痔の手術をした話

実は今年に入った頃から通院していて、なんかちょっと恥ずかしいって思っちゃってここには書かないでいたんだけど、良く考えたら全然恥ずかしい事なんかじゃないから記事にする事にした。恥ずかしくはないが決してフォトジェニックじゃないから画像は少なめで行く。



昨日、痔の手術をしてきました。
年明け頃からおしりに違和感があったんですね、職業柄もあるけど座っている時間が長い生活をしているから、遂に来たかーって感じ。
病院に行かなきゃならないなーって思いながら、痛いとかは無いし少しめんどくさくてモタモタしてたんだけど、ある朝起きてみたら出血していてパジャマが汚れてた。ありゃりゃ。
起きた時点では出血は止まっていたのでそのまま仕事に出て、先輩と昼食を摂っている時にその話を出したら「お前、それすぐに病院に行け」と。先輩は同じ状況で検査したら大腸のポリープが見つかったんだとか。

ポリープって種類によっては初期のがんだからね、放っておいたらどんどん進行してしまう。もうそういう事を気にかけなけなきゃいけない年齢だってのは自覚していたので、はい分かりました!って二つ返事で翌日病院に行った。それが一月の末かな。

僕、仕事も運転だし休日はバイクに乗るし、おしりは酷使する方だと思う。で、おしりの具合が悪いと仕事にも趣味にも差し支える。おしりの機嫌を伺いながら単気筒のバイクに乗るのは面白くない。でも痔の疑いで病院に行くのは(何故か)少し恥ずかしいし後回しにしてて、その間ずっともやもやしてた。だから先輩に背中を押してもらえたのはありがたかったなあ。出血もせず症状も変わらずだったら今でも病院に行かずもやもやしたままだったかも知れないしね。




診察の結果はやはり痔。出血は、痕跡は見られないけど後日大腸を内視鏡で見てみましょうという事になり、いつも混んでいる病院だから3月に内視鏡検査、7月に手術という日程を組んでもらい、血液を取って検査してくれた。飲み薬と坐薬を処方してもらって、ここには書かなかったけどそれから定期的に通院していた。

大腸の検査でも特に異常は見つからず、血液検査の数値を見てもがんの可能性はないでしょう、という事で一安心。でもγ-GTPの数値が高すぎる!って怒られた。要は飲み過ぎだね。
γの数値が高いのは去年の健康診断で把握してて、このまま飲み続けたらオレ死ぬなって思ったから酒量はほぼ半分に減らしていたんだけど、それでもまだ高い。去年の10月の時点での数値が230、それから酒量を減らして2月の検査の数値が180。3ヶ月で50下がったとは言え、こうやって改めて書いてみても高い数値だね。


で、満を辞して昨日が手術だったんです。
麻酔の注射が少し痛いぐらいで術中はそれほど痛みはなかったけど、割とすぐに切れる麻酔が切れてからがキツかった。今までに味わった事のない、お腹の下の方が疼くような鈍痛。うわこれキツいわ、、女性の生理痛ってこんな感じなんだろうか。これが毎月だと確かに辛いなあ、なんて事を考えつつ痛みに耐える。

執刀してくれたドクターと話す。私、なんていう種類の痔だったんですか?と尋ねたら、内痔核と内側のたるみだったって教えてくれた。たるみが多くてね、随分縫合したり焼いたりしたから今晩はちょっと痛むかもよ、と。マジか、、
入院施設のない病院だから、10日間の安静と1ヶ月の断酒を命じられてタクシーで帰ってきました。痛た。


術後に1時間くらい点滴の時間があって、痛いし暇だしする事なくて、点滴と病院の看板の画像をインスタのストーリーにあげたら過去最高、かなりたくさんの方がDMをくれた。まあ冷やかされたりもしたけど、多くの人が僕の身体を気遣ってくれてありがたかったなあ。自身の経験を話してくれたりとかさ。

痛みは家に帰ってから痛み止めの飲み薬と坐薬を投与したらずいぶん楽になって、術後24時間ちょっと経った今はじっとしている分には少しの違和感があるくらい。
ただ10日間は力仕事や激しい運動、1ヶ月は飲酒、温泉、プール、刺激物は避けなきゃダメみたい。確かに今の感覚だと運動は無理だな、バイクやスケボーはもちろんウォーキングもやめておいた方が良さそうだ(歩くとおしりが擦れるからね)。

ええ、昨日から酒は飲んでません。眠れるか不安だったんだけど、気付いたら朝まで目を覚まさずに眠ってた。目覚めもいつになく良く、これも少し前から思ってたんだけど、酒は好きだけど悪い面もたくさんある飲み物なんだなって改めて思った。
これを機会に、定期的な晩酌はやめようと思ってる。僕、年365日飲んでたからな。

ちなみに術前の6月の採血の結果ではγの数値は154だった。3月から歩ける日はほぼ毎日5kmちょっと歩いてたんで、数値的にはこれが下げ止まりなんだろう。
死ぬのはそんなに怖くないけど、僕はまだやりたい事ややらなきゃならない事がいくつかあるからね、もう少しは生きたいし。

だし、酒だけの話じゃないけど、人間なかなかスパッと死ねないから。どこか悪くして闘病期間があったりすれば周りにも迷惑がかかる。仕方のないケースも多いだろうけど、そういう可能性は可能な限り避けたい、大人だから。
そんな事を、痛みを耐えながら考えました。




でもこうやって振り返ってみると、1月の出血はものすごくいいタイミングだったと思う。肛門科を受診する事のみならず、ここ最近もやもや悩んでいた飲酒癖の事や自身の健康についても考え直すいい機会になった。
ここ数年、知人友人が病気にかかる事が多く、病名を聞くたびにどういう病気なのか調べる癖がついているんだけど、僕が今回なった内痔核は痔の中でも良性のもので、気を付けていれば再発しにくいものらしいし、あくまで今日現在での話だけど消化器系のがんには冒されていなさそうだ。
こんな綺麗なハッピーエンドはなかなかないぞ。まるで何かに導かれているようにすら感じる。僕には信仰がないので何に向かって言ったらいいのか分からないけど「ありがとう」と言いたい気分だ。







めっちゃくちゃカッコいいおじいちゃんがいるよー。80歳でスケボー始めたんだって。その後約一年でこの腕前。僕より上手い。
木下さん、という方らしいんだけど、一部ではかなり有名みたいで、何でも海外では木下さんのシグネチャーモデルのデッキが売られているのだとか。
もう鳥肌が立つぐらいのリスペクト。カッコいい。カッコ良すぎる。この歳になってもチャレンジをやめないスピリット。素晴らしい、本当に。この動画はスケボーに興味がない人にも是非見て欲しいな、木下さんから色々なものを受け取れると思う。

早くおしり治して僕もスケボー乗ろう。つか、こういうパークがあるっていいね、僕が住んでいる街にはここまで包容力があるパークは無いかも。知らないだけかな?






2 comments on “痔の手術をした話

  1. shivatak

    やばい。スケボー始めようかと思っている自分がいます

    • ヨコチン Post author

      shivatakさん、刺さりましたか!滅茶苦茶カッコいいですよねこの方。何かを始めるのに遅過ぎるなんて事は無いんです、乗りましょう是非!

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