エイジング/アンチエイジング

写真 2015-05-07 19 24 42

今年の盛岡の梅雨はまるっきりの空梅雨で、さっぱり雨が降らないどころかまるで真夏の様な気温の日が続いている。梅雨明け宣言もまだ出ていないというのに日差しも完全に真夏のそれで、仕事の合間にクルマの傍で一服点けていると、太陽からの光線とアスファルトからの反射熱に押しつぶされる様な感覚に陥る。

そんな、ちょっと早い暑気にあてられたのか、昨日から少し体調が悪い。目眩と倦怠感があって、普通にしていても少しくらくらする。流石にまだ夏バテには早いと思うけど、加齢のせいなのか体力が落ちているのを実感する。めっきり無理出来なくなったしね、身体を酷使したらその分しっかり休まないと後からてきめんにリバウンドが返ってくる。

クルマとバイクの洗車、バイクのキャブレターのリセッティング、自転車のタイヤ交換等色々やりたい事はあるんだけど、こんな日は無理せずにコンビニコーヒー飲みながら家の中で文章書きをするのがいい。ソファーに寝っ転がって読書、ってのもいいんだけど、読書って結構お金かかるんだよね、読み終わったら次の本買わなきゃならないし。なんて、古本しか買わない癖に大した出費じゃないんだけど、文章打つのにはとりあえずはコストかからないからね。

体力の衰えを補うのもあり、日頃の運動不足を解消するのもありで、時間を見つけてはウォーキングに出る様にしている。時速6kmちょいで5km位のいつものコースを一時間弱歩く。信号を避けて選んだ往復のコースなんだけど、身体が十分に暖まった復路はランニングで帰ってきたりもする。健康の為にウォーキングやらランニングなんて、若い頃はおっさんの象徴の様に思えて忌み嫌っていたけど、まさか自分がやる事になるとはね、なんて自嘲しながら汗をかいている。

ガキの頃、ローリング・ストーンズってロックバンドが大好きで(っていうか今でも好きなんだけど)。でも僕が好きになった頃のストーンズはすっかりスタジアムロックになってて、ヴォーカルのミック・ジャガーはせっせとフィットネスに精を出していた。そうでもしなきゃ何時間もステージで歌う事出来ないんだなって今になれば分かるけど、浅はかな若造だった僕には何だかカッコ悪く見えて、酒やタバコで不健康にガリガリに痩せてるギターのキース・リチャーズの方が好きだった。不健康に見えるキースに憧れて、飯の代わりにきついタバコをふかし空腹を紛らわせてた。そんな生活してたら痩せるのは当たり前で、当時はリーバイスの501は28インチを履いていた記憶がある。それでも身体は動いたんだからやはり若かったんだろう。

生きとし生きるもの、根本的には加齢には争えない。老けこまない為の努力は結構だとは思うけど、それでも身体の代謝は落ちてくるし白髪も額の皺も増えていく。僕は今年で45歳になったけど、一昨年辺りからそれを痛感するようになった。で、そんな自然の摂理に無理に抵抗はしていない。白髪も染めたりしないしね。時の流れと共に徐々に衰えて死んでいくのが生き物の定めなのだから。

だから、巷のアンチエイジングブームについては僕はあまりいい印象を持っていない。歳をとるという当たり前の事に対して過剰に、恐怖心に近いものを刷り込んでいるように思えるから。僕はデニムが大好きなんだけど、デニムは履き込めば履き込むほどに色が落ちていく。大切に扱ったデニムはその分カッコよく「育つ」。所謂エイジングだ。人間もそんな風にカッコよく育っていけばいいんじゃないか。そんな風に思う。道具だってギターだって使い込めば傷も付く。でもそれって真面目に仕事した(生きた)って証でもあるでしょ?ガンガン使い込んで、手入れさえキチンとしてやればいいのかな、って。そういうスタンスの方が僕はストレス感じないかなあ。

さて、少し体調も良くなってきたから少しウォーキングにでも行ってきますかね。言っても手入れ、大事ですから。

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