熱中症になった話

7月の3連休直前の金曜日。今思えば、その日は確かに朝から体調があまり良くなかった。寝起きも良くなかったし、家を出てからも何だか調子が上がらなかった。でもまあ仕事だ、運転出来ない程ではないし、それでもいつもより遅い時間に出発し、お客様をピックアップに向かう。

道中、昼食にラーメンを食べたんだけど、すごく美味しかったんだけどどうも食後感があまりよろしくない。やはり体調が良くないようだ。何とか今日の仕事を無事に終わらせよう。


お客様を乗せている間は緊張しているので運転に特に問題はなし。いつも良く喋る方なので、それに合わせて楽しくお喋りしながら目的地に着き、お客様を降ろす。帰り道につく前に一服だな、と思い近くのコンビニに向かう。

車を降り、大きく伸びをした瞬間に異変に気付いた。全身の体温がブワッと上がるのが体感出来たのだ。何だこれ?とりあえずタバコに火を点けようとするが手が震えて点けられない。
一旦車内に戻って冷静になろう、そう考えて車内に入ると、エアコンの冷気に触れた身体がガタガタと震え出した。明らかに熱発の症状だ。しかもかなり高熱が出ているんじゃないだろうか。それなのに汗は全くかいていない。
すぐに「これ、熱中症だ」って分かった。そんなに暑い日じゃなかったんだけど、症状は多分熱中症のそれだ。もう遅いかも知れないけど、コンビニの店内に入ってポカリと水を大量に買ってきた。

僕は普段から水はよく飲む方で、この日もこれまでに1L以上飲んでいたにも関わらず、ポカリと水が更に1L身体に入った。しかもやたら旨い。身体が欲している系の旨さだ。ポカリなんて普段全く飲まないのにね。で、それだけ飲んだにも関わらず汗は相変わらず一滴も出ない。


現在地は県南のとある街。下道を走れは家まで2時間以上かかる。高速だと1時間弱だ。高速に乗るか、リミッター効いたトラックの後ろを90km/hで走って帰れば一般道を走るより安全だろ。そう考えて走り出す。
が、この70kmの道のりが長かった。意識ははっきりしているのだが、熱のせいか身体の節々が激しく痛む。特に腰と尻が痛くて痛くて、PAに毎回寄ってはトイレに行き、飲料を買い、休憩していたからいつもなら1時間かからない道のりが2時間半もかかってしまった。で、矢巾のスマートICで降りてそのまま岩手医大の救急に直行。もう19:30分とかだったからね。何にせよ初めての経験だし、熱中症はその後の処置を間違うと命に関わるという話はよく聞くからここはきちんと医師に診察してもらった方がいいだろう、という判断だ。


受付を済ませ、待合室で待っている間に検温をすると40度近い高熱。こりゃ頭痛はするし身体も痛くなるわな。ちなみにこの時点でも汗は殆ど出ていない。
で、程なくして処置室のベッドに移される。身体を動かすたびに呻き声が出るくらい辛い。

ベッドの上でしばらく待たされたが、看護師さんが事情聴取に来てくれた。どういう状況だったか確認しなきゃ処置も出来ないだろうからね。
その後針を刺し、採血してから点滴をしてもらう。何入れてるんですか?と聞けば「薬とかじゃなくて冷たくした生理食塩水みたいなものです」なんだそうだ。
なんでも熱中症というのは、暑い気温に身体が適応出来ず、体温の調整が出来なくなるという症状のようで、よっぽど重篤な容態じゃなければこういう処置を行うのだそうだ。同時に看護師さんが氷嚢みたいなものを作ってくれて、それで脇の下や鼠蹊部を冷やす。要は身体がバグって自分で冷やせなくなった身体を外部から冷やしてやるという事だね。逆にいうとこういう地道な処置しか出来ず、解熱剤もあまり意味がないのだそうだ。

この日は救急外来はあまり忙しくなかった様で、採血の結果が出るまでの間看護師さん達が変わるがわる様子をみに来てくれた。白髪モジャモジャパーマの怪しいおじさんは看護師さん達の興味を引くらしく、色んな質問をされた。 あの仕事って儲かるんですか、とか(笑。なんだか合コンみてえだなあ、と身体の辛さも忘れて会話に興じているとそのうち採血の結果が出て、臓器にも異常は無し、熱も下がったんで今日は帰っていいとの許可を頂いた。よかった。
ちなみに聞いてみた結果、僕のくらい熱中症の症状があった場合、医療機関を受診するのが望ましいらしいです、肝臓や腎臓の機能に障害が出る事もあるそうで。

看護師さん達に見送られながら処置室を後にする。ありがとうございました、おかげさまで心も身体も楽になりました。




が、本当に辛いのはここからだった。
家に帰るとやはり身体が熱っぽい。検温してみるとやはりそこそこの熱。点滴の効果が切れてしまったんだね。頭痛も倦怠感も半端ないのでとりあえず寝る。

水分を摂っているから3時間に一度位づつ目を覚ますんだけど、熱は39度台で安定。相変わらず汗も出ない。これはちょっとヤバいかもしれないな。
朝になってスーパーが開いたから氷と無くなってしまったポカリ、あと全然食欲ないけどバナナを買って無理やり食べる。

買ってきた氷で足の付け根や脇の下などを変わるがわる冷やしていると気持ち良くて眠くなってくる。氷を冷凍庫にしまい寝て、また3時間後くらいに目を覚まし同じ作業をやって、を何度繰り返しただろう、熱発から30時間後くらいに浅い眠りから目覚めたら着ていたTシャツが汗で濡れていた。熱を測ると38度台に少し落ちている。
おお、これはいい兆しかも知れない。相変わらず頭痛も倦怠感も酷いけど。

とにかく疲れが溜まっていたのだろう、その後も3時間寝てはトイレに起き、水分を補給して検温するというルーティンを繰り返す。目が覚めるたびに着ているTシャツが汗でびっしょりになっていて、体温もどんどん下がっていき、21日にはほぼ平熱にまで下がった。良かった〜。
22日からは無事に社旗復帰。大ごとにならずに済みました。3連休はすっかり棒に振ったけどねーー。




と、何故こんな記事を書いたかというと、実は7月の3連休に、仙台山形を回って人に会う小旅行を計画していて。仙台で妹に、山形でともだちに会う予定でアポイントも取ってホテルも予約していた。
が、こんな状態で行ける訳もなく、アポもホテルもキャンセルした経緯があったんです。久しぶりに長距離走るの楽しみにしてたんだけどなー。
天気はめちゃくちゃいい連休だったんでそれも恨めしく。なのでこの記事は恨み節です。笑

しかし別に炎天下にいなくても熱中症ってなるんだね、僕の場合は疲労の蓄積もあったと思うんだけど。皆様におかれましても十分注意して酷暑を過ごして頂ければなあと思います。


今から予告しておくけど、8月は走り回ります!で、熱中症については後日談もあるのでそれも記事にします。
V50のレストアも中断したままなので、8月中に再開出来ればなあと。整備の方もやらなきゃならない事溜まってるんだよね…。
熱中症は辛い経験だったけど、シフトチェンジするいいきっかけになればいいなって思ってます。ピンチはチャンス、だからね!






選挙の時期になると必ず聴きたくなる曲。もう30年以上前の曲だけど、全然色褪せない(と僕は思う)し、テンションもアガる。
この前の参議院選の結果はご存知の通り、SCUMなオールドスクール悪代官は随分議席を減らしたけど、その代わりにポピュリストとデマゴーグが大躍進…。民主主義って難しいと思うけど、それでも投票率が上がったというのはいいニュースだった。
次はデモだよ、ストライキもガンガンやればいい。今日のニュースだと、散々引っ張られ誤魔化されてきたガソリンの暫定税率廃止はようやく議論のテーブルに乗ったらしいよ。やっぱり投票に行けば世界が変わるんだよ。民意をはっきりと示せばSCUMな国会議員だって動くんだ。
っていうか、僕たちがあいつらを動かすんだ。議員なんて特別職の公務員なんだよ、全体の奉仕者だって憲法にも明記されている。もっと国民のために働けって、もっともっと分からせてやる必要があるよね。

Fight the Power!!








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