バンド遊び

写真 2015-08-05 19 31 33
今年中学2年生になった息子に、2年位前からドラムを習わせている。
って言うと、ロック好きのお父さんが(半ば無理やり)自分の趣味を子供に押し付けてるんじゃないの~、とか良く思われるのが心外なので初めに言い訳しておくと、息子にドラムを習わせようと提案し、習える場所を一生懸命探したり(田舎はそういう場所がなかなか少ない)積極的に動いたのは実は妻なのだ。

息子は、僕に似て運動が苦手だ。しかも僕に良く似て激しく苦手だ。まあ運動が出来てカッコいいのってせいぜい高校生までで、それ以降は全然どうでも良くなるのは僕自身身を持って経験しているんだけど、その高校を卒業するまでの期間が大問題なのも僕は身を持って経験している。
すごくざっくり言ってしまうと、運動が出来て活発なコがモテるのだ、子供の頃は。まあ大人になってしまえばそういうの殆ど関係なくなるし、余裕も出てくるから「別にそんなに無暗にモテなくってもいいじゃんね」なんて思えたりもするんだけど、子供にとってはそれはちょっとしたコンプレックスになりかねない位大ごとなのは僕も良く分かる。すごく良く分かる。

だから、妻が「何か運動に代わる特技を身に付けさせたい」と、音感やリズム感はなかなかいいものを持っている息子にドラムを習わせたいと言ってきた時は無条件で賛成した。ロックやバンド活動なんて思いっきり僕の得意分野だから、積極的に協力できるとも思ったしね(というかこういう部分じゃないと役に立たない)。
だし、バンドを始めるキッカケが「女の子にモテたかったから」というのは大昔から脈々と受け継がれてきた伝統なのである。The Whoのピート・タウンゼントは鼻が大きいのがコンプレックスでギターを始めたって聞いたし、ピンクフロイドのデイブ・ギルモアも、あんな高尚な音楽やってるけど、バンドを始めたきっかけはやはり女の子にモテたかったかららしい。だからドラムを始めるには十分過ぎるほどの大義はあるのだ。のんびり屋さんの息子は未だに多分、というか絶対、ドラム叩いてりゃオレもモテる!なんて考えてはいないだろうけど。

そんな訳で月2回、(かなり立派な)先生にご指導を頂いているんだけど、ドラムという楽器の特質上、やっぱり教室でしこしこ叩いていているだけじゃ面白くない。スタジオで他の楽器とバンド編成でバーン!と大きな音を出してこそのドラムである。なので、友達のM氏にベースを頼み、練習曲を決めてたまにスタジオに入っている。ちなみに僕はギターヴォーカル。

これがなかなか面白い。僕もバンド演るのなんて20年振り位だし、ヴォーカル取るのは初めてだから、僕は僕で息子の事そっちのけでそれなりに真剣だ。友達のM氏は、数年前に転勤でこの街に引っ越して来るまでは20年以上関東でバリバリ演ってた手練れのバンドマンで、3人の中では密かに一番張り切っている。
練習のある日は愛車のクラウンワゴンに、20年来の相棒のフェンダー・ストラトキャスターを積んで、息子と女子マネージャー(娘ね)を乗せて近所に住むM氏を拾ってスタジオに向かう。息子のドラムは、曲を通して叩く、という観点からはまだまだで、基本のリズムにオカズを入れたりする所でモタモタするけど、叩けば叩くほど上達していくのが分かる。M氏は新曲をさっぱり聴いて来ないんだけど、何回か演奏していくうちにその場で曲を覚え、逆に僕に「その、EからAに移るトコは食うの?ヨコチン毎回違うよ」等とツッコミを入れてくる。僕の左手の動きを見る目がむっさ真剣。流石手練れだ。僕はといえば初めてのギターヴォーカルであたふたしながら息子の事も見てやんなきゃならないし歌詞覚えられないしでもう大変。でも相棒をマーシャルの大音量で鳴らすのは気持ちいい。音に酔ってる余裕はこれっぽっちもないけれど。

そんな感じで3者3様に「バンド遊び」を楽しんでいる。人前でプレイする事とか全然考えてない、ホントただの遊びのバンドだけど、僕は密かにこのバンドに「Theリラックス」なる名前を付けてこっそり楽しんでいる。息子の学業や部活の合間を縫って練習のスケジュール組まなきゃだからなかなか大変だけど、次の練習は月末かなぁ~。まあぼちぼちやってます。

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