ゴールデンウィーク2023

特に何の予定もなかった今年のGW、暇を持て余すんじゃないかと危惧していたんだけど過ごしてみたらそうでもなかった。良かった。
そんな9日間をダイジェストで。




4月29、30日
久しぶりに八幡平に住む友達、ヒッピー氏を訪ねる。全然GWの予定にはなかったんだけど、前日にSNSでヒッピー氏も私生活で色々あった事を知り、連絡してみたら「泊まりに来たら?」という話になり急遽お邪魔する事に。




久しぶりに会うヒッピー氏は全然変わってなくて、愛娘と4匹の猫と一緒に山の麓のログハウスで静かに暮らしていた。会って話すともう少し込み入った話になるかなあと思ってたんだけどそうはならず、何事もなかったように普通に世間話に終始。その延長でお互いの近況の話になる、みたいな。
「ヨコチンさんと話してると傷の舐め合いにならなくていいね」とはヒッピー氏。確かに何故かそういうテンションにはならなかったな。

3人で里まで降りて晩の買い出しに行って、せっかくなので僕が料理を作った。ヒッピー氏も料理上手いんだけどね、せっかくなんで。
で、酒の飲めないヒッピー氏と夜更けまで語り合う。ログハウスの中はいいヴァイブスに満ちていてなんだか救われたなあ。たくさんの猫に囲まれているのも良かった。ヒッピー氏は「こいつらと娘がいるから別に寂しくないんだ」と。意外と僕も猫でも飼えば生活が落ち着くのかもね。ペットをちゃんと飼う自信ないんだけど。

時間はあるからいつでも遊びに来なよ、とヒッピー氏。ありがとう、また来るね。おかげさまでなかなかいいGWのスタートを切れたよ。




5月1日、2日
仕事。




5月3日
GW期間中はクルマの量も多いし流れも遅いのであまりバイクを楽しめないんだけど、流石に1日くらいはガッツリ走りたい。期間中一番天気の良さそうなこの日にFXRで遠出をする事に。
目指すは秋田県横手市。大好きな県道1号線をFXRで走りたかった。

走ってみたら高速コーナーが連続する県道1号線にFXRはベストマッチで、本当に楽しく走れた。というかこいつ、ゆっくり走っても楽しいのね、先を急ぐ旅でもないので流れに合わせてドコドコと走る。

顔が怖いからか、たまに先行者に道を譲ってもらったりしたけど、そんな時はギアを一段落として左手でお礼のハンドサインを出しながら追い抜く。先に行かせてもらってチンタラ走るのもカッコ悪いのでそのままいいペースで立ち去るんだけど、そういう走りも顔がニヤけてしまうくらい楽しい。オープンフェイスのメットでニヤニヤしながら走るのは気持ち悪いので我慢するんだけど、それも時には難しいくらい。




そうやって楽しみながらいつものステーキ屋に到着。開店5分前に着いたので並ばずに入れた。




相変わらず旨いんだけど、来るたびに値段が上がっていくな。数年前の1.5倍くらいになってて、だんだん気軽に来れる店じゃなくなってきた感がある。輸入の肉を使っているんだろうし、仕方ないのは分かるけど。




帰りは国道46号線を走り盛岡に戻ってきてから時間があったので、ハーレーの主治医のところに行き修理の相談をする。まずはフロントフォークからのオイル漏れ、サイドスタンドで停めた時に車体が傾き過ぎる事の原因を探ってもらい、旅仕様にするために入手済みのサイドバッグを取り付けてもらう段取りをする。繁忙期だから作業は6月になるとの事。
主治医曰く、僕のFXRは車高が上げられているとの事で、それ故サイドスタンドの長さが短く停めた時の傾きが大きいのだそうだ。




帰宅後もまだ日は落ちる時間じゃなかったのでそのまま磨きタイムに突入。ハーレーはクロームの部分がやたら多いので磨き甲斐がある。というか、ハーレーのオーナーは乗るのだけじゃなく磨くのも仕事だって誰かが言ってた。僕のFXRは外装は極上って言ってもいいくらい綺麗なので、それを出来るだけキープするようにしたい。
磨き作業、得意じゃないんだけどね。ま、どうせ時間はあるので。




フロントフォークは、アウターチューブは純正4PODキャリパー(ブレンボ製)ごと1200Sのものを流用してあり、インナーチューブは何用か分からないけど長いものを使っていて総レングスはおおよそ1インチくらい長くなっているみたい。リアサスも同様に1インチほど長いものに換えられているそう。派手さはないけれどツボを抑えた走りに振ったモディファイは僕好み。1200Sのブレーキは効きもタッチも最高で運転もしやすい。
いいバイクを買ったなあ。





5月4日
これまでの疲れが一気に出た感じで午前中はベッドから出られず。最近も睡眠は不安定だから何処かに皺寄せが来るんだよね。しっかり休むのも休日のうちと割り切って昼までベッドで過ごす。

午後からはビールと折り畳みの椅子を持って近所の河原でまったり。
これが最高に気持ち良かった。今年のゴールデンウィークのハイライトじゃないかってくらい。




近所の河原とはいえ、家の中や飲み屋で飲んでるのと全然違うヴァイブスに文字通り時間を忘れてのんびりした。少し風があった日だったんだけど、それに椅子にじっと座りながら吹かれているのはバイクに乗っている時とはまた違う感触。いいね。
なんか、身ひとつで生きているんだなあ、というのを文字どおり身体で実感したというか。

こういう時間を楽しめるのはいいね。いい経験だった。




5月5日
Pパイセンでランチラン。そんなに遠くまで行くつもりじゃなかったんだけど、気付いたら2時間も走ってた。手を掛けたばかりの乗り物に乗るのは楽しいんだよね、休憩の際にスタンドを掛けるたびに「おお、直っとる」、バックミラーを覗くたびに「おお、よく見える」。レバーは握りやすいし、これだけの整備で乗るのが格段に楽しくなった。




天気もいいし気温も丁度いい。今が一番バイクが楽しい時期なんじゃないだろうか。




帰宅後は研磨剤入りのワックスで磨いてやる。結構手間で、車体の後ろ半分を磨いたところで日没でタイムアウト。残りは後日だね。
そういや10代の頃は当時の愛車だったスーパーカブ(行燈ね)を日がな一日磨いて過ごしたなあ。やってる事は当時と変わらないし、思い出すと眩しいくらい輝かしい10代20代だけどきっと今は今なりに輝いているはずなんだよね。土に帰る時に思う走馬灯の中で愛おしく思うのはきっと今の自分なんじゃないかという気すらする。
だから、時間を大切に過ごさなきゃもったいないよね。もっと言うと時間を楽しむ心を大切にしないとね。




磨いていると普段気づかない傷を見つけたりする。ボディ右側のシート下。全然錆びていないから割と最近の、間違いなく僕が付けた傷なんだけど心当たりがない。倒してレバーを折った時のかな、友達のガレージに避難するためにクルマに積載した時かな。

昔はこれだけの傷を付けてしまったら3日くらい凹んだものだったけど、最近はそこまでではないな。もちろん申し訳なくは思うけど、あとはこの傷を含めてこれからも一緒に過ごしていくだけだ。必要以上に錆びないようにワックス掛けは欠かさずに、決して醒めたり嫌いになったりせずにむしろ以前より可愛がるくらいで付き合えばいいのかなと思う。





5月6日
一日中大雨。家を出る気にもなれないくらい降っているので、パソコンの前に座ってすっかり溜めてしまっていた経理関係の処理を始めたんだけどこれが終わらない。結局ほぼ丸一日使ってしまった。がっくし。今月からは入力作業はその月のうちにやってしまおうと誓った。




5月7日
強い雨は止んだものの小雨がぱらつく寒い日。仕方ないから家の中を片付けたり風呂場の大掃除をしたり。
夕方雨が上がったのでよしくんの店でカレーを頂く。何日かぶりで人と話した。なかなか充実したゴールデンウィークだった。







チリチリに歪んだギターの音、キラキラ反射する逆光の具合、スローなテンポ。よく分かっていらっしゃるなーという好事家による好事家の為の音楽。気持ちいいねー。






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