
去年の年末に飲み友達のF君と飲んでいる時、F君が「午前中奥中山で滑って、その後八戸に行ってS君も誘って一杯飲まない?」と提案してきた。「え、突然なに??」「なんか『路上』っぽくて良くない?」「確かに!」八戸は去年の10月にバイクで行き、めっちゃ楽しい2日間を過ごしてきたので二つ返事でOKして、年が明けて日程の調整をしていた。
こういう時、だいたい発案はF君で、実行のための声がけ役が僕。青森に住んでいるS君は大抵誘いを快諾してくれるので今回も日程はすんなり決まり、先週末に行ってきた。
去年八戸に行った時の話はこちら。
朝7時にF君と合流して奥中山スキー場を目指す。ひどく寒い日だったが道路には雪もなく、1時間くらいで到着。数年ぶりに来たな奥中山。

天気も良く、雪も軽くてコンディションは最高だった。F君がビンディングの金具を落とすというトラブルもあったが奇跡的に見つかり、午前中いっぱい滑りを楽しんだ。
奥中山は、スノーボードに本格的に復帰した年によく来ていた。その頃は第一リフトの緩い勾配も必死になって滑っていた記憶があるが、今となっては直滑降で滑れるような斜度だった。少しづつだけど上達してるんだね。
雪が軽かったのもあるけど、皆が滑った跡で荒れたピステンの雪面もバンバン走破出来て楽しかったな、この日は今シーズン初MOSSのKINGで滑ったんだけど、板の走破性の高さにも助けられたのかな。いい板ですよ。

リフトに乗っている時はこんな景色。本当に綺麗だった。
こんな青空みたいな心持ちで暮らしたいなあって思ったなあ、曇りがなくて、キンと澄んでいて、眺めている人の気持ちを良くするみたいな心持ち。いいヴァイブスを循環させる事。悪いヴァイブスからは努めて距離を取る事、近づかない事。いつも笑顔でいられる様努力する事。いつも何かに夢中になっている事。本当や嘘はもちろん、表や裏なんてない事。そんな事を夢想しながら空を眺めていた。
とてもいい時間でした。

昼前くらいまで滑って、スキー場の麓にある旨い定食屋でトンカツを食べて(写真撮り忘れ)八戸を目指す。雪解け水で濡れた道路を走ったステップワゴンはドロドロ。帰ったら洗車してやろう。
クルマでの移動は同乗者がいた方が楽しいね、この日は10年来の友達が助手席にいたから退屈しなかった。高速で移動しても良かったんだけど、そこまで急いでいなかったので下道を走る。国道395号線から340号線を走りつぎ、15時前くらいに八戸に到着。S君が来るまで仮眠を取って体力を回復させる。もう二人とも若くないのでね。笑

S君が予約してくれたホテルは繁華街に近く、散策しながらこの日飲む店を探す。前回はそんなに徘徊しなかったんだけど、八戸の繁華街は活気があるね。横丁がたくさんあって面白そうな店がいっぱいある。
横丁には小さな店が軒を連ねていて店の中が見えるんだけど、まあまあの人の入り。30代半ばくらいなのかなあ、若い美人ママが割烹着を着てカウンターの中にいる店があって、その店は鼻の下を伸ばした(恐らく)ママ目当てのおっさん客で満席で、ちょっと離れてから3人でゲラゲラ笑った。男ってバカだねーとか、あのママなかなかあざとくていいねーとか。

店の看板もいちいち刺さる。

八戸の歴史を辿ると、旧南部藩の領地だったはずなんだけど、盛岡南部よりも明らかに商売は上手い。というか、熱心。店の個性を積極的に出してアピールしている。

低料金。笑

夜の八戸は楽しいなあ。定期的に訪れてもいいなって思ったくらい。

S君が行ってみたい店がある、というのでそこに入る。ちょっとお高そうな居酒屋で乾杯。お疲れーー。

これで刺身盛り2人前。流石に刺身は美味かったなーー。

刺身盛りの皿に数の子が入っているのは岩手県沿岸には無い盛り付け。岩手沿岸でこの値段の店なら今の時期はアワビが乗る。
数の子なんて正月以外食べた事ない、子供の頃はなにが美味しいのか分からなかったけど、最近美味しさが分かる様になってきた。
写真には撮らなかったけど寒ぶりの照り焼きとかめっちゃ美味かった、が、飲兵衛たちはツマミをあまり食べないで飲んでばかり。笑
全く困ったモンだが楽しかったからいいのだ。この日も会話には澱みがないどころか途切れる気配がないくらい盛り上がった。こうやって一緒に楽しい時間を過ごしてくれる友達には感謝しかないのです。
僕は決して社交的な人間ではない。みんなと仲良くできる訳ではないし、面白い話が得意な訳でもない。それでも合う奴とは合うし、こうやって付き合ってくれる友達は大事にする。
これは昔から。そして今はそれでいいと思っている。
人の悪口陰口は出来るだけ喋らない。つまらないから。昔話も極力しない。それよりも未来の話をしている方が楽しいから。この日の午前中にリフトの上から見た綺麗な青空が脳裏に浮かぶ。ほんとうに綺麗な青空だった。やっぱりあんな空みたいに生きたいよ。

一番若いS君は33歳って言ってたかな、ちゃんと自分で考えてその通りに行動出来るしっかりした若者だった。こんな本を読んでこんな事を考えたんです、みたいな話を酔っ払った頭でしてくる。
奴もこっち側の人間なんだなって思ったのは少し嬉しかったけど少し心配になった。だってこの国では付和雷同していた方が楽だし失敗がないから。みんながいいと言っているものをいいと思い、みんながやっているから自分もそうやって、自分が「普通」である事に安心する、そんな生き方の方が間違いがないし評価もされる。この国はそんな国だ。
僕は、カッコつけて言うわけでは決してないけど、そういう生き方は出来なかった。cannotが2/3、残り1/3は諦め半分開き直ってここまでどうにか生き延びてきた。今現在、衣食住が足りて更に趣味を全力で楽しめる暮らしが出来ているのは奇跡なくらい。極めて特殊な人生を歩んできたと思う。F君は僕よりは社会性はあるかな、それでも「普通の」50代とは言い難い(ごめんね)。
でもそんなおっさん達に付き合ってくれるS君も変わってるちゃ変わってるんだろうね、職場の同期の人達とはあまり話が合わないとか言ってたし。
でも、変なおっさん達のいい部分だけ参考にして自分の人生を歩む賢さも持っていそうな奴だから心配要らないかな。
嫁さんが結婚前に弘前で働いていた人みたいで、きっと僕らも弘前を気に入ると思う、次は弘前で会いましょう、という事でこの日はお開きになった。とてもいい夜だった。

朝9時45分にホテルのフロントで待ち合わせ、八色センターで行きつけのバーのマスター夫妻にお土産を買い、マスターおすすめのラーメン屋でチャーハンを食す。
この日は夕方から選挙絡みの仕事があって、しかも家に着いてから雑用が色々あり、仮眠を取っている暇がない。なので眠気が出ないようにチャーハンだけ食べた。噂通り美味しかったなあ。
S君と再会を約束して別れ、店の近くの八戸インターから八戸道に乗り住んでいる街を目指す。休みなしで走ると八戸ー盛岡は1時間ちょっとで着くのね、眠気をこらえながら走り切り、F君とも別れる。また滑りに行こうねー。
そして選挙。結果は仕事中にクルマの中で見たんだが、、、。
負ける事には慣れているし、これが民意だという事は謙虚に受け止めなきゃならないのは分かっているけど、流石に堪えた。立ち直るのには少し時間がかかるかも知れない。
しかし、あの総理大臣が若者に人気があるというのが僕にはちょっと理解出来ない。若い頃って理想に燃えてるもんなんじゃないのか?君たちの未来を託せる人には僕にはとても思えないんだけど、、、。
まあこれも余計なお世話なのかな、それに夢を見る余裕もないのかも知れないね。それは僕たち大人の責任だね。この国をすっかり貧しい国にしてしまったのは僕たちだ。
でも、少し時間はかかるかも知れないけど、そのうちきっと前を向けると思う。
開票前の推しのTweet。彼女は確か33歳なんじゃなかったかなあ。こういう若い人もいる訳でね。
しかし推しはいつも尊い。