
今年は空梅雨なのかな、5月の週末にあれだけ悩まされた雨もさっぱり降らず、毎日夏のように晴れた暑い日が続いている。
これだけ天気のいい日が続いていたら、あいつはバイクに乗りまくってんだろうなーとか思われているかも知れないけど、今月は飲み会続きで、週末は毎週約束がある。何なら5月の第4、5週も飲みだったから6週連続、今週末に至っては金土連チャンというデスロードっぷり。
半分は仕事絡みの飲みなんだけど、何というか「そのうち行きましょう」というふわっとした約束のツケが一気に回ってきた感じ。ダチョウの竜ちゃんみたく「殺す気か!!」とか心の中で呟きながら日々を過ごしています。
まあ誘われるうちが花だからね、機会やお誘いは出来るだけ断らないようにしている。歳をとるにつれ今後どんどんお誘い自体が少なくなっていくのだろうし。今は老後のための人間関係の種を撒く時期なのかも知れないね。
とは言え、こんなに天気がいいのにバイクに乗れないのはいかにももったいない。なので先日の休みに気合いでベッドから這い起きて少し走ってきた。

バイクカバーをめくったら汚れていたのでまずは洗車。サッと水をかけてササッと磨く。

そして家の前まで出して少し暖機運転。キャブ車は朝イチの暖機運転は必須で、暖かい時期でも最低2〜3分は暖気しないと走り出せない。
人間臭くて面白い機械だね。
Tシャツと日焼け止めのアームカバー、ライディング用のジーンズにエンジニアブーツっていういつもの格好で走り出す。この格好でバイクに乗れる季節が一番好きだなー。
とりあえずのルートは、競馬場の前を通って上米内から玉山支所を抜けて国道4号線に出る。後は気力体力と相談しながら決めよう。

ちょっとスローが濃いめだったので途中停まってキャブを調整する。ハーレーの主治医の話だと、気温や気圧でこの辺は結構変化するので乗るたびに一度調整した方がいいよって言われてる。
スローが濃いとシフトダウンの時のブリッピングが綺麗に決まらない。パスっと失火してしまったりする。それを目安にエアスクリューをチョイ緩め、それに合わせてアイドリングの高さを決める。これだけの事だけど、生き物をあやしているみたいな感じがして面白い。
僕はインジェクションのバイクに乗る事は死ぬまでないんだろうなー。キャブレターなんて時代遅れもいいところな装置だけど、機械様の機嫌を取りつつ走る感覚は何物にも代え難い楽しさがある。
まあ僕なんてハーレーの世界ではヒヨッコもいいところで、すごい人が本当に沢山いる事は重々承知している。最近ものすごく濃いハーレー整備のフォーラムの存在がweb上にある事を知り、襟を正しながら読んでいます。
年齢等いろんな事を考えると、僕がハーレー旧車に乗る事はないと思うけどね、ショベルくらいまでなら行けるかな、でも60年台のホンダにも乗りたいしなあ。CL72とかね。
敢えてリンクは貼らないけど、気になった方は「Junkmotor」でweb検索してみて下さい。日本にも本物のバイク趣味がしっかりと根付いている事を知る事が出来ると思います。

まだ身体がライディングに慣れていなく、若干ヨタヨタと1時間くらい走って着いたのが、最近出来た盛岡市内では初?の道の駅。昔の玉山村にあり、石川啄木ゆかりの地で近くに記念館があったりもする。

最近出来たばかりの施設で、そのせいか駐車場はほぼ一杯、駐輪場にも沢山のバイクが停まっていた。

岩手山がよく見える場所に展望スペースがあった。お山にはもうほとんど雪は残っていなかったけど、よく晴れた早春の日とかめちゃくちゃ眺望がいいんだろうなあ。

飯でも食って帰ろうと思ったんだけど、ちょうどランチタイムだったせいか2箇所ある食堂は両方とも並んでいたので諦めた。タバコでも吸って出ようかね。

全天候型の喫煙所が設置されていた。ありがてえすなあ。

最近ライディング用のジーンズが少しきついなあと思っていたんだけど、この間かなり久しぶりにお世話になっている整体に行ったら「ヨコチンさん、下半身が別人みたいになってますよ、特に尻とふくらはぎの筋肉のつき方がやばいです」と。
週一のトレーニングの流れは、準備運動→アップ→サーキット→シャドー→ミット打ち→スパーリング、という感じで、アップの時点でレンジスクワットとかガンガンやらされる。サーキットが一番キツくて、20秒ジョグ20秒バービージャンプ×3セット、とか。終わった後しばらく立ち上がれないくらいキツい。
トレーナーさん曰く、パンチもそこそこ強くなってきたと。右フックがいい感じらしく、試しにこの間薄いベニヤ版をぶん殴ってみたら穴が空いた。笑
なんでそんなトレーニングするの?と聞かれれば、自分でもよく分からないけど、身体を動かさないとやってらんねー感じがあるから、なのかなあ。
トレーニングはキツいから、前日辺りから嫌だよ正直。ああ明日トレーニングだなあ、みたいな。それでもやり終えた後の爽快感は何物にも代え難くて、一年半以上になるな、やり始めて。
鍛えてないと重たいハーレーを押し引きするのも大変だしね。
玉山から大更に抜けていつもの定食屋で昼飯食おう。東西の国道を繋ぐいい道が通ってるんだ。

いい感じでしょ?交通量も少ないし好きな道のひとつ。
走っている間は運転するしかする事がないから色んな事を考える。昔の事を思い出したりもする。
まあ色々あった人生だったよ、もうダメだと思った事も何度かあったし、人が変わってしまってもおかしくないような経験もしてきた。
その度に変わってきたよ、いい方向にね。
ひとりでここまで生きて来れたとは思っていない。人にも助けられたし、運も良かった。そういう人や物に感謝もしてるけど、恩を返そうにももう故人になっている恩人も多く恩返しも叶わない。それじゃ恩送りか、と思い試してみたりした事もあったけどそれも上手くいかなかったりして、まあ生きるのって難しいのね、なんて事を風に吹かれながら考える。
そんな暮らしを何年してきただろう、コミュニケーションは建設的な方が楽しいからいつもにこにこはしてるけど、気付けば心の底にがっつりと厭世観が染み付いてしまった。
もう、風とバイクだけあればいいかなって思う時もある。他人を責めたくはないし、かと言え過度な自責思考は精神衛生上良くない事はここ数年で嫌と言うほど思い知った。
いいじゃんひとりでバイクに乗ってれば。風は掴めないよ、通り過ぎていくだけだ。自責も他責もない。でもさ、掴めるものってなんだ?全ては風のように通り過ぎていくものなんじゃないのか?
そんな思いが最近頭から離れない。

大更のいつもの定食屋も満席だった。ははは、ウケるね。

炎天下、30分待ってようやく食べられた冷やし中華は死ぬほど旨かった。
ディランは「答えは風の中に舞っている」って歌ったよ。Catch the Windって曲はドノヴァンだったか。
最近の口癖は「世の中色んな奴がいる」。あと「明日は我が身」。笑
このふたつの言葉を唱えると大概の事は許せる。腹も立たない。ほんとうに痛い思いをした奴は人の失敗を決して笑わないよ、だって明日は我がMeだもん。というか、昨日の自分だもん。
今年の盆休みはどこか遠くに走りに行きたいな。風とバイクを胸いっぱいに楽しみたい。誰にも会わずにひとりでね。仕事なんてしている場合じゃないねー。
いい曲だよね。歌詞がいいんだ、気が向いたら翻訳してみてください。