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冬休み

本当に十数年ぶりにカレンダー通りの冬休みを過ごした。
今年は9連休とかでしょ、絶っっっ対に時間を持て余す自信があったから、事前にDVDを20本くらいレンタルしてきたり、クルマやらバイクやらの作業用の部品を調達しておいたり準備はしておいたんだけど、基本的には寝正月になっちゃった。まあそんな休みの様子をダイジェストで。




12月28日
年末の挨拶回りを昼過ぎまでに済ませちゃって、早速ピアスホールの拡張をする。これ、長い休みじゃないと出来ないからねー。9日間も付けっぱなしにしとけば拡げたホールも定着するだろって。仕事中は外さなきゃならないからね。
14Gのサーキュラーバーベルと拡張器は事前に準備しておいた。拡張器で穴を拡げる鈍痛に耐える事2時間弱、右耳ひとつ、左耳ふたつ無事に装着完了。拡張器に軟膏やワセリン塗って滑り良くすると痛みも半減するみたい。




完成図。何故そんな事をする?と聞かれれば、そこに穴があるから、としか答えようがないんだけど、まあ僕は死ぬまでこの芸風で行きます。




で、その夜は近所に住む同級生Kと忘年会。
Kは大学の寮で知り合い、学生時代は一番仲が良かった男。どうもそっちの方が奥手で、この歳までずっと独身。まあ結婚しなきゃダメだとか僕は全然思ってないし、苦手なら仕方ねーだろ的に今までそういう事をせっついたりした事はなかったんだけど。

まあ奴のこととは別件で、遠い知人がやっているカフェで婚活パーティーを開催しているという話を聞かされていて、割と身近でマッチングが上手く行ったという報告も数件あったのね、僕自身も身の回りで、なんて言うのかなあ、例えば婚期を逃しちゃった人とか、過去の結婚が上手くいかずひとりで暮らしている人とかが、若い頃の恋愛とかその延長線上の結婚とか、そういうのと違う感じのつれあいを必要としている空気も感じていて、まあそういうのもアリだよな、なんて感思ってて。

で、実際に居酒屋でふたりで酔っぱらうまでそんな話をするつもりは全く無かったんだけど、パッと思いついたままにKに「お前さあ、婚活パーティーとか行ってみる気ない?」と話してみた。
いやー俺はいいや、という奥手な答えが返ってくるものと思ってたら「実はそういうの、考えてなくもないんだよね」という意外な返答。まじか。

それから話は大いに盛り上がりテンションはMax、酒も進む進む。冬休み初日にしていきなりハイライトを迎えた感じ。酔っ払った僕たちはプロのお姉さん方に意見聞こうぜ、という事で夜の蝶にアドバイスを求める事に。

一見で入った店だったけど多分いい店だったんだと思う(値段も結構良かった)、遊びに行った訳じゃなかったから初めから用件を伝えると、実にいいアドバイスが次々に飛び出した。んー眼鏡がちょっと地味ね、とか、派手じゃなくていいから洋服の色はもう少し明るい方がいいわよ、とか、LINEやってないのはあり得ない、といった軽めのものから、女性を前にして照れるのは別に恥ずかしい事じゃないからそれをそのまま出せばいいじゃない、とか、Kさんってあまり他人に興味がないように見えるんだけど?という核心を突いたものまでたくさんの意見を頂き、50絡みの男ふたりでなるほどな〜と感心する事しきり。やっぱり餅は餅屋だね。

お礼を言って店を出て、行きつけの静かなバーでチルアウトしながら、まあどうなるかわかんないけど上手くいくといいね、なんて話をした。Kは営業職で、社交性や話術も人並み以上にあるし収入も安定している。あとは巡り合わせかな。僕も乗り掛かった船だし、行く末を見守ろうと思っている。





12月29日
早速Kのプライベート用のメガネを二人で買いに行く。鉄は熱いうちに打て。瞬発力が大事なのだ。
僕は小学5年生の頃からメガネを使っているので選球眼には自信があるのだ。Kに良く似合うフレームを見立ててあげた。

でもいい歳したオッサン二人で可愛いよね、選んでる時少し可笑しかった。人生って幾つになっても面白い。ふふふ。





12月30日
年末に記事を書いたように、ET3のタイヤ交換。




12月31日
割引券があったので仕事用のシャツやネクタイを買いに行く。
昔はスーツとかネクタイとか大嫌いだったけど、元々洋服は好きなので、どうせなら気に入ったの身に付けたいよなあという事で最近はこの手のものを買う機会も多い。
そんなにいい物じゃないけどね、でも清潔感のあるシャツと、変に派手じゃない品のいいネクタイは接客業には欠かせないからね。

そんな感じで、紅白も観ずに借りてきたDVDをパソコンで観ながら年越し。色々あった一年だったけど、今年も無事に終える事が出来ました。





1月1日
今年はLoser号の車検なのでマフラーを純正に戻す。最近はスーパートラップでも音さえ静かなら車検に通るらしいんだけど、主治医に(何故か)あのマフラーは微妙、とか言われたのと、エキパイをメッキに出したかったのでサクッと作業。どうせ暇だしね。





1月2日
ゴト車の整備。まずはタイヤのローテーション。
スタッドレスはBSのVRX2を使っているけど、走り方も大人しいから8000km以上走った割にはそんなに減ってなかった。正直このサイズになると値段はかなり高いので助かる。
でもVRXよりも2の方が減り遅いね、音も静かだししっかり効くしいいスタッドレスですな、値段は可愛くないけど。2シーズンプラスαくらい持つといいなー。




このふたつのフロアジャッキはもう20年選手。ふたつ共一度オイルを補充したけどまだ使えている。
でも大きな方はもうそろそろ買い替えかな、オイル漏れてきてる。随分使ったからなー。




続いてオイル、エレメント交換。冷たいコンクリートに寝転んでの作業は辛いけど、まあこのくらいの作業は自分でやらんとね。カーポートあって良かった、流石に雪の上で作業するのは辛すぎる。




で、ルームランプをLEDに交換。最近は車種専用設計のものが売ってるんだよね、色々ネットショップを探したんだけど、僕が見た限りではAmazonが安くて良いもの買いやすい印象。
これ、夜にフラッシュ無しで撮ったんだけどすげー明るくなった、部屋の中にいるみたい。




初乗りもこの日だったかな、今年はどうやら雪が少ないようなのでET3には乗れる時はガンガン乗ろう。




1月3日
この日は僕しか家に居なかったんで、朝から角煮を煮込む。
音楽を爆音で流しながら、安かった時に買っておいた豚バラブロックをぶった切って…



ショウガと長ネギの青い部分と合わせてたっぷりの水でアク抜きしながら3時間煮込む。
一度冷まして浮いた油を丁寧に取り除き、味付けをして更に1時間半煮る。




で、完成。超旨かった。煮込むと脂身の部分から脂が抜けてゼラチン質だけ残るの。だから見た目よりはヘルシーなのよ。
時間がある時の暇つぶしには最適な料理っす。





1月4日
初詣。息子が大学受験なんだよね、ゴリゴリに勉強してて、もう大晦日も元旦も模試で家に居ないし、2日からは高校の冬季講習とかで本当に日がなくてようやく来れた。
僕は子供たちに勉強しろとか進学しろとか言った事なくて、でもただ自分で決めた通りを一生懸命やれとはずっと言い続けてた。その辺ようやく息子には伝わったのかな、いや、もちろん自分が真剣に取り組んでいる受験が上手くいくように願う気持ちもあるんだろうけど、拝殿の前でも、鳥居をくぐった時も息子は自分から深々と頭を下げていた。
ぼんやりしてて頼りないとこある奴だったけど、随分大人になったよな。こんなに自分自身の事や将来について真剣に願ったり祈ったりする息子を見たのは初めてだ。

受験がいい結果になる事を僕も真剣に願っています。





1月5日
で、今日は冬休み最終日。ET3で月初に提出しなきゃならない書類を組合事務所に届け、ゴト車を綺麗に洗車して明日からの仕事に備える。
また毎日が始まるなー。明日は宮古だ、区界峠は雪だろうなー。一瞬たりとも気を抜けない片道2時間のドライブ。少しの間忘れてたヒリッヒリした緊張感が懐かしい。
お出しする飲み物を冷蔵庫に入れ、風呂上がったらピアス外そう、で、一杯だけ酒飲んで寝る。

今年も始まったな、いい年になるといいな。







こんな男にはなれなかったなーシリーズ第2段。トム・ウェイツ。
曲はもちろんなんだけど、歌詞の世界観がもうね…。素晴らしい。






ET3のタイヤ交換

まず初めに。
僕、何処でどう勘違いしていたのか分からないけど、ずーっと正しくはET3と書くべきものをET-3とハイフンを入れて表記していた。というか、ET3が正しい表記方法だということに割と最近になって気付いて、結構ショックを受けたんですよ。

だってさ、長いこと付き合ったガールフレンドの名前勘違いして覚えてたみたいなもんだからね?しかも15年とか。これどう思う??酷いよね??
奴が人間だったら酷く傷付いただろうし、まあ幸いにして旧いスクーターだったから良かったようなものの、相手が人間だったら関係を反故にされたって何も文句を言えない大失態だよなあ。本気で凹んだ。なんでこうなっちゃったんだ、ぶつぶつ。

なので過去の記述を書き直す事はしないけど、以降ET3という正しい名前で表記します。




という訳でET3のタイヤ交換です。
旧いスクーターのタイヤの選択って僕的には結構難しくて、現代的なパターンのタイヤを履くのは抵抗があるのね。特にフロントタイヤは目立つしね。
かと言ってクラシカルなパターンのタイヤなんてそうそうある訳じゃない。国内で普通に調達出来るのはミシュランのS83くらいなんじゃないだろうか。まあいいタイヤだと思うけどみんな履いてるからちょっと飽きてたところもあって、次に履くのはちょっとこだわってやろうとずっと考えていた。

考えていたのはSIPから輸入するって事。向こうは旧車趣味に対して懐が深いからクラシカルなパターンのタイヤも結構選択肢があって、コンチネンタルのZIPPYとかいいよなあって思ってたんだけど、タイヤだけ輸入するのも送料高くなりそうだし、ついでにあれもこれも、って考えると合計金額はかなりのものになってしまって、うーんそんな金ねえしなあ、という部分で一年以上逡巡してた。

でも走ればタイヤは減る訳で、特にリアタイヤはもう限界だった。流石にヤバいな、って思ってた時にいいタイヤを見つけたんですよ。




それがこれ。IRCタイで生産されている「R」というモデル。ヤフオクをパトロールしている時に発見。トレッドは見ての通りのクラシカルパターンで、このタイヤを履いているスクーターを見た事がないという稀少ぶり。安くは無かったけどこれは買うしかないでしょう、という事で即ポチ。




メーカーロゴもクラシカル。IRCじゃなくちゃんとINOUEって書いてある。




耐荷重指数は4プライ。スクーター用としては負荷能力は高めなんだろうか。




ブランドマーク。こういう雰囲気好きー。




メーカーのWebのスクショ。こうやって見るとパターンは今Pパイセンに付いているピレリのSC-30に似てるね。





で、今回はチューブも一緒に交換した。今まで付いてたチューブ、まるでスローパンクチャーじゃないかってくらい空気が抜けるんだよね、確か台湾のKENDA製だったと思うけど、新品の時からそうだったから今度は国産のを使いたかった。
これはAmazonで購入。




この口金はTR87Sと呼ばれるもので、L字型になっている。でもこれベスパ のホイールには微妙に合わない。立ち上がりの直線部分が短くてリムに少し当たるのだ。組んでみたところチューブに負担はさほど掛からなそうだったからそのまま使うけど、春にタイヤ交換を予定しているPパイセンには短いストレートタイプのを使おう。




合わせホイールのタイヤ交換は全然難しくない。チューブに少し空気を入れてやりこのようにタイヤの中に入れる。で、左右からホイールを合わせ、ナットをゆっくりと締め込んでやるだけ。もう慣れたもんです。




そんな感じで、ゆっくりやって前後で2時間くらいで作業終了。もうSRやPパイセンには乗らないけど、ET3には路面状況が許す限り乗りたいので交換出来て良かった。
ちなみにホイールはタイヤ交換を考え始めた時に買っておいたF.A.ITALIA製の新品。満を持しての投入ですな。

今年は雪が少ないといいなー。寒くても雪さえ無ければ乗れるからねー。





晩の買い物でスーパーなんかに行ってもクリスマス前のひどく浮ついた空気はもうなくて、ホッと一息付いています。
僕、昔から師走の慌ただしく、華やかそうな雰囲気が半分病的なんじゃないの?ってくらい大の苦手で、一時期真剣に悩んでて。10年くらい前かなあ、信頼できる友達に相談した事があった。曰く「…光が明るく輝けば輝くほど影も一層際立つの、それきっとマッチ売りの少女と同じよ」と。
理屈は分かったけど、当時はゴリゴリのイケイケが芸風で、なんで自分が暗い影を意識させられるのか全然分からなかった記憶がある。
まあ今なら分かるんだけど。自分に根暗な部分があるのも自覚しているから。でもその友達は僕のそういう部分をその頃から見抜いていたんだろうね。

だからクリスマスソングの類もみんな大嫌いなんだけど、この曲だけは好きなんだよなあ、これも昔から。
敬愛するミュージシャン、山口洋さんによると、この曲を歌えないアイルランド人はいないのだとか。国民の大多数がカトリックであるかの地ではクリスマスは家族で過ごす大切な日で、ほとんどの店や公共機関はクローズするから街はほんとうに静かなんだという。それが本来だよね、そしてそういう話を聞くと根暗な僕も多少救われたような気分になる。

ああ、でもシェーン(このPVにも出てるすきっ歯のボーカリストね)の何とカッコいい事、、こんな男にはなれなかったなぁ。




でもDrop’s中野ミホさんのこのツイートは素敵だったけどね。風景描写のみのごく短い文章でたくさんの余白を想像させる。さすがアーティストだなぁ。

こういうのも僕には一生無理そうだ。






ET-3のウィンカーリレー 交換

冬至まで間もないから、陽は今が一年で一番短い時期なのだろうね。定期便の復路も出発が遅くなれば夕陽に向かって走り出してすぐに道路は真っ暗になる。
目的地は沿岸の街なので日中の気温は暖かく、陽が照ってさえいればエンジンを停めていられるくらいなのだけど、道中は100%峠越えなので、天候が悪ければ路面は積雪があるか凍結しているかだ。ゴト車もFF(前輪駆動)になり、TRC(トラクションコントロール)、VSC(横滑り防止装置)は標準装備だから、8月まで乗っていたTSSクラウンに比べて大分楽にはなったとはいえ、運転しているのは人間だからね。一瞬も気を抜けない片道2時間の道中は、冬場はなかなかパンチの効いた仕事になる。

それでも、プライドを担保してもらえる位には見返りのある仕事だから全力で取り組んではいる。運転中に集中力を保ちたいので、取りあえず仕事の前の晩は酒を飲むのをやめた。寝付きは悪くなるけど睡眠の質は良くなるっけね。γ-GTPの数値も悪化する一方だったのでこれは一石二鳥(多分)。

そうそう。安易に「プロ」という言葉を使っていませんか?使うなら、キチンとしたもの(対価や敬意)を払える、払っている相手にのみ使って下さいね。僕が知る限り、運輸業界の仲間(バス、トラック含む)はその辺払ってもらっていない人が大多数だよ。
担保があってこそのプロなんだから。それがなきゃただのボランティアだ。









定期的にパトロールしているヤフオクで、非っ常〜に魅力的な出品を発見した。実働のv50から外したピアジオ純正のウィンカーリレー。
これ、成川から正規モノを取ると2万円以上するという噂がある逸品。1000円スタートの即決3000円だったかな、ちょっと様子見てたけど、どうしても欲しかったからひとつ入札があった時点で即決で落としちゃった。




僕のET-3に付いていた純正リレーは数年前に壊れて、今まで社外品を付けていた。一応動作はするんだけど、エンジンを吹かすと点滅にキレがなくなるんだよね。ただでさえウィンカーが目立たない所に付いているスモールボディだからちょっと危ないなって、ずっとモヤモヤしながら運転してた。
なかなか代替の出来の良い社外リレーも見つからなかったし。安物買いのナントカなトライ&エラーするのも疲れてたんで、まあ3000円ならいいっしょ。




左が台湾製の社外品、右が純正。ご覧の通り2端子なんだね。で、6Vで動作するものというと結構限られてくる。Amazonなんかにも出品はあるんだけど、レビューを見ると相性とかあってそれなりのメーカー品でも外れる時は外れるらしい。怖。
その辺純正なら何の問題もないからねー。




見てよこのキレッキレの点滅。素晴らしい。胸のつかえ取れたー。
エンジン掛けた直後なので吹けが悪いのはご勘弁ください。




なんで競らないで即決したかというと、同じ出品者が僕のET-3に付いているのと全く同じテールを出品していたのね、Bosatta製の、MOD DEPOとかベタな刻印入りの、レンズの艶がすっかり退けているけれど僕のよりも少しだけ程度がいい奴。2000円スタート4000円即決だったかな、ご覧の通り僕のテールレンズは崩壊寸前だからスペアとして持ってようと思ってウォッチリストに入れてすぐに他所様に即決で落とされてめっちゃ悔しい思いをしたから。

でも少し可笑しかったけどね、だって旧型テールなんて造りのいいレプリカの新品が5000円しないで買えるんだよ、多分、というか間違いなく、そんなポンコツに4000円払う他所様は僕と同じヤレマニア。いるんだなー同じような奴、って。ふはは。


色が褪せてたりちょっと錆びてたりしても気にならない、というか、むしろ好き、というか。そういう疵を化粧で隠す方が不自然だと思うというか。塗り直したりしないでも、そのまま丁寧に扱って、時々磨いてあげればそれはそれで魅力が引き立つんだよなあ。
こういうの、分かる人は分かってくれると思うんだけど、きっと1000人にひとりくらいだよなってのも自覚はしてます。はい。




昔から、ロードムービーと呼ばれるジャンルの映画が好きだ。
ロードムービーの定義?は、舞台が決まった場所に留まらずに撮られている映画、とでもすればいいのか、だから旅が下敷きになったものが多いのだけれども、別に旅を描いていなくともロードムービーと呼ばれたりするからその辺は難しいね。

最近は相変わらず昔好きだった映画を見直しているので、自分の好きな映画がいかにロードムービーの体を取っているかが良く分かるというか。ぱっと思い浮かぶだけでも、イージー・ライダーは勿論の事、パリ・テキサスやバニシング・ポイント。ダウン・バイ・ローなんかもロードムービーに分類されるのかなあ、まあ分類とかどうでもいいけど。日本の映画だと少年メリケンサックもそうだし、こないだシェアしたKAMIKAZE TAXIもロードムービーだよね。


で、この映画。好きな映画を3本挙げろと言われたら間違いなくそれに含まれる一本。1969年公開の「明日に向かって撃て!」。
実在した銀行強盗をモデルにした脚本らしいんだけど、ストーリーも映像の色合いもカメラワークも、バカラックが作曲した主題歌もラストシーンも全て本当に大好き。ブッチ役のポール・ニューマンもサンダンス役のロバート・レッドフォードもめっちゃダンディで惚れる痺れる憧れる。特に名うてのガンマンのサンダンス・キッドの格好良さたるやもう悶絶ものである。
時に前衛的というか安っぽい作りが多かったアメリカン・ニューシネマと呼ばれる作品群の中でも別格にちゃんと撮られた映画で、僕はこの映画に「キチンと作られたものをしっかりと評価する」というマナーを、人生で初めて、しかも徹底的に教えられた。そういう意味では感謝もしている作品だ。


若い頃に見た時は分からなかったけど、逃げても逃げても決して離れずについてくる追手は「老いていくこと」のメタファーなんだろな。
それからは絶対に逃げきれっこないし、なんなら次世代は実際に追いついてくるし時には追い越される。それを肌感覚で一番良く感じているのが僕らの世代だと思う。遠くから迫ってくる得体の知れない騎馬の列の不気味さは、その心がざわつく感覚を実によくあらわしているね。
そして有名なラストシーン。そんな風に何かに急かされながら、一生懸命てめえの器量で生きて死ぬことをスパッと描写している。多くの人の一生なんてかくも間抜けで不格好なものだと思う。そしてそれでいいんだ。


でもまあ、そういう機微がよく分からなかったとしても、それでも若い頃から本当に好きな映画だけどね。
思えば小さい頃、消しゴムとか、すり減っていく自転車のタイヤとか、消耗していくものにもの凄く心が惹かれる変な子供だったんだよなあ。






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