
いつもの平日のように5時30分にアラームをかけて起きる。30分くらいボーっとしてから顔を洗いホテルの朝食を食べる。
10時くらいまで天気は雨で、その後晴れるという予報だったんだけど、外を見ると弱い霧雨?カッパを着るほどではなさそうだ。
FXRのミッションが心配だけど、7時30分にホテルを出発する。
画像は港というか、利根川の河口。海みたいに広い。両岸に漁船がたくさん停まっている。

こんなに大きい船も入れるんだから深さも相当あるんだろう。これだけ大きい漁船だと遠くまで漁に出るんだろうな、何を獲る船なのか僕には分からなかったけど。
心配していた雨はほとんど降っていない。けど風がすごい。今回のツーリングでは一番大事な日で、一日かけて房総半島をゆっくり観る日だから出来れば雨は降らなければいいなって思ってて、10日前くらいから天気予報を毎日眺めていたけど、直前になって予報が外れた格好。
10時くらいからは青空も見えてくるはず。

犬吠埼の灯台。
灯台ってめちゃくちゃアナログな設備だよなあって眺めながら思った。昔の船舶は灯台の灯りを頼りに航海していたと思うけど、GPSが発達した今もその役割を果たしているんだろうか。
そう疑問に思い調べてみると、やはり航路標識としての役割は低下しているらしい。
でもなんかいいよね、長い航海を終えて灯台の灯りが見えた時、きっと船乗り達は安心したんだと思う。航海も命懸けだからね。そんな、人に安心感を与える灯りって、いい。眺めていてどこかホッとするのはそんな役割を果たしてきたからなのだろうか。

灯台の下から眺める海は大時化。風がものすごい。

メットをミラーに引っ掛けるどころか、地面に置いていても転がっていきそうな強風で、仕方ないから持ち歩いて周辺を散策する。
飛沫が上がってきているのか湿気でなのか、メガネが曇って仕方ないので、コンビニで小さいタオルを買い、メガネとバックミラーを拭く。
屏風ケ浦も見たかったんだけど道に迷ってしまい辿り着けず。天気も悪かったし次に来たときにゆっくり見よう。

海沿いの県道をゆっくりと南下する。海から近付いたり離れたり、たまに近くに寄ったときにバイクを停めてゆっくりする
まだ10時前だったけど、だいぶ風は収まって少しだけど青空も見えてきた。

九十九里浜の北側の外れくらいの場所。もうすでに空が広い。写真で見てもなかなか広さが伝わらないかも知れないけど、南を向くと彼方まで平らな砂浜が続いている。これは気持ちいい。こんな広い空を見たのはほんとうに久しぶりだ。

そんなに急ぐ旅でもないので、ちょくちょく砂浜に寄って景色を眺めながら県道を南下する。確か九十九里ってバイクで砂浜を走れるんだよな。FXRではちょっと無理だけど、いつかME06で来て砂浜を走るのもいいね。

もう犬吠埼も屏風ケ浦も彼方に小さく見えるだけだ。いい旅だなあ。

長旅の相棒は、砂浜でゆっくりした後も停めた場所で待っていてくれる。いい相棒だな、こいつに乗るようになって行動範囲が格段に広がった。
高速道路を快適に走れる事、車格が大きく、長時間乗っていても疲れない事が大きい。遠くに行こうって気になるもんな。その上個性は強烈にあって、十分に速い。今となっては30年以上前に作られたバイクだし、FXRに積まれているエボリューションと呼ばれるエンジンが生産終了になってから26年が経つらしいんだけど、今でも実用に足る。僕は試乗も含めて他のハーレーに乗ったことがないから聞いた風なことを言いたくないけど、本当にいいバイクだと思う。ハーレー経験がある人がFXRを悪く言ってるの聞いたことがないもんな。昔乗ってたけど機会があればまた乗りたいとか、そういう肯定的な話しか聞かない。
ハーレーって基本丈夫なバイクらしいけどね、きちんと整備さえしていれば。ショベルで年間15.000km走るって人の話を聞いたこともある。日本でね。乗ってる人もすごい人が本当にたくさんいるバイクでもある。趣味として、生き方として世界中に根付いているんだなあと思う。すごい事だ。
このFXRが手元にきて3年半くらいか、僕にしてみても軽く世界が変わった感じはあるもんね。このバイクがない生活はちょっと今は考えられない。
今年の車検の時にフロントサスにトラックテックのバネを入れる予定で、カスタム的なものはそれで終わり。後はメンテナンスしながら長く乗ってやろうと思う。

更に県道を南下する。トイレを借りながら水を買い足したコンビニで、自転車で日本一周をしているおじさんに会う。
なんでも65歳で定年退職をして、長年の夢だった長旅に出ているのだそう。いいねぇ。ただ、来月お母様の一周忌があって、一旦地元に帰らなければならない由。「本当は帰りたくないんだけど、嫁にそう言ったら怒られちまってさぁ!」とカラカラと笑っていた。
気をつけていい旅をして下さい!
この辺りから海沿いの県道はだいぶ垢抜けてきた。土地柄かサーフショップが何件も立ち並び、オープンカフェって言うの?洒落た店の外のテラス席でランチを食べる家族連れが目につく。
ロコのサーファーはサーフボードを小脇に抱えてスクーターで波乗りスポットを目指している。ローカルでいいね。
勝浦市辺りまで海岸線を走ろうと思っていたけど、ゆっくりし過ぎて時間がないので、いすみ市でお土産の千葉名産の落花生を大量に購入して家に送り、その辺のラーメン屋で昼飯を済ませて海沿いを離れ内陸に入る。

聞いてはいたけど、千葉って内房の市街地エリアや千葉市周辺を除いてかなりの田舎でイメージにピッタリだった。GW期間中にも関わらず車も少なく、非常に気持ち良かった。天気も上々、新緑の中を快適に走る。
ただ、この辺りから更にミッションの調子が悪くなってきた。相変わらず4速にスムーズにシフトアップ出来ないのに加え、3速から2速へのシフトダウンも怪しい。こりゃ困った。
田舎道なので信号も少ないからめっちゃ大変って訳でもなかったが、疲れもあるのか悪い想像をしてしまう瞬間があって難儀した。具体的に何が悪さをしているのか分からない不安。ミッションのオーバーホールになってしまった場合費用はいくらくらいかかるのか。ZOILなんて添加剤を入れてしまった事を心底悔やんだが、入れたのは僕自身の判断だからね。誰が悪い訳でもない。
ま、何とかなるだろ。明日は明日の風が吹くさ。

観光地らしいところも見たいよねって事で、房総半島の真ん中にある濃溝の滝というところにに来てみた。
江戸時代に水田に水を引くために掘られたトンネルで、景勝地になっている。

なかなか見事でしたよ。写真が上手かったらもっと雰囲気を伝えられたんだけど。

滝から駐車場に戻る道は遊歩道になっていて、夏場はホタルがたくさん見られるらしい。ホタルは僕の地元ではそんなに珍しくないけど、関東近辺では貴重な場所かも知れないね。
さて、走る以外の事に時間を食いました。宿泊地の市原を目指してもうひとっ走り。房総半島の太い部分を横断する感じで走ったんだけど、普段広い岩手県を走り慣れているせいかしれっと内房に着いてしまった。それでも17時前くらいだったけど。
この日も朝イチ以外はTシャツ、パーカーにベストという格好で走れて良かった。

ベストってバイクに乗る時はすごく理にかなったもので、胴体部分だけを冷やさずに袖周りでは風を感じられるのです。
向こうのMCの人たちがデニムや皮のベストを着ているの、あれはカッコだけじゃないんですよ。着てみるとわかる。ローテクだけどめっちゃ機能的なんです。バイクに乗るのがすごく楽しくなる。ほんとだよ。
本当に寒い時期は着れなくなってしまうから、ベストを着て走れる季節が一番好き。

この日の走行距離196km。休んでばっかりだったけど意外と走ったね。
駅前まで歩いて行って居酒屋で一杯やって、疲れたんでぐっすり眠る。房総半島最高だった。絶対にまた来る。
これもYouTubeがオススメしてくれた動画。大好きな曲です。
26ドルを握りしめて男娼を買いに行く歌。最高。笑。ヴェルヴェッツやルー・リードは昔街場で稼いでいた時車内でよく流してた。夜の街には最高にハマる音楽だったなあ。
車内の音楽に関しては面白いエピソードがいくつかあるんだけど、そんな話もいつか書いてもいいね。