ET3エンジン焼き付いた

実は数ヶ月前から調子悪かったんです。
まず、プラグが頻繁に死ぬ。300km持たない感じで、完全にダメになるのではなく、負荷をかけた時に失火するという症状が出る。これは半年くらい前からかなあ。プラグは3〜4本ダメにした。今までずっとそんな事なかったから、???しか頭には浮かばず、とりあえず様子見ようか、って感じでだましだまし乗っていた。

ひと月前くらいから、アイドリングの雰囲気?が変わった。キャブをOHしてからは特に回転数も安定しているし、信号待ちでエンストするような事も一切無かったんだけど、なんか回り方がそれ以前と違う。なんて言うんだろう、パンパンと弾けるような感じがなく、るるるーって惰性で回っているような感じと言えばいいのか、とにかく様子がおかしくなった。

更に2週間くらい前から、冷間時の始動性が極端に悪くなった。今までキック2発で余裕で掛かっていたのが、押し掛けしないとダメなくらいまで悪くて、おまけに吹けもひどく悪い。これはどこかおかしいぞ、と。プラグを換えても根本的な症状に変わりがなかった。

で、月曜日に、仕事が早く終わったんでちょっと長い時間乗ってやろうって事で走りに出た。外したプラグが真っ黒だったんで燃焼室の状態も良くないんだろうな、ペース良く走り回ればその辺多少改善するかな、と想像して郊外の道でアクセルを開け目で走ってた。

久しぶりに郊外でアクセルワイドオープンにしたけど、普段はトップギアで登れる坂が全然登れず、サードに落として何とか登る。うーんこれ相当悪いな、マフラー詰まったりしてんのかな??と想像しながら下りに入る。

負荷が掛からないと流石に回転数は上がる。70km/h、75km/h、80km/h、と上がっていくメーターをチラチラ見ながらとりあえず全開。んーでもやはり吹け悪いぞ、なんて考えてたらエンジンが突然失火、ウィーン、と何かが滑るような音がした。とっさにクラッチ切ったらそのままエンジンはストール。ああ、やっちまった、エンジン焼きついちゃったじゃん、、









坂を下り切ったところにある道の駅の駐車場に惰性で入りそこでストップ。試しに恐る恐るキックを踏んでみるが動かない。やはりか、、
仕方ない、家まで10kmくらいあるけど押して帰るか、ととぼとぼ帰路につく。10分くらい押したらもう汗だくで、うわーしんどいな、エンジン掛からんかなと思いダメ元でキック踏んでみたら何とするっと降りる。ああ良かった、ガッツリ焼きついてはいなかったんだ。
そのまま押し掛けして、ゆっくりと家まで乗って帰ってきた。エンジンは抱き付く前と変わらない感じで動く。アイドリングもしっかりするし。それが月曜日の話。









さてどうしよう、とかなり凹みながら考えて今に至るわけなんだけど、とりあえず腰上開けてみない事にはどうしようもないよね、という事で、必要なSSTを昨日発注、水曜日は仕事が休みの事が多いから本当は作業したかったんだけどそういう時に限ってスポットの仕事が入る。土曜は用事があるから作業は日曜かな、開けて現状確認してみます。




しかし運が良かったのか悪かったのか分からない。前にToDoリストとして腰上の状態確認を挙げていたのは、燃焼室の状態に疑問を持ってたから。使っていた2ストオイルに疑念を持ってたんですね、カーボンが溜まりやすいんじゃないのかなって。それを先送りにしてたから今回の事態を招いた訳で、まあ判断の間違いもあったけど、腰の重さゆえに大事な相棒を壊してしまったのはかなりショックだった。物を擬人化するのは好きじゃないけど、今度ばかりは申し訳なくも思った。

でも、同じようにToDoリストに挙げていたクラッチ交換をしてなかったおかげで、ガッツリ焼き付く事態は避けられた。ピストンがロックした時弱っていたクラッチが滑ってくれて逃げになったんだよね。多分だけど、クランクその他は無事だろうと思う。
ましてあのスピードでリアタイヤがロックしていたらどうなっていたかを考えると鳥肌が立つ。


良く言われるけど、何事も0点か100点じゃないんだな。58点とか、82点、悪い時だと31点。起きてしまった物事に点数を付けるならそんな感じに評定されるんだと思う。今回だって僕の怠け癖がいい方にも悪い方にも作用した。好きなミュージシャンは昔、白で始まり黒で終わる12の絵の具を持ってたはずだ、と歌ってたっけ。ひとつの出来事にも多くの色が混ざってるよね。白か黒かだけじゃない。
人ごとみたいに言うけど、そういうの面白いよな、って思う。いや、重ね重ねET3には悪い事したけど。ちゃんと直してやるからな、また一緒に色んなところに行こうぜ。




最低でもシリンダーをボーリングしてO/Sピストンを入れる事になると思うけど、どういうやり方をするかを含めて随時報告したいと思います。




追記;当初のタイトルは「ET3エンジン抱きついた」でしたが、エンジンに抱きつく?というのも分かりづらい言葉なので「ET3エンジン焼き付いた」に変更しました。抱き付きは焼き付きの軽いもので、現状抱き付きが正解だと思うのですが。







さて、これから長い修理の旅が始まります。






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