あれ?直ったはずなのになんでまたエンジン下げてんの??普通そう思うよね。
単刀直入に書きます。試運転中にまたエンジン抱き付きました。
状況はこう。昨日の午後、試運転がてらガソリンでも入れよう、といつも使っているガソリンスタンドに行く事に。
朝イチの始動はキック一発。素晴らしい。焼き付く前は必ず2回踏んでいたからこれだけでも進歩だ。
走り出すと、初めはマフラーからのブルースモークがすごく、ちょっとカブり気味?という印象だったけど、2分も走らないうちに落ち着き絶好調に。アイドリングもビシッと安定している。うおーすげえ。
幹線道路に出て、言ってもバリバリの慣らし運転中、ラフなアクセルワークは極力避け、道路の左端を60km/h出さないくらいでトコトコ走る。
走り出して5分くらいかな、恐らく各部に熱が入り膨張し切った頃にまたエンジンがストールした、という状況。なんの前触れもなかったな。
ストールの原因は抱き付きだってすぐに分かったけど、何が悪かったのかは分からない。規定値よりもかなり狭めで削ってもらったピストンとシリンダーのクリアランスか、ポートのバリ取りが足りなかったのか、規定値のほぼ最小値しか取っていないピストンリングギャップか… これはバラしてみないと分からない。
というわけで早起きして月末の事務仕事を片付け、いつもの汚い501に履き替えてサクサクバラす。もう慣れたもんです、作業も早い早い。
確認するとピストン側面が抱き付いてました。当たり方から見るにピストンとシリンダーのクリアランス不足かな。
クリアランス値を狭めに取ったのは内燃機屋さんの案配。ET3の規定値の0.19mmというのは、内燃機のプロからするとガタガタに緩い値なんだそうだ。で、相談した結果、職人さんが出した値が0.07mmというもの。これが狭かったんだね。
一応書いておくけど、僕は職人さんを責める気持ちは一切ない。だって僕は何も分からないし、一人じゃ何も出来ないし。知識も経験もないのだからプロに頼るしかなくて、相談して話し合って、僕も納得した上で値を決め、そのトライが失敗しただけの話だ。
僕が出来る事は、事実を文章にし、同じような作業をする人へのTipsを残す事。
ベスパのシリンダーをボーリングする際はクリアランスは規定値に近い方が安全みたいです。
今回はシリンダーにも傷が入っていた。
さてどうしよう。今回入れた56mmのピストンはO/Sピストンの中でも一番大きなサイズで、ピストン交換&再ボーリングという方法は使えない。また、同じピストンも現在は入手難な状況。56mmはSIPにも売っていない。
SIPのサイトを見てみると、インド製(LML)の55mmピストンシリンダーキットが割と安い値段で買えるみたいだ、それを輸入するか??いやその前に修正が可能かどうか、内燃機屋さんに見てもらおう。傷もそんなに深くないからもしかしたら再使用出来るかもしれない。
という訳で速攻内燃機屋さんへ。いつもの寡黙な職人さんに上に書いたような顛末と事情を話すと、少し申し訳なさそうな表情で応対してくれた。ピストンやシリンダーを眺めると、ピストンリングがちょっと微妙だけど、修正出来る限り修正してみる、と言ってくれた。良かった。
取りあえず、普通に動くようになればいい。で、ウガガさんのトコにGOL製の56mmピストンが再入荷したらそれを組んでやればいいのだ。そのオチが一番すっきりするかな。
という訳で、物語はまだまだ続きます。本当に手のかかる子だわ、可愛くてしょうがない。
修正に出したピストンとシリンダを組み付けていきます。
隠キャな僕は、ソーシャル・ディストーションはちと苦手。あれクラスの人気者が集まって作ったバンドだよね?きっと偏見だし50歳になっても色々拗らせまくってて我ながら笑うが。
Leatherfaceは好きなんだよなあ。この曲とか最高に好き。アルペジオのリフめっちゃエモい。たまらん。