熱中症の後遺症の話

7月半ばに熱中症になり、30時間くらい高熱に曝されたのは以前の記事に書いた通りなんだけど、その後後遺症が出て、現在治療中なのでその辺の話を備忘録として書いておく。

熱中症になった時の話はこちら。



熱は熱発から30時間くらいで無事に下がったんだけど、熱が下がると同時に左足首がむくみ始めた。それと左の内腿に大きなあざのようなものも出来た。
これなんだろう?ちょっと不気味だよねって事で色々調べてみる。

熱中症になった後、後遺症として肝機能や腎機能に障害が出る事があるらしく、それの影響か?ご存知の通り僕はかなりの呑兵衛なので肝臓はそもそも酷使気味。2年くらい前にエコー検査してもらった事があるんだけど、その時は「若干脂肪肝気味ですね」という診断だった。

連休明けの火曜日には平熱に戻り、仕事にも復帰していたのだが、左足首はとても革靴が履けないくらいパンパンにむくんでいる。すぐにでも病院に行きたかったがなかなか時間が合わず、その週の金曜日に、3月までお客様だった方のクリニックに行ってきた。

採血やら何やら検査した結果、身体の炎症反応を示す数値が結構高めで、なおかつγ-GTPの数値がなんと500以上あって軽く腰を抜かした。周りに呑兵衛なんてたくさんいるが、ちょっと聞いたことのない数値だ。先生、これヤバいっすよね?と聞けば、ドクターも半笑いで「そうですね、熱中症の影響もあるかもしれませんがちょっとお酒は控えましょう、炎症を抑える抗生剤出しておくんで10日後にまた来て下さい」と言われる。

足のむくみもひどいし、流石に少しビビって10日間一滴も酒を飲まなかった。肝臓かなあ、腹水でも溜まってるんだろうか、などと弱ったメンタルで悪い想像をしながらぽっこりお腹をさすりつつまんじりともせず10日を過ごし、再びクリニックを受診してまた採血をしてもらう。
結果、γ-GTPの数値はいつものちょっと高めの数値に戻っていて一安心。足首のむくみについてはドクターは思うところがあるようで「検査を外注に出すのでその結果を見て診断します」との事だった。




ちょうどお盆に入る時期だったので、3回目の通院は盆明けになる。だから実は今年の盆ツーリングは左足首がパンパンにむくんだ状態で行ってきたんだよね。いつものエンジニアブーツなんてとても履けないから編み上げのブーツを下駄箱の奥から引っ張り出してきて履いて行ったんだった。

そして盆が明け、3回目の通院。結果は、足のむくみは血栓が原因、という診断だった。血栓の可能性を示すDダイマーという数値が「2」で、そんなに酷くはないけど間違いなく血栓だろうという事で、血液をサラサラにする薬を処方してもらう。

血栓とは何か?というと、読んで字の如く血管が詰まる症状で。エコノミークラス症候群って聞いた事あると思うんだけど、あれは体内に出来た血栓が肺に流れていって詰まって起こる症状だ、と言えば分かりやすいだろうか。
僕みたいな座ってばかりいる仕事をしている人はなりやすいのも、エコノミークラス症候群は長時間同じ姿勢で座っていると発症しやすいという事を考えれば理解しやすい。なるほどなー。




めちゃくちゃラッキーだったのは、僕の仕事のメインのお客様は血栓の治療もする内科のドクター方々で、今回受診したクリニックもその医局のOBが院長のクリニックだった。
格好のネタなので、その科のドクターを乗せた時は、いやー私血栓になっちゃったんですよね、と言うと皆さん口々にアドバイスをくれる。そもそもクリニックで診断される前から血栓の可能性を疑っていたドクターもいて「循環器内科の受診をお勧めします」とも言われていた。
いや実はKさんのクリニックに通ってて、って話したら「ああ、あの人なら間違いないです、腕は確かなんで」との事だったんでやっぱりラッキーだったのだろう。
今週末に飲む約束のあるドクターは血栓を取り除くカテーテル治療のエキスパートだったりするので、ちょっと前まで肝臓の状態にビビってたことも忘れてもう大船に乗った様な気分でいる。今回はカテーテル治療までは要らなそうだけど。

でも本当にラッキーで、例えば「なぜ熱中症の後に血栓になるのか?」という疑問を仕事中に投げかけると「脱水症状で血液が濃くなったからですよ」と食い気味に即答してくれる。みんな僕が酒好きだって知っているので「酒はやめた方がいいですかね?」と聞けば「んー、機会飲酒なら大丈夫なんじゃないですか?」という優しい回答をくれる。
ちなみに機会飲酒とは「飲み会とかの時だけ飲む」という意味の医療用語らしい。




薬は、画像の血液をサラサラにするものを一日一錠飲む。これも血栓の治療の定番らしく、他にも心臓に不整脈がある人なんかも飲む薬のようで一般的なものなんだそうだ。薬価が高いのが玉に瑕だけど(一月分で4000円ちょっとする)、何でももうすぐジェネリックが出るんじゃないかと言われているらしい。
一番親身になってくれるドクターには「ヨコチンさんは仕事柄血栓になりやすいので、むくみが取れても予防の意味合いで飲み続けた方がいいんじゃないですかね」と言われたんだけど、これはかかっている主治医と相談かな。

ドクター達の言いつけを守って、と言う訳じゃなく、まあいい機会なので、足のむくみの症状が出て以来、平日の晩酌はやめる事にした。熱中症になって2ヶ月弱、週に1日くらいは友達の店で軽く飲むから、週4で休肝日ってのはなかなかなんじゃない?
おかげて2ヶ月で体重は2kg減った。お腹まわりが実感出来るくらい細くなって、同じベルトの穴だとウエストに少し余裕がある。これは内臓脂肪が減ったんだろうな、なんて想像している。これは思わぬ副産物だったけど、ずうっとぽっこりお腹には悩まされていたからね、これは良かった。
ピンチはチャンス、はここ最近の口癖で、それを実践している格好だね。

そもそも酒はやめた訳ではなく、週末は家でも飲むし飲みにも出掛ける。長年呑兵衛をやっていると飲み友達も多いし行きつけの店も何軒かある。酒を全くやめてしまったらそういう関係性も全部なくなってしまうからね。それは寂しいよ。




先週の金曜日も薬を貰いに通院したんだけど、平日は飲まずに週末だけ飲む生活を続けた結果、2ヶ月弱でγ-GTPの値は129にまで下がっていた。今のペースでの飲酒だったらもう少し下がりますよ、と主治医に言われている。いいねぇ〜。
盆明け以降はなんだかんだで毎週末飲みに出ていたので、やっぱり休肝日って大事なんだね。メリハリという奴か。
だし、週末に飲む酒の美味いことと言ったらない。一口目は「くぅ〜」と声が出るくらい旨い。笑
飲酒に関しては僕的にもこのペースで無理なく続けられそうなのでそれも良かった。




そんな感じの後遺症日記でした。ちなみに左足首はまだ赤みがあるけどむくみは随分取れました。通常血栓の治療は3ヶ月様子を見るらしく、あと2ヶ月、服薬と、週1のトレーニングに加えてジムでの有酸素運動も再開するので(やっとシューズが履ける様になった)その辺で改善出来ることを願っています。






メタリカ熱はまだ続いていて、本もスマホも手にしないでじっと音ばかりを聴いていたりする夜もある。
ジェイムズ、いいギター弾くよなあ、このソロ、音を取って練習していたりする。正月に買ったフェンダーのアンプはこういう音色を出すために買ったんじゃないんだけどね。笑
ギターもレスポールを押し入れから出してこようかなー。







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