デジタルデトックスとボクササイズ

デジタルデトックスを試しだして20日くらい経つ。具体的に何をしているかというと、スマホからSNSのアプリを、X(Twitter)だけ残して削除した。で、SNSを見ない。
アカウント自体は削除していないのでパソコンのブラウザで見ようと思えば見れる状態なんだけど、今のところそういう気も全く起きずにいる。

今まではスマホを手にする度にSNSアプリを起動してTLを眺めていた。換気扇の下でタバコを吸いながら、バス停でバスが来るのを待っている間、待ち合わせ時間までの暇つぶしetcetc…。その回数は恐らく一日に十数回。多いよね。

始めた理由は、ちょっと時間を割き過ぎだなって思いもあり、少し落ち着いて外の世界と距離を取って自分と向き合いたいという思いもあり。SNSって便利だし上手く使えばいい刺激も得られるいいツールだと思うんだけど、デメリットも僕にとっては少なからずあった。
例えば心身共に少し疲れていて、一日静かに本を読んだり映画を観たりして過ごした日の夜に見たSNSで、知り合いが過ごしたアクティブな休日の様子を見たりすると、ほんの少しでも「ああ、冴えない休日を過ごしてしまったんだな」などとという、必要のない感情を抱いてしまったりする。

もちろんそういう投稿をした知人には非は全くないけれど、そういう刺激が少し心の重荷になっていたのも事実で、ちょっと距離を置いてみようかなと思ったのです。




2年くらい前かな、やはり少し心が疲れていた時に、SNSの投稿に「いいね」をするのをやめた事があった。自分で投稿するのも控えていたんだけど、時間が経つうちにそういう決め事もなおざりになってしまった経緯があって。これは腰を据えて取り組まないとモノにならないぞって思ったのもある。

古い友達のシラサワさん同じ取り組みをしていて、それにも影響を受けた。つか、シラサワさん最近blogの更新が無いんだけど元気にしているのかな。




で、試してみてどうか。これ、いいですね。mixi時代(懐かし過ぎだろ)から10年以上SNSに触れてきて、それこそメリットもたくさん知っているけど、別に無くても生きていけるものなんだという事を再認識した格好。
とりあえず、片手間の操作で得られてしまっていたインプットにより不用意に心が乱される事がなくなった。これだけで特に夜は以前よりずっと穏やかに過ごせている。

SNSを完全にやめるつもりではなくて、気持ちが落ち着いたらまた始めるかも知れない。前にも書いた様に上手く使えば便利なツールだからね。でもそれが一カ月後なのか半年後なのか、はたまた数年後になるかは分からない。
今のところこの平穏な暮らしがひたすら心地良く、便利とか要らないから見たいと思う気持ちは全くないな。




半年前からジムに通っていて、そこで新たにボクササイズ(ボクシングの動きをしながらするエクササイズ)のクラスを始めるというので参加する事にした。

元々今のジムに通う前に、ボクササイズをやっている場所を探していたんだよね。そういうジムが市内に数カ所あるにはあったんだけど、時間帯に無理があったり金銭的に折り合わなかったりしてなかなか難しかった。だから今のジムでボクササイズのクラスを始めると聞いた時は一も二もなく参加する事に決めたのだった。

理由は、運動不足とストレスの解消のため。僕は身体をムキムキにしたい訳ではなく、使える筋肉を付けたいだけだから、一番合っていると思ったんだよね。それとジムでのウェイトトレーニングを合わせてやれば身体の老化に少しでも抗えるかなあと。




ストレス解消にはすごくいいと思う。レッスンは1時間くらいで、トレーナーが色々指示を出してくれて僕がその通り左フック右ストレート、次に右キックという感じで身体を動かす。
打撃なので、グッと溜めてパッと叩きつける動作は胸に溜まったモヤモヤも一緒にミットにぶつける感じで最高に気持ちいい。

何とボクササイズのクラス開始時に申し込んだのが僕だけだったらしく、今はマンツーマンのパーソナルトレーナー状態なので1時間身体は動かしっぱなし。今の季節でも汗だくになる。
やってみると分かるけど、それなりの速さでパンチやキックを出すのってめちゃくちゃ体力を使う。ボクシングの1ラウンドは3分だけど、3分間全力でその動作してみろと言われても今の僕にはとても無理だ。たった1ラウンドでも無理。そのくらい体力を使う。

1時間身体を動かし続けた後は何とも言えない爽快感と疲労でほっこりとした感じになる。身体にもメンタルにもとてもいいんじゃないかと思っている。
ボクササイズのレッスンは週一だけどジムも使いたい時に使えるので、今まで寒い時期に出来なかった運動も時間がある時に出来る。ジム通いとスノーボードで辛く長い東北の冬を乗り切ろうかと思っている。



こんな感じで色々もがいているのは、今何度目かの人生の曲がり角を曲がっているという実感があるから。ここ一年と少し、次々にいろんな事が起きたり気付いたりで気持ちが休まる暇が無かった。
ここでしっかり自分と向き合ったり何かに集中する事で少しでも自分を取り戻せたらなあという思いでいる。
出来るだけいい判断をして、出来るだけいい道に進みたいから、焦らないで今出来ることを丁寧にやっていけたらなあと思っている。このままじゃ終われないもんね。






ポーグスのシェインが亡くなった。享年65歳だったそうだ。もちろん好きなバンドだったけど、シェインにはもっぱら同じ酒飲みとしてのシンパシーを(かなり強く)感じていた。この短い映像に映るシェインも完全に酔っ払ってるよね。
アルコールや薬物の問題を抱えバンドを解雇されたり、晩年は病気や怪我で入退院を繰り返していたそう。波瀾万丈な人生だったんだろうな。それでも死去の報に触れて、名だたるミュージシャンが大勢哀悼の意を表していた。

シェインが遺したポーグスの一番有名な曲は間違いなく「Fairytale of New York」だと思うけど、聞くところによるとこの曲は地元アイルランドではほとんどの人が歌えるほど有名かつ愛された曲なのだという。そういう僕も、クリスマスを舞台にしたこの曲に、苦手だったこの季節何度助けられたか分からない。


シェイン、今までありがとうね。天国にもパブがあるといいね。






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