ET3の整備2024 その3

岩手山も雪を被り、平地も降雪の時期までカウントダウン。
10月に入った辺りからようやくバイクにかまけるテンションになって、最近は仕事終わりや休日はバイクに乗ったりいじったりしかほぼしていない。
どんな気分かって?楽しいに決まっている。16の頃から乗り続けているのだ、僕の半生を捧げた趣味だ。ここに来て歳を重ねる毎に楽しさが増している気さえする。

冬の間乗れなくなるのは寂しいが、その間はスノーボードがあるからね。今年新しい板を買ったんだよね、先週頼んでいたショップに届いて、日曜日に初対面してきた。
店主がワックスを掛けてくれるというのでまだ手元にはきていないんだけど、何だかそっちもワクワクするよねー。
12月下旬から滑れるといいんだけど。


その2からの続きです。





さて今回もサクサクバラしていきます。予想していたブレーキバックプレート裏のガスケットは問題なしと。




クラッチカバーのガスケットに折れを発見。でも漏れている形跡ないんだよなあ。まあ新しいガスケットで組んでみよう。




クラッチの重さには割とすぐに慣れたんだけど、やはり渋滞にハマったりすると疲れる。なのでせっかく買ったcrimazのラック&ピニオンkitを組んでやるのが今回の主たる目標。画像のラックギア付きのブッシュが何故かクラッチカバーに入らなくて。
逆向きだとピッタリ入るのよね。




が、正規の向きだと引っかかって入らない。どういう事??




試しにプラハンでブッシュを打ち込んでみると、ラックギアの幅が少し広い様。クラッチカバー側が削れている。

レリーズシャフトを抜きたくなかったので、初めにブッシュ側を削ろうとしたんだけど、20年前に東急ハンズで買ったニコルソンの高級ヤスリの刃が全く立たない。そりゃそうか、固く焼きが入っているもんな。
仕方なくレリーズシャフトを抜く。




この、レリーズシャフトの端を支持するニードルがバラけちゃって、無くしたら大変だ、ってビビっちゃって前回は悪戦苦闘する気になれなかったんだけど、落ち着いてシミュレートしたらまあ組める方法あるな、って事で、今回はニードルを全部抜いて保管する。

クラッチカバーはアルミの鋳物なので簡単に削れた。5分もかからずに削り終えたと思う。さすがニコルソン@高級ヤスリ。

で、ニードル一本一本にグリスを塗り、シミュレート通りケースカバーの穴に貼り付けていく。
ラックとピニオンギアの位置を決め、レリーズシャフトを組みつける。




組めた!よかった!!
あとは丁寧に組み付けていくだけだ。やっぱりシミュレーション大事だねー。




レリーズシャフトとピニオンギアを組みつける際にはロックタイトを使うようにcrimazから指示がある。ロックタイトもいろんな種類があるけど、今回は603という嫌気性のものを使用。スプラインなどのはめ合い用に使う。多少の油分も大丈夫らしく、オイルシールの抜け止めにも使えるらしいからベスパ乗りは一本持っていてもいいんじゃないだろうか。


日暮れに間に合うようにタバコも吸わずに黙々と組みつけるが、最後タンクを乗せる段階でプラ製のストレーナーがポッキリ。あーあ。
すぐにリビエラクラシックさんに発注を掛けたけど、届くまで作業は中断。がっくし。
プラ類は長い間ガソリンにさらされていると硬化するからねー、出先で折れなかっただけラッキーだったとしよう。遠方で折れたら家に帰れなくなってしまうところだった。




後日、届いたストレーナーを組みつける。
ついでにカチカチに硬化していたフューエルラインも作り替える事にして一緒に発注したフューエルホースを適当な長さに切って、




キャブ側にも取り付け、新しいストレーナーを組む。画像は仮組みで、この後タンクを何度か乗せて長さを調整した。
でもこの緑色の半透明ホース、そろそろ使うのをやめようかと思っている。耐久性が無さすぎて、、、。漏れとかは無いけど2年くらいでカチカチに硬化してしまう。初期縮みが結構あるしね。ゴム製のガソリンホースなら10年は持つんじゃないかなあ?内径7mmのものは普通にモノタロウとかで買えるし。




タンクをマウントし、ブレーキとクラッチのワイヤーを張る。この作業がもっと楽だったらいいのに、ってずうっと思いながらもベスパから降りないのは、このスクーターに心底惚れているからだと思う。
アバタもエクボだけど、別にこの部分にアジャスターが付いたからといって嫌いになる訳じゃないのにね。
いい人なんだけどどうしても好きになれなくって、、、
ダメな男なんだけどどうしても嫌いになれないのよね、、、
もちろんいい人で優しいのが一番なんだろうけど、毒にも薬にもならないものって意外と愛着が持てなかったりするよね。あ、スクーターの話ね。

だし、ベスパにもワイヤーアジャスターが付いていない訳じゃなくて、ちょっと使いにくいけど一応付いている。「個性」の範囲で収まっているかな、と思う。




クラッチワイヤーの調整にちょっと手間取ったけど、この日何とか日暮れまでに組み上がった。まずは家の前で試走する。
クラッチワイヤーの調整がシビアだなあ?しばし悪戦苦闘。
何とかいい場所を探し出し、試走に出発。

相変わらずエンジンは調子いいが、だいぶ軽くなったクラッチを握ると「ギャーーー」という音が鳴る。ブッシュとプレッシャープレートの相性なのか?しばらく走るうちに音は収まったけど何だかしっくりしない。

その辺を10kmくらい走り回って家に戻り、恐る恐るエンジンの下を覗き込む。漏れてなきゃいいんだけどな、、、




ぐわーー漏れとるーーー!!!!!


画像ではわかりにくいが、クラッチワイヤーエンドのボルトの頭にオイル溜まりが出来ている。
ざっと辺りを見回すと漏れは見当たらないので、クラッチカバーのレリーズシャフトが通る穴のOリングからの漏れだねこれ。
ちゃんとcrimazのkitにもこのOリングは付属していて、暗に交換しろと言ってるんだろうなーというのは感じていたんだけど、如何せん交換がめっちゃ大変そうだったから聞こえないふりをしていたのだ。
このOリングが付く場所、支点力点作用点の「支点」に当たる場所にあり、重いクラッチを握った時に今までとは違った力が掛かり漏れ始めたんだろうと推測。バラす前までは漏れていなかったからねー。

またバラさなきゃならないのかー、、、泣けるね、、、。
結果を言うと漏れてて良かったんだけどね。その4に続きます。









最近浅川マキばっかり聴いているな(日によっては朝から。笑)。
サブスクにも少しだけ音源があるけど、そもそも自身の音源のCD化すら嫌がっていた方らしいから聴けるだけラッキーなのかもね。

この曲、大好き。






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