2024盆旅行2日目 裏磐梯はいいところ

簡単な忙しさに甘えていたらあっという間に季節は9月半ば過ぎ。そういや旅の記録の続き書いてなかったなとようやく思い出してキーボードを叩いています。書いている場所は、なんとスタバ。笑
たまに人の目に触れることを意識しないと、着るものとかにも気を遣わなくなってしまうからねー。
しかし時が過ぎるのは本当に早いね。そしてスタバのフードは意外と旨い。


・多幸感
6時30分に目覚ましに起こされるまで完全に熟睡していた。しっかりと寝たはずなのに身体には重たい疲れが残っている。うあーめっちゃだりーなあ、ちゃんと寝たのになんでだろう、と寝ぼけた頭で考える。
ああ、これは温泉に入った後ぼうっとする感じに近いのかも、ここ数ヶ月で身体の奥に澱のようにたまった疲れが表面に出てきているんだなあ、と気付いた。

楽しい夜を過ごせて心がリラックスしたんだろうね、それを証拠に身体はずっしりと重かったが気分は軽かった。それこそ空を飛べるんじゃないかって思うくらい。
逆に、今までどんだけ疲れを溜め込んでいたんだよって少し笑ってしまった。最近休みの日にバイクに乗って昼飯を食いに行くと帰り道に決まってめっちゃ眠くなってたんだけど、それも同じ理屈なのだろうね。風と振動で心がマッサージされるという。

もう会う事もないだろうけどいい娘だったなあ。改めて心の中でお礼を言う。一期一会だね。
さて、部屋を出よう。


本日の目的は裏磐梯の散策。タバコを吸いながらパソコンで調べてみると、目的のひとつ五色沼の周辺にトレッキングできる路があるのだそう。
バイクで来てたら履き物は重たいエンジニアブーツだからなかなかトレッキングまでは出来ないけど今回はクルマだ。早速ホテル近くのワークマンに行ってトレッキングに使えそうな靴を買った。
相変わらず身体は重かったが頭はよく動くのでフットワークは軽い。




・五色沼トレッキング
郡山市から一般道を1時間くらい走ると、裏磐梯と呼ばれる地域に着く。来たのはほぼ30年ぶりで、当時の記憶なんてほとんど残っていないから初めて来たのと変わらないな。
道路を走りながらの印象は、観光地でありリゾート地でもある、って感じかな。風光も明媚だし、猪苗代湖や檜原湖、五式沼湖沼群などの映えポイントも充実している。前回も書いたけど、関東からのアクセスが良いためかリゾートホテルやペンションなどの施設も多く、お金もかかっている印象。
この辺は北東北、例えば岩手の八幡平などと比べてもその差は歴然としていて、しっかりと観光資源を活用しているように見受けられた。

こういう時代になって尚更思うけど、観光って立派な産業で、まあ度を過ぎると環境破壊とかの問題も出てくるのだろうけど、そういう意味ではこの国は観光資源には恵まれていると思う。だからその方向に積極的に舵を切ったらいいと僕は思っている。
自然と共存しつつ上手く商品化して外貨を得る。増え続ける外国人旅行客に既に辟易している声も聞くけど、そういう向きには身の程を知って頂きたく思う。例えば若い女性が街娼になったり外国に身を売りに行かなければならないほど貧しい国にしたのは我々一人ひとりの大人ですよ。そういう責任がある。その類の意識があれば外国人観光客に対する愚痴なんて出てこないと思うんだけど。

今はとにかく第二次産業が壊滅的だからね、高度成長期に先人が作り上げた基盤をダサいおっさん達がすっかり全部ダメにしてしまった。政府のかなり無茶な肩入れがなければ目に見えてもっと酷い状況だったと思う。
どんな肩入れかって?例えば、病院や調剤薬局に行った時、マイナンバーカードを読み取る機械に書いてあるメーカー名を見て下さい。それがマイナンバーカードを健康保険証と一体化する事によって肩入れされた企業の名前です。一体化への無茶なゴリ押しは何のことはない、企業献金への見返りって奴です。
ODAだってそう。海外にばら撒いたお金でする工事は日本の企業が受注する。ガソリンの価格対策で、トリガー条項を発動せずに補助金で対応しているのも、石油連盟は自民党への献金が6番目に多い団体だから。この補助金のおかげ?で石油元売り各社は過去最高の利益を上げている。死ぬほどダサいよね?
そんな市場原理に反する事ばかりやって、本来枯れるべき古木を無駄に生きながらえさせた結果、新しい芽が伸びる余地がなかったというのがこの国の第二次産業衰退の原因のひとつなんじゃないかと僕は思っている。
そんな状況を少しでも良くするためにはいい手だと思うんだよなあ、観光に力を入れるのは。



閑話休題。話を裏磐梯の自然に戻す。
五色沼湖沼群にはこのような形で遊歩道がよく整備されていて、自然の中をトレッキング出来るようになっている。急な坂もないし、何なら普通のスニーカーでも歩けるくらいだけど、足腰が弱りつつある初老のおっさんは急遽トレッキングシューズを買った。正解だったと思う。雨上がりの土は所々ぬかるんでいたから。




足場が悪いところはこのように木を渡してある。が、湿っていると滑るんですよこういう木の上って。転んで右足怪我してクルマを運転出来なくなったら家に帰れないからねー。




景色は最高に良かった。五色沼の名のとおり、天候や場所によって沼の水は見える色が変わる。空の反射で写真にはうまく写っていないけど、この日は綺麗なエメラルドグリーンだった。
1時間半くらいかな、雨上がりのいい匂いの中をひとりで歩いた。気持ちよかったなー。


雨の降り始めや上がった後に香る匂いには名前がある、って話。こういう話いいよね。
僕の好きな「夏の匂い」ってひょっとしてこの匂いなのかな?

少し前に橋下徹が「何の役に立つか分からない研究に研究費を使う学者は詐欺師だ」的な発言をして当たり前のように軽く燃えていたんだけど、豊かさをお金にしか見出せないのはあまりに視野が狭過ぎるのではないかと感じたなあ。
もちろんお金は大事だけど、全てではないよね。普段仕事で割とお金を持っている人達と接しているから余計に感じるのかも知れないけど、崖っぷちで人を救うのはお金よりも知性のように僕には思える。お金がなさ過ぎて汲汲としているせいで落ちる必要のない崖から落ちてしまう事もあるから塩梅は難しいけれど、少なくとも雨と匂いについて研究している学者さんが詐欺師だとは僕は思わないなあ。




1時間半くらいかな、素晴らしい景色の中気持ちのいい汗を流した。ビジターセンターのトイレなどもきちんと整備されていて、清掃も行き届いていた。こういうところだよなーって思う、観光客を呼ぶのは。
綺麗な洗面台で顔を洗うのは気持ちいいし、また来たいって思うよね。




この日大活躍したワークマンのトレッキングシューズ。セール品で2000円くらいだった。庭の草刈りする時とか使えるね。




・プライベートコレクション
次の目的地。五色沼から程近い、諸橋近代美術館。
とある会社の創業者が画家のダリの作品を相当な数プライベートでコレクションしていて、それを公開する目的で建てた美術館らしい。ダリって、あの髭の人ね。顔を見たら大抵の人はああ〜ってなると思う。
行きつけのバーでこの美術館の話題になり、いつか来てみたいと思っていた。
僕はそんなに絵画に興味津々ってわけでもないんだけど、こういう経験って絶対に何かの時に役立つんだよね。話のネタになったり、あああの絵はこういう意味があったのか、と後になって気付いたり。
だから作品は出来るだけしっかりと眺めてきたし、キャプションも丁寧に読んできた。




ロケーションもとても良く、裏磐梯の雰囲気に上手く溶け込んでいる施設だった。こういう場所がひとつある事も人を呼ぶ理由になると思う。




・裏磐梯はいいところ
そしてランチは、昨晩妖精に教えてもらったハンバーガー屋に来た。有名な店らしく、昔インスタを見ていた頃誰かのポストで見た記憶がある。
お盆だったからか店は激混みで、店内での飲食は諦めてテイクアウトする事に(それでもかなり並んで待った)。この辺は道路もいい感じで、次こそバイクで来ようって思ったなあ。




ステップワゴンのリアシートで、コンビニで買ったコーラと共に頂く。




味は、めっちゃ旨かった!ファストフードというより料理の領域。マックみたいにジャンクな風味は一切なく、バンズもパティも自然な味。体に良さそう。マックはマックで旨いけどさ。




そして旬の福島の桃をお土産に買う。自分の分と、実家に帰省してきている子供達の分。
バイクで来てたらこういう買い物も出来なかったよね。帰宅後食べたけどこれもめっちゃ旨かった。

総じて、裏磐梯はとてもいいところだった。道も綺麗だからバイクで来てももちろん楽しかったんだろうけど、バイクでの旅って意外とフットワークが軽くないというか、通り過ぎる旅になりがちだから今回は車で来れて良かったと思う。
絶対にまたバイクでも来るし、クルマで来てリゾートホテルに泊まって2日くらい遊び尽くすのもいいよね。




急がない旅だったので桃の他にもお土産を買ったりしながら、陽が落ちる頃のんびりと帰宅。
走行距離は743km。楽しい旅でした。












子供の頃大好きだった映画のダイジェストをYouTubeで見つけた。昔はカーチェイスものの映画ってたくさんあったけどこの映画が一番好きだったなー。
こういう映画は本当に何も考えずに眺めていられるからいいねー。マスタングの芸術的な凹み方が◎。






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