1週間前くらいからデジタルデトックスを試しています。具体的には、スマホからSNSのアプリを削除。今のところ効果は上々で、心穏やかな日々を過ごしています。
これ、いいかも。もう少し検証してみて、本当に良かったら記事にしてみます。
去る11月22日、今年の走り納めをしてきた。11月にしてはやたら暖かい日で、さらに天気予報によるとその週末以降気温がぐっと下がるのだとか。これはまとまった距離を走るのは今年最後の機会かな、と思い軽く厚着してAM10:00に家を出た。
いつものスタンドでハイオクを満タンにして出発。流石にこの時期の山越えは危険も伴うので、この日の目的地は峠越えなしの花巻、北上。飲み友達から最近教えてもらったお寺を見て、蕎麦を食べて、あとは気温と気力と相談して決めましょう、といういつものお気楽スタイル。
出発時から暖かく、ウィンターグローブは必要なかった。
相変わらずスマホでのナビは無し。休憩中に、次の目的地までのざくっとしたルートと目標物を頭に入れてその通りに走れば県内の田舎道ならほぼ迷う事はない。
細い道をたまに間違えるけどね、それもまた良し。この日は道を外れたおかげで見た事がなかった廃バスに出会えた。
錆はいい感じだけど、もう少し煮込めばもっと味が出るかな?って風合いの廃バスでした。
県道13号線を南下し、出発してから1時間ちょっとで第一の目的地のお寺に着く。
飲み友達曰く、日本には三大清水寺というものがあるらしく、一番有名なのはもちろん京都の清水寺だけど、そのひとつが花巻市にあるのだという。
調べてみると諸説あるようで、岩手県花巻市にある清水寺をカウントしてない三大もあったりするんだけどまあそんな事はどうでもいいのだ。
そのお寺は、塀や生垣で敷地を囲っていない、入りやすい雰囲気のお寺だった。
山門。
このお寺を作った宮大工さんたち、頑張ったねー。すごい技術。眺めていると時を忘れる。平日なので参拝者は僕の他に居なくて、ゆっくりと静かな時間を堪能する。
本堂は慎ましい大きさ。山門の方が大きくて目立つ。
ちゃんと清水寺って書いてあるよ。日本三大かどうかは分からないけど、確かに清水寺だ。
本堂の中には金色のお釈迦さまがおられました。
ここは京都の清水寺の様な観光地ではないね、地元に根付いたローカルなお寺。ただ歴史はありそうで、時間のある休日に心を落ち着かせるにはとてもいい場所だ。
何となくの印象だけど、東北と西の方を比べると、神社仏閣や城跡などは西方の方が圧倒的に大きくて華美なものが多いと思う。東北は明治維新の時に旧幕府側に付いた藩が多かったから城は大概壊されているし、そもそも大きな神社仏閣は建てられなかったのではないのだろうか。
それは東北人の慎ましさから来るものなのか、もっと簡単に経済的な事情によるものなのか分からないけど。
まあ岩手の県南には別格に有名な中尊寺があるけどね。
小一時間、静かな時間を過ごさせて頂きました。
次は昼飯だ。ここから30分くらい南下するのかな。前回の紅葉狩りツーリングの時に偶然見つけた蕎麦屋に新蕎麦を食いにいくのだ。
国道107号線から県道302号線に折れて2kmくらいかな、ここの蕎麦、旨いです。
太めに切られた十割蕎麦はコシが半端なくて、田舎蕎麦好きにはたまらない。機会を作ってまた来よう。
最近歳のせいか食が細くなり、一度の食事はこのくらいの量で足りるようになった。
蕎麦を食べ終わり、近くのコンビニで一服しながらこの後を考える。気温は15度くらいありそうで寒さは全く感じない。空を見上げても雨雲は見当たらないので天候の心配はしなくて大丈夫そうだ。
ただ、日が暮れてしまうと気温は急に下がるだろう。そうでなくとも僕は暗くなってからは出来るだけバイクに乗らない様にしているので日没までには家に着きたい。
現在地は北上だから、このまま国道107号線に乗って宮守、遠野に抜けて国道396号線で戻ればいいか、よしそうしよう。
久しぶりに走る107号線は最高だった。昔、遠野に住んでいた頃毎週のように走った道だけど、当時は無かった釜石道が出来たお陰で、北上から遠野や沿岸部に向かうクルマは皆江剌田瀬ICから自動車専用道路に乗ってしまうのだ。
なので、ICを過ぎてからの道は旧道扱いでほぼ貸切状態、一台だけ僕のようにツーリングを楽しむバイクとすれ違っただけだった。
散りかけの紅葉もまだ少し残っている。
ここは新緑の季節もいいんだよな、20代の頃初めて岩手をツーリングした時もこの辺からいつもと違う景色に感動したのを覚えている。
来シーズンまた来よう。
遠野のコンビニでホットカルピス。疲れた身体に甘さが沁みた。
走り慣れた396号線で家に向かう。
この季節は晴れていても太陽の位置が低いので、14時を過ぎると体感温度はかなり下がる。日陰が増えるんだね。
ここから1時間走って、15時過ぎに無事帰宅。走行距離180km。心地いい疲れとそこそこの距離を走った満足感、いいランでした。
さて、これで今シーズンのバイクは走り納めかな、天気予報を見る限りもう遠出は出来そうにない。近場なら走れそうだからバッテリーはまだ外してないけど、少し寂しいな。
今年は本当に良く走った。FXRとSR合わせて7000kmくらい乗ったからね、満足したと思えばそうなんだけど、バイクは夏の間のひとり時間を充実させるための大切な相棒だからね。バイクがなければ僕ごときのひとり暮らしなんてきっと大層味気ないものになると思う。
反面、バイクいじりはあまり出来なかった。来シーズンはそこをもう少しバランス良く過ごせたらなあって思っている。思うところあって、テック系の記事も少し真面目に書きたいしね。
冒頭にデジタルデトックスって書いたけど、X(Twitter)だけはアプリを残している。個人的な知人友人を全くフォローしていないからか気楽に読めるんだよね。
で、今ハマってるのが「地元最高!」とこの「みいちゃんと山田さん」。みいちゃん〜は最近Kindleインディーズでまとめて公開されたから改めて初めから全部読んだ。みいちゃんにはモデルとなった実在の人物がいて、作者の投影だろう山田さんの視線を通して描かれた実話ベースの漫画らしい。
救いなんて全くない物語だけど何故か何度も読んでしまうのは、きっと山田さんの押し付けがましくない優しさが1ミリくらいの救いになっているから。
面白い、とはなかなか言いにくいストーリーだけど今も連載中なので興味が湧いた方は是非。