野ばら

クルマを運転している時に唐突に視界に入ってくる岩手山が好きだ。市内には何ヶ所かナイスなビューを堪能出来る場所があるのだけど、たいがい橋の上だったりするのでわざわざ停まってまで写真を撮ろうとは思わないのだけど、偶然信号待ちでビルの谷間からのぞく御姿が見られたのでパチリ。
ご覧の通り山頂付近は白い。雪はまだ本格的には降っていないけど、まばらな白さが真っ白になるのももう少しだなあ。




雪が降ってバイクに乗れなくなるのが今年は本気で嫌なので、休みの日は寸暇を惜しんで走り回っている。
といってももう気温は一桁台がデフォルトだから、僕の貧弱な装備では走る時間は3時間が限界。しかも峠越えは無理なので、行き先も限られる。しかしまあ今は乗れてりゃ幸せなので行き先なんてどこでも良くて、あ、あそこのラーメン食いてえなあと思い付けばいそいそと出掛けていく。

身体は随分寒さに慣れてきたけど、指先の冷えだけはどうにもならず。今年は間に合わないけど、これは冬用のグローブを買うしかないね。下半身もチャップスとか履けばいいんだろうけど、芸風の問題もあり悩み中。形の良い革パンかなぁ〜、でも履いてみないとわかんないからな〜、一応「そのまま飲みに行ける格好で乗る」というのがコンセプトだったんだけど、今はそもそも普段ライダースを着なくなったのでその辺も結構ブレてきていて。
10年前はライダースとエンジニアブーツが普段着だったんだけどね。




今日は花巻の名店「髙権」に久しぶりに行ってきた。




看板メニューの髙権めんに、酢とラー油を投入すると旨い、という情報をwebで得て、もう居ても立ってもいられず猫まっしぐら。酢は控えめに、ラー油はちょっと多めに入れたらまあなんと旨い事。あん掛けなのでスープも冷め辛く、身体もすっかり暖まりました。

ふとほぼ満席の周りを見渡すと、これと「中華そば」を食べている人が半々。そっちも旨いのかな??チャーハンもいけるという情報もあるので、次に行ったら中華そば&チャーハンを食べてみよう。




寒くなってバイクの調子もバッチリ。セッティングも今の季節に合っていて、交差点の左折でラフにアクセルを開けるとリアタイヤがニュルッと滑る。うはは、これは面白い。
まあキャブ(ヨシムラMJN-TMR)の出来がいいんだろうけど、マフラーも相当だと踏んでいる。ホワイトブロス製のロングメガホン(どうやら平行物?のUS仕様フルパワー)。
ほぼ同仕様でマフラーだけ違う、というSR500を運転した事があるんだけど(マフラーは定番S社製ステンメガホン)、悪いがLoser号の方がパワーもトルクも一回り上だった。この差は間違いなくマフラーの差で、ルックスもサウンド(量、質共に)も100%僕の理想通りで、今はこのマフラー以外は考えられないくらい気に入っている。
錆が出ていて、中古で購入した時には耐熱塗料で塗られていたエキパイはオフシーズンのうちにリクロームに出す予定。


で、まだ届いていないんだけど、実はヤフオクでこのマフラーのデッドストックを見つけてしまいポチっちゃったんだよね(やっちまった、、)。クロームとブラックの両方出品されていたんだけど、クロームはラスイチだったんで見逃す訳にはいかなかった。
まあ普通にスペアとしてストックしておくつもりなんだけど、結構真面目に2台目のSR計画も夢想していて、それに組んでもいいかなって。
ハーフカウルにセパハンのカフェに乗りたいんだよねえ、リタタンク載っけてさ。イチから作るフルカスタム。
僕、自家用車要らないし、実現不可能な夢じゃないと思ってるんだけどなあ。そのために仕事も一生懸命やっている。今までこんなに真剣に向き合った事ないってくらいに。

あ、マフラーはブラックはまだ数本残ってます、ヤフオクで「ホワイトブロス SR」で検索するとすぐヒットします。興味ある方は是非。いいマフラーですよ。






天気予報の確率が高まれば
君の機嫌がある程度わかるのだ
と そういうわけには いかないかなあ
いい調子でやってるかなあ
机に野ばら 飾って暮らす
たまにサンダーが小雨を降らす

奥田民生「野ばら」 作詞作曲 奥田民生

1997年リリースのミニアルバム「Fail Box」に収録されている佳曲。当時民生氏がリリースした作品はひとつの漏れなく買っていた(はず)だから、シングルカットされた記憶はないんだけど、こうやってPV的なものが残っているという事はこのミニアルバムの中でも扱いは特別だったのかなとも思う。

大好きな曲で、当時はギターで良く弾き語りをしていた。基本のコード進行はE/Bm/Aの循環なんだけど、短いサビにAmが挟まる所が気持ち良くて右手のストロークにも気持ちがこもるってなモンでした。




この、失敗箱、と名付けられたミニアルバムは、前出の「野ばら」を含めて内省的な歌詞が多い小曲集だ。や、民生氏は内省的というか基本シャイな人だと思うんだけど、それゆえに作品にする時はそれを練ったり捻ったりしてそのままストレートには出さない事が多い。そういう所が少しもどかしい僕はこのアルバムの練らなさ加減が好きなんだと思う。




野ばらもだけど、カヌー、とか、陽、という曲も大好きで、久しぶりに聴いたのに全部ソラで歌えたのには自分でびっくりした。それだけ昔聴き込んだんだね。最近何やってんだろう?新譜全然聴いてないや。




でもようやく最近地に足が付いてきた気がする。というか、机に野ばらを飾る余裕が戻ってきたというか。相変わらずloserとかfailとかerrorとかいうワードに惹かれるけど、きっと僕はこういうのが好きなんだと思う。

やっぱりこんな感じが僕には合ってるのかなー。







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