ET3のリアブレーキ清掃 / ピーズとPeanuts

今年の冬は異例なほどの暖冬で、まあ盛岡市内は寒いっちゃあ寒いんだけど路面には雪のない日が続いているので、足バイクのET3には良く乗っている。遠出は天候の急変を考えると流石に厳しいけど、用足しのついでに20kmくらいその辺走り回ったりとかは普通に出来ていて。寒いから逆に身も心も引き締まるというか、それがいい気分転換になっていて本当にありがたい。

せっかく時間も出来たから3年ぶりくらいでスノーボードにでも行こうかな、とも思うんだけど、天候もこの通りだから多分雪質はそんなに良くなくて、へたっぴだからバンバン転ぶんだろうなーと思うとなかなか腰も重くてゲレンデには行けてない。
息子が受験生だってのも少しあるけどね、げん担ぎ的に。いや子供らも自分の父親がダメおとうだって分かってると思うけど、流石にスノボで滑って転びまくるのってどうなの?みたいな。ましてや今日明日はセンター試験だし。






そうは言っても暇なのでET3の整備をする事に。今日はリアブレーキの状態確認。
これ本当は正月休みにタイヤ交換した時に一緒にやりたかったんだけど、リアの24mmのアクスルナットがどうしても緩まなくて出来なかったんだよね。取りあえずCRCを吹いて時間を置いたんだけど、今日も難儀した。
インパクトでもダメで、ブレーカーバーに鉄パイプを刺して延長して、タイヤが接地した状態で右足でブレーキペダルを踏みながら左足でそれを踏み下ろして何とか緩んだ。ほっ。




緊張のご対面。想像通りかなり汚い。
このET3を入手したのは15年前くらいかなぁ、その時にまだ営業していた仙台のベスパ 専門店で一通り整備してもらって乗り始めたんだけど、それ以降の走行距離は約9000kmで、その後ここは初めて開ける。ちなみに総走行距離は19000km(多分実走行)。
その専門店がどこまでやったのか分からないけど、んー、どうもライニングはその時に交換されてるっぽいね、若干オイリーなのはアクスルシャフトのオイルシールから滲んできてるんだと思うけど、そこはやったのかな??オイルシールやバックプレート部のガスケットは交換前提で手許にあるんだけど、暖かくなったらクラッチ交換する予定なんでその時でいいかな。




清掃したライニング。交換部品は手許にあるんだけど、まだ使える。実走行ではタッチも効きも悪くないし、鳴きも全くない。んーどうすっかな、と少し悩んだ結果再使用する事に。寒い時期にパーツの相性の悪さで不具合が出るのを避けたところもある。泣き対策で時間と体力使うのとか嫌だもんなー。
現状が調子いいからね、アタリもしっかり出ているし。これがライニングがべったりオイル漬けだったりしたら絶対交換したけど、パーツクリーナーで脱脂すれば大丈夫なレベルだったので。
ちなみに付いていたライニング、面取りは一切されていない状態だった。個人的にはベスパのリアブレーキの場合、鳴かなきゃこれでOK、タッチ云々はあまり関係ねーだろ、です。溝切りも僕はしない派。
フロントブレーキの場合はリーディング側のライニングは特に丁寧に面取りしたい所だけど(カックンブレーキ対策で)。




ブレーキドラム 。ほんの少しだけオイリー。ここもほぼ想像通り。
19000km分稼いだ摺動面は荒れ気味で、本来であればドラム交換や研磨も視野に入れたいところなんだが、その辺はライニング交換と一緒にやりたいよね。
なので今回は清掃のみでいく事に。




バックプレートを綺麗に清掃し…




摺動部に専用グリスを塗布。ET3の場合、前側のピボットとカムの当たり面の2箇所。自動車のドラムブレーキのようにはライニングはバックプレートには接触しない構造でした。




で、組み付け。タバコ吸いながらゆっくりやって2時間の作業。気温2度くらいでの露天整備はこのくらいの時間が限界。さみー。
特にパーツクリーナーを多用したので、右の人差し指の感覚がまだ戻っていない。軽く凍傷になっちゃったかな?パーツクリーナー、体温が気化熱で奪われるから冷えるのよね、、




軽く試乗したけど、脂分を綺麗に清掃したからか効きは上々、鳴きもない。フロントのブレーキに軽くジャダが出てるので、そっちの対策やる時にまとめてやっちゃおう。ブレーキドラムの研磨業者探さないとなー。





僕はいつも無理してる
僕はいつも無理してる
君のことは好きなのさ
君は僕を好きかい

僕はいつも無茶してる
酒を飲んで逃げてる
君は僕をたまに見ている
君は僕を好きかい

潮時になれば
みんな帰るよ
僕は君と最後まで酔っ払ってるよ
夢の様な夢だ
君は僕を好きかい

僕はいつも無理してる
僕はいつも無茶してる
変わり果てたケムリ男
君は僕を好きかい

Theピーズ 君は僕を好きかい 作詞作曲 大木温之

ピーズファン達に深く愛されているロッカバラード。僕も大好きな曲。この凛々しさや気高さの欠片もない歌詞、、ハルだよなあ。
この頃のこの曲のライブ、映像付きのめっちゃいい奴があったんだけど消されちゃったんだよなあ、アビさんが珍しくカジノ弾いてる時の。この音源もギターソロ最高だけどな、アビさんのギターも大好き。




昔から、ハルの書く歌詞の世界観って何かに似てるよなあってずっと思ってて、で、最近、あ、Peanutsに似てるんだ、って気付いた。
Peanutsとはチャールズ・M・シュルツが描いたマンガで、スヌーピー、って言えば知らない人いないよね。そう、あのスヌーピーやチャーリー・ブラウンが出てくるマンガの事です。

Peanutsの作者シュルツは実にシャイな方だったのだそうだ。当時はそういうつもりで描いたのではないのだろうけど、ストレス社会と呼ばれて久しい現代で、シュルツがPeanutsの登場人物達に言わせたセリフが悩みがちな心優しい人たちに響く、という評価のされ方をした事があって、心が弱った時に読むPeanuts、的に、いいセリフが登場する回を集めて編集された単行本が出版されてもいた。僕も数冊持っていた記憶がある。
貼り付けたTwitterのbotもフォロワーは48万人だからねー。その全員が単なるスヌーピー好きって訳じゃないよねきっと。

そう、そんなPeanutsにそっくりじゃない?ハルが書く歌詞。
大昔にも書いたけど(今読み返すと結構いい文章)、ピーズのライブのオーディエンス、優しそうな人ばっかりなんだよなー。





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