レバニラ食べに秋田市へ

3週間ぶりに晴れた週末、晴れ過ぎだろってくらい晴れてたんで調べてみたら、この日7月22日に北東北3県が梅雨明け宣言したらしい。そうだよな、これは完全に真夏の日差しだ。これからお盆が明けるまでの約3週間が短い東北の夏だ。

最近、食べ歩きが好きな方にお題を出してもらい、時間がある時に僕がその店に食べにいく、という遊びをしている。
遊びというか、今の生活は昼食は100%外食だから美味しい店は知っているに越した事はないからね。いい店を教えてもらって、美味しく食べて、そのお礼に感想を伝える。それでも市内でランチを食べられるのは週末、もしくはたまの平日休みだから結構頑張って予定を立てないと回り切れないので、休日のいい刺激になっている。

その方とレバニラの話をしていたら「今まで食べた中で一番うまいレバニラを出す店が秋田市にある」と。レバニラ大好きな僕としてはこれは食べに行かなければならないべ、という事で、じっとしているだけでも汗ばむ気温の先週の土曜に行ってきました。




出発した時はまだ暑さもさほどではなく、国道46号線の仙岩峠を快適に走り秋田県との県境を越える。
角館を越えた辺りで右に折れ、秋田市街への近道である農免道に入った頃から気温は上がり始めた。言っても30度を少し越えたくらいでそんなに酷暑って訳でもなかったんだけど、ハーレーは右足の内側すぐ脇にエキパイがあって、それが信号待ちなんかで止まるとめちゃくちゃ熱い。エンジン自体が発する熱と相まって真夏にストーブの前に立っているような感じ。うう、これは堪えるな、、、。
しかも市内は先日の豪雨の影響だろう、何ヶ所か通行止めになっている道路があってそのせいか街中の交通の流れは悪い。




上からは真夏の日光、股の間からはエキパイとエンジンからの熱、地面からはアスファルトの照り返しという三重苦にふらふらになりながら、何とか目指す店に辿り着いた。




何となく綺麗な中華料理屋を想像していたんだけど、店構えはご覧の通り、長い事営業してきたのであろう街中華のそれだった。おお、これは期待はさらに高まるぞ、「それで何十年もやってきた」味なのだろうから。




満員の店内は、壊れているのか初めから無いのか分からないけどエアコンが効いてなくかなり暑かったが、それでも音のうるさいストーブに跨っているよりは涼しい。着席後程なくして出てきたレバニラにはレバーとニラしか入っていない。大多数の店ではもやしを入れてかさ増しするもんだけど、これが本物のレバニラか。
味はめちゃくちゃ旨かった。どうもレバニラと麻婆豆腐が看板メニューらしく、客の半分はそのどちらかを食べていたけど、隣の席の秋田美人が食べていた炒飯も美味しそうだったな。まあ美味しい店じゃなかったらこの暑さの中エアコンもついてない店で並んでまで食べようとは思わないわな。

暑いと食欲って無くなると思うんだけど、あまりに美味しかったから一杯までおかわり無料のライスを頂いて満腹になるまで食べてきました。街中華バンザイ。これはもう少しいい気候の時にまた来よう。




食べ終わったのはまだ昼前。このまま帰路に着くのにはまだ少し早いな、よし海を見に行こう、という事で国道7号線に入って南下する。




真夏の国道7号線はアメイジング。遠浅の日本海は、いつも見ている三陸沿岸の太平洋とは全く違う景色だ。広くて明るくてとても心地いい。吹いてくる風も街中よりは幾分涼しい。これだよこれ。たまにだけど、こういう素晴らしいギフトを受け取る事があるからバイクはやめられない。




別にバイクなんて好きに乗ればいいと思うから、今日は暑いから乗らないってのも全然アリだと思う。けど、うだるような暑さの街を汗をかきながら走り抜けてこなければ見られない景色があるのも本当のことだ。苦労補正がかかるというか。
書きながら気付いたけど、山登りに少し似ているのかな。そういや最近登ってないな、盆過ぎて少し涼しくなったら登って来よう。




さらに南下すると、道の駅いわきという大きめの道の駅がある。なかなか眺めのいいところで、こっち方面に来た時は寄る事が多い。この気温と湿度でジーンズとブーツで歩くのはかなり骨が折れるから波打ち際までは行かなかったけど、夏場の波の静かな日本海にもっと近くで触れるのも悪くないかも知れない。
これももうちょっと涼しい時期に、だね。




かき氷で涼味を味わい、十分に休憩をして帰路に着く。

由利本荘市まで南下してそこから東進して横手市、湯田、沢内経由で帰る事に。
内陸に向かうにつれて気温と湿度が上がっていくのが体感出来た。道路脇の温度計は34度を表示している。暑いな、、、。




熱中症が怖いので無理せずこまめに休憩をして水分を摂る。横手市で給油してその先の道の駅で休んだ辺りが不快指数200%超えの気持ち悪さ。ジーンズもロンTもたっぷり水分を含んでベタベタと身体にまとわりつく。走行距離も200kmを超えて疲れも出てきた。今すぐにでもシャワーを浴びて汗を流し、エアコンの効いた部屋でまったりしたいが家に戻るまではそれも叶わない。
メンタルは、あーオレ、何でこんな事してんだろうという賢者タイムに突入するが、それがバイクの愉しみのひとつだって事はよく知っている。こちとら40年近く乗り続けてるんだ、気持ちのいいところだけ切り取っていては得られない悦びって絶対にあるのはよく分かってる。そしてそれはきっとバイクだけに限らない。

だし、暑い寒い言い出すと、ただでさえ楽しめる期間が短い北東北のバイク趣味、乗れる時間がなくなっちゃうんだよね。だから、天候が良い場合、気温はある程度我慢しなくちゃならないって僕は思っている。
もちろん微妙な時期の峠越えなんかは十分に気をつけなければならないし(バイクなんて山の気候が気まぐれに降らせた一瞬の降雪で簡単に走行不能になる)、過酷な状況で削られる体力も計算しなければならない。残念だけどいつまでも若い訳ではないのだからね。

それを踏まえて、バイクには出来るだけ長く乗っていたいと思う。目標は大きいバイクは70歳までかな、その後体力的に厳しくなったら小さいバイクに乗ればいい。その日のためにトレーニングをしていると思えば、今走っている道は何のことはない、未来につながっている道なのだ。


そんな事を考えながら大分涼しくなった沢内を抜けてようやく家に帰り着く。総走行距離320km、まあよく走ったよ。レバニラも旨かったしいい休日だった。






今日またひとり、Loserが逝った。今までありがとうございます。ゆっくり休んで下さい。








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