2026年秋

季節はもうすっかり秋、北東北は朝晩は寒いくらいの気候です。
今が一番過ごしやすい季節かなあ、暑くもなく寒くもなく、バイクに乗っても気持ちがいい。この時期、僕の家の周りは鹿が鳴くんだよね。ベッドに入ると聞こえてくる。昔は秋は物悲しくてあまり好きな季節じゃなかったけど、歳のせいかそんな物悲しさもいいものだなあと思えるようになりました。




・FXRが帰ってきた
3ヶ月の入院生活を経てFXRが修理から戻ってきました。嬉しいね。早速試運転がてら遠出する事にする。
久しぶりに高速を走りたかったのでどこに行こうか考える。八戸にみなと食堂という海鮮丼が有名な店があって、そこが朝からやっているんだよね、八戸で朝飯食ってゆっくり帰ってくるのもいいな、と思い、出羽三山ツーリングをした翌週に出かける事にした。八戸まで朝飯を食いに行くって何だかバカバカしくて楽しそうだったし。

が、疲れがたまっていたんだね、朝にどうしてもベッドから出られず寝坊。本当は6時には家を出るつもりが、8時過ぎになってしまった。八戸までは高速を使えば1時間半くらいで着くのでギリギリ店が混む前に着けるかな。東北道、八戸道を激走する。




ミッショントラブルの原因は、シフターポールという部品の摩耗とシフトドラムのエンドプレイ(スラスト方向のクリアランス)が適正じゃなかった事だったらしい。特にシフトドラムのエンドプレイはかなりキツキツだったらしく。
という事は過去に開けられた事があるって事ですか?と主治医に尋ねたら、そうですね、調整用のシムの厚みが純正と異なっていたんで間違いなく触られてますね、という回答。時間がかかった原因は、シフトドラムが純正は製廃、社外品もバックオーダーで入荷に1.5ヶ月かかったんだとか。たくさん出てきた鉄粉の原因は分からず。ZOILという添加剤を入れたタイミングで症状が出たのは、モリブデン入りのミッションオイルと相性が悪かったからじゃないかという推測。
とりあえずこれで走ってみて、不具合があったらすぐに連絡下さい、と言われてキーを渡された。ミッションの構造をきちんと理解していて、ちゃんと修理出来る主治医で良かったです。




まだ8月だったし一応天気予報を見てから出発したんだけど、真夏の格好じゃちょっと涼しかった。コーチジャケット積んできても良かったな。
快調に八戸道を飛ばし青森県に入る。ミッションは全く問題なし、正常に動作する。気持ちいい。

が、ボーッとしていたのか、降りるべきICを通り過ぎてしまい、八戸を通り越して三沢に着いてしまった。マジか。




寝ぼけているのかと思ったが、ここはどう見ても三沢だ。参ったな。
みなと食堂は大変混む人気店なので今から向かっても並ばなきゃならないだろう、それはちょっとだるいんでまた今度にするか。




海沿いをゆっくり帰る事にする。昼飯はどこかで適当に食おう。


相変わらずのナビ無しツーリングなので地理が分からない。とりあえず国道45号線に出れば岩手県の久慈までは行けるのでスマホの地図を見ながら何とか45号に出る。
海沿いを走る国道45号はたいそう気持ちのいい道路なのだけど、やっぱり少し軽装すぎた。ちょっと寒い。八戸に着いたら何か着るものを買おう。




45号沿いにあったリサイクルショップで古着のスウェットを買って生き返る。ふう。




この後45号で久慈まで南下し、本当はそのまま45号の旧道を走りたかったんだけど、やはり身体がかなり疲れているので国道283号を走って内陸に出る事にした。久慈からだと家まで一番距離が短いルートだ。
気持ちよかったなあ、夏の終わりの山道をひとりでいい音させながら走るのは。ただ、登坂車線でワイドオープンにするとクラッチが滑ることに気付いた。普段は大丈夫なんだけど、登坂でパワーバンドに入ると回転だけが上がっていく。
11月に車検なのでその時に直してもらうか。

日暮れ前に無事帰宅。シャワーを浴びてぐっすり眠る。





・ちいかわを観に行く
映画「ちいかわ」、大層評判がいい。好きな作家兼編集者の草下シンヤ氏も絶賛していて、これは久しぶりに映画館で観たいなあと思っていた。が、おぢがひとりで観に行くのは少し気が引けて腰が重くなっていた。
夏休みで帰省していた娘にその話をすると、私も観たいから、と付き合ってくれることになって、娘とふたりで映画館デートをしてきた。

面白かったですよ、めっちゃ。まだ上映中の映画なのでネタバレを避けつつ簡単に感想を書く。
人間って作為にしろ不作為にしろ罪を犯しながら生きる生き物だと思う。そしてそれに応じた罰を受ける。それには本当に色んなケースがあるだろうけど、因果応報という意味では誰にでも起こりうるし、意識していないにしても誰もが経験していることだと思う。
そういう物語です。だから、観る人によって感想はかなり変わってくるんじゃないかなあ。正直な話、僕はもう一度観たい。多分物語の中に伏線が色々張られていて、回収しきれなかった伏線もあるだろうし。


久しぶりに行った映画館は、入館料が値上がりしていてびっくりした(ひとり2000円)。それにポップコーンとジュース2人分、映画を見終わった後の食事代を合わせれば1万円弱。デートってお金がかかるのね。

でも久しぶりに娘とふたりでご飯を食べたけどそれも楽しかった。無事留年することが決まって時間もあるのかな、ギターアンプが欲しいとかって言ってて、サイゼリヤで遅い晩御飯を食べながら、楽器買うならこのサイトがいいよってサウンドハウスを教えたらヤマハの小型アンプをポチってたっけ。


私も勧めますが、ちいかわ面白いです。周りの大人もハマった人が数名おります。迷っている方はぜひ映画館に足を運ぶことをお勧めします。




・出羽三山アゲイン
夏のツーリングから帰ってきた日、元妻からLINEがあり「出羽三山どうだった?」と聞かれた。とても良かったよ、と答えると、元妻は娘を連れて行きたいんだ、と仰る。何でも羽黒山神社は12年に1度の牛歳御縁年というイベント期間中で(言い方な)、その年に参拝すると普段の何倍もの御神徳や12年分の御利益が得られるのだとか。
ここ数年、娘はかなり運命に翻弄されてきたし、こういう時は神頼みもいいのかなって僕も思い、いいよみんなで行こうよって返事をした。
だから夏のツーリングから帰ってきた翌日にはもう3人で行くことが決まっていたのだ。今年のシルバーウィークのメインイベント。

ちなみに元妻は、去年世話になっている神社の主催するバスツアーで羽黒山神社と湯殿山神社には行ってきたらしい。離婚してからそういう事して過ごしていたみたい。


9月21日午前7時、3人で盛岡を出発する。
1日目は羽黒山神社の参拝がメイン。娘とちいかわを観に行った時に、五重塔から2446段の石段を登っていくのが正式な参拝コースなんだよって話をしたら、食い気味に「私登りたい!!」と言ってきて、おお頑張れ、オレとお母さんは車で登って上で待っているから、と言ったのだけど、その後元妻が「アンタも登ったらいいんじゃないか」「大丈夫登れるよ」「御利益すごいぞ」などと圧をかけてくる。初めは断っていたんだけど、そのうちにやってやれなくはないんじゃないかって気になってきて、結局僕も娘とふたりで登ることにした。




羽黒山神社の近くには飲食店がなく、コンビニで簡単に昼食を済ませ、僕は運動に適した服に着替える。予報通り天気は雨だったから正解、いつものジーンズじゃ体力を奪われる。




ひと月前に来たばかりの山門。3人分の参拝料(任意)を支払い中に進む。事前に銀行で100枚両替していた5円玉を小袋に分けて入れてきていたのでそれをふたりに手渡す。




ひと月前にひとりで来た時は晴れていたから、その時とは趣がずいぶん違う。雨の神社仏閣もなかなかいいもんだ。




前回来た時は真夏だったからか枯れていた滝からは水が落ちていた。いいバイブス。




マイナスイオンを全身に浴びる。いいねえ。




道中にある小さな祠にいちいち頭を下げながら五重塔に着く。雨の五重塔もやはりいい。




さてこれからが本番だ。元妻は車を回すために引き返し、娘とふたりで2446段の石段を登る。
案の定初めは息があがって大変だった。石段って歩幅を決められるから普通の山道よりも疲れるのだ。しかも濡れていて滑るし。
やっぱり車で本殿に登った方が良かったかなと少し後悔したけど、一緒に登っている娘も一生懸命歩いている。色々運命に翻弄されている子だけど、彼女なりに闘ってるんだなってのは石段を登りたいって即答してきた時にひしひしと伝わってきた。少し不器用なのかも知れないけどいい子だよ。ってか、オレも負けてらんない。




坂の中間地点に茶屋があって、そこで休憩する。雨が降ったり止んだりの天気だけどそれも良かった。うん、いい天気だ。
杉の林を息を整えながらゆっくりと眺める。千数百年もの間たくさんの、色んな人間を眺めてきた木々だ。僕たちは、その中のほんとうにごくごくありふれた存在なはずで、この石段をほんとうにたくさんの人たちが様々な思いで登っていったのだ。そんな事を考えていると心も身体も安らいだ。




休憩を挟んだ後はずいぶん楽になって、娘と色々話をしながら登っていたらいつの間にか本殿の入り口の鳥居に着いていた。やった歩き終えたぞ2446段、頑張ったオレ。頑張った娘。ご利益半端ねえぞ絶対。

その後車を本殿の駐車場まで持ってきてくれた元妻と合流し、まずは本殿、その後三神合祭殿を丁寧に参拝する。女子たちはおみくじを引き、その後おのおのの願いを込めたお守りを買った(僕は交通安全)。




建物から出ると、本殿の周りは神秘的な霧に包まれていた。やっぱり雨もいい。




行楽シーズンだったからか宿が取れなくてね、1ヶ月以上前に探したんだけどホテル予約サイトではこの日は予約出来なかった。仕方なくGoogleマップで「鶴岡市 ホテル」と入力して、予約サイトに掲載されていないホテルに直接電話してやっと押さえたのがこの安ホテル。どうやらハイシーズンでも値段が高くならないらしく宿泊料金は爆安、3人で15000円くらいだった。




その分美味しいもん食おうぜ、って事で、駅前の旨い居酒屋で一杯。刺身は本当に見事だったな。
酒が弱い娘が酔っ払ったのであまり長居しなかったが、飲み足りない僕らはコンビニで買った黒霧島をホテルの部屋で追加チャージ。いい感じに酔ったのでんじゃ明日ね、と別れてベッドで爆睡。




翌日は8時前にホテルを出てすき家で朝食を食べて湯殿山神社を目指す。鶴岡市内から40分くらいかな、鳥居前の駐車場に着く。




いつものように湯殿山神社で見聞きした事は他言無用、話しても書いてもいけない。だからここには書けないけど、湯殿山神社初参拝の娘にとっていい体験だったらいいな、とは思った。
僕はひと月前に来たばかりだったのでひとりで来た時ほどの感動はなかったけど、やっぱりいい場所だった。
写真ではガスってるけど結構天気が良くて、いい参拝日和でした。




さて帰るか。くだらないおしゃべりで笑ったりスピーカーフォンで息子に電話したりしながらのんびりドライブ。5月に元妻が連絡をくれるまではまさかこういう時間をまた過ごせるとは夢にも思っていなかった。娘のいないところでだったけど、ありがとう、ってきちんとお礼を言った。
もしかしたらこんな時間を過ごせたのが一番の御利益なのかも知れないね。

19時過ぎに無事に帰宅。楽しい旅行でした。














Submit comment

Allowed HTML tags: <a href="http://google.com">google</a> <strong>bold</strong> <em>emphasized</em> <code>code</code> <blockquote>
quote
</blockquote>

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください。