
時代は小排気量車だと思う。
と言うのも、特に田舎に住んでいると感じると思うんだけど、片側一車線の道のペースが落ちていると思いませんか。僕統計によると確実に落ちていて。理由はいくつか考えられるけど、ひとつは法定速度遵守の社用車の増加。
コンビニに日配品を配送するトラックはほぼ法定速度を守って走っている。昔は多分配送のスケジュールを組む時に、大体このくらいの時間で着くから的に予定を組んでいたんじゃないかと思うんだけど、今はきっと「法定速度で走ればこの時間に着く」でスケジューリングしているんじゃないかと。
まあごもっともです。それが正解で、今までがおかしかったんだと思う。きっと50km /h制限の道を70km/hで走っているコンビニトラックを見たら会社に(何ならドラレコのデータ入りで)チンコロする人がいるんだろう。健全で住みやすい世界になりましたね(ほんのり嫌味ですよ)。
日本ではまだ開発が遅れているけど、今後自動運転の車両が増えた場合、今よりも更に流れは遅くなると思う。コンピューターによる自動運転の車両は100%法令を守った運転をするだろう。イメージとしては自動車学校の教習車両の運転。そういう車両が10台に1台になれば、交通の流れは激変すると思う。
これも時代の趨勢なのだ。仕方のない事だ。だから、スピードを出さないと楽しめないバイクは今後早くて5年、遅くとも10年後にはすっかり時代遅れになってしまうんじゃないかというのが僕の見立てで、それはあながち穿った見方でもないと思う。ゆっくり走っても楽しいバイクや小排気量車、ポリスやコンビニトラックのいない林道を走れるオフロード車が楽しい時代がやってくるんじゃないかと。
なので僕は少しづつその方向にシフトしていってるのが最近です。

前置きが長くなったが久々に登場するP200E。これは4月に行った整備なんだけど記事にするタイミングを逃していた。キャブレターの清掃と分離給油のオイルタンクの交換がその内容。
去年の冬に冬眠の準備をするためにガソリン添加剤を入れたんだけど、その際にスロー系が詰まっている感触があって。ああキャブOHしてやらんとなあとガスケット類や切らしていたキャブクリーナーを準備していた。
オイルタンクはピアジオ純正の白いタンクが付いていて、これは使っているうちに経年劣化で必ず割れてしまうのだそうだ。ちょうどオイル補給のタイミングだったのでやってしまおうと、これも部品を用意していた。

こいつです。合わせ目の部分から割れてくるとかで、新車時のままこれが付いている車両は割れてしまう前に変えてしまった方がいいです、モノコックの中がオイルまみれになったら大惨事ですよ。
僕のはまだ割れていなかったが、キャブに繋がるオイルホースが千切れかけていたのを発見。危なかった、気付かずすっかり千切れていたらエンジン焼き付くところだった。
まずキャブか、と思いエンジンを掛けるとなんか調子いい。どうも冬の間にガソリン添加剤がスロー系の詰まりを溶かしてくれたみたいで、不具合は全くない。なのでキャブのOHは見送った。修理や作業が溜まりに溜まっているので後回し出来ることは後回しにする。

用意したタンクはLML外しの中古。ヤフオクで格安で入手しておいた。
実はV50のレストア用のパーツと一緒に社外新品を輸入したんだけどこれがとんでもないクソパーツで、オイル点検窓のプラスチックは割れてヒビが入っているし、タンク下部の取り出し部の面はバリがひどくて使い物にならないと判断して使わなかった。
仕組みを確認しながら組んでいく。

オイルをこぼしちゃってビジュアル悪いけど、こんな仕組みになっている。ガソリンタンク上部にオイル注入口があるのだけど、そこから長いエクステンションを付けたソケットを入れてオイルタンク底部の固定ナットを外してオイルタンクを外す。

組み付けは逆の手順で。そんなに難しい作業じゃないです。

タンクにオイルを満たして数時間放置、漏れていないかチェックする。ゴムパッキン類は新品にしました。
漏れも無いようなので車体に組み付ける。

ついでにガソリンホースをゴム製の新品に交換。ベスパによく使われている半透明のホースは経年でカチカチに固くなってしまうんだよねえ。ストレーナーもついでに交換です。

無事に再始動して一安心。が、エンジンを停めようとキーを捻ってもエンジンが停まらない。
ET3もだけど、CDI点火のベスパはCDIユニットに繋がる緑色の配線がキルスイッチになっていて、この配線がよく腐食するものらしい。ヘッドセットを開けて点検すると、その配線がボロボロになっていた。原因はこれだな。
一応テスターで導通を確かめてみると案の定断線している。これは修理は僕には無理。ハーネスを車体から抜かなければならない。やって出来なくはないんだろうけど、恐らくハードな作業で僕の腕だと数日はかかる。掛からないならまだしも停まらないだからね、普通にブレーキ踏んだ状態でクラッチを繋いでエンストさせればエンジンは停まるから別にいいかなって。
几帳面な性格じゃなくて良かったです。笑

ボディをサッと磨いて後日テストランに出掛けた。調子は上々、スクーターだし当然ゆっくり走っても楽しい。
今やPシリーズもすっかり高級車になってしまった。最終型のFL系はまだ手頃だけど、FL以前のオリペンでサビの少ないPX系は個人売買でも50万とかする。
こいつは僕が年老いて乗れなくなるまで手元に置いておくんだろうなあ。今はキルスイッチの配線以外不具合はないけど、いつかのタイミングでプロにフル整備してもらいたいな。

一本木のラーメンショップが復活していた。ラーショ、美味しいのよねえ。意識高い系の食べ物は最近あまり食べたいと思わなくなってきた。昔ながらのチェーン店や定食屋がいい。電子マネー使えないような店ね。
さて、実は調子の良くなったこいつで6月に泊ツーリングに出るつもりだったんだけど、前も少し書いたけど、前の家族が今ちょっとピンチなんだよね。なのでちょっと忙しいし気ぜわしい。詳細は当然書かないけど。週に2回は元嫁と電話で色々会議している。
だからちょっと旅に出るって気分でもないんだよね。仕事も落ち着いているから出かけようと思えば出掛けられるんだけど、きっと楽しくない。先日北東北も梅雨入りしたけど今週末は晴れるようで、何かしらのバイクで一日走りには行くと思うけど。

そして突然登場するCRM80。XRで練習はしているんだけど、やはりシート高がネックでオフロードでは振り回すような走りはとても出来ない。小さい練習用のオフ車を探していたんだけど、ちょうどいい出物をヤフオクで見つけて練習用に買いました。
要修理のベース車なのでめっちゃ安かったんです、出品も偶然県内だったんで送料もかからなかったし。
CR80用のアルミラジエターやPE24のビッグキャブが入っているちょっといじってある車体で、前オーナーがレストアしようと思って少し手をかけたところで時間が取れなくて手放した、みたいな経緯で僕のところにやってきた。

前後タイヤを新品に交換、減速比が超ショートになっていたスプロケを純正サイズに戻したり、壊れていたライトスイッチを中古良品に交換したりして、とりあえず走れるようにしての試運転中に速攻ピストンが抱き付きを起こした。前オーナーがウォーターポンプとピストンは新品にしたって言ってたけど、何故ピストンを新品にしたかが分からない。推理したり各部をチェックしながら修理するしかない。

とりあえずシリンダーは外してみないと状況は分からないので腰上をバラす。たかが原付だけど水冷車なので結構手間だった。クーラントのリザーバータンクだったりオイルタンクだったりが小さい車体に詰め込まれているからスペース的に厳しくて。

ピストンは全周にわたって抱き付きの傷が入っていた。プラグの焼けを見るとビッグキャブの燃調ミスで抱き付いた訳ではなさそうだけど、こればかりは分からないよね。多分前オーナーがシリンダーの傷をそのままに新品ピストンを組んだんじゃないかという仮説を立てて、社外のオーバーサイズピストンを入手してシリンダーをボーリングに出す。

クランクにはガタはなく、コンロッドにも曲がりはなさそう。多分腰下は大丈夫なんで、ボーリングが上がってきたシリンダーを組み付ける。
そうそう、ボーリング屋の社長が僕の事を覚えていてくれて。昔ET3のエンジンが焼き付きを起こした時にお世話になったのだ。おかげさまで今でも調子良く動いてますよ、というと嬉しそうに笑ってた。
スタッドボルトとナットはダイスとタップでさらい、トルクレンチでしっかりトルク管理をして組む。コンロッド小端部のベアリングは念の為新品にした(まだ純正部品が出た)。
書けばこれだけだけど、結構時間と手間はかかったな、バラしながら各部を眺めてみたけど、原付とはいえめっちゃ真面目に作られているバイクでびっくりした。リアサスなんてプリロードは無段階に調整出来るし、ショックはリザーバー別体、伸び側縮み側の両方の減衰力が調整出来る。すげえ。

一通り組み付けが終わったので慣らしと試走がてらショートツーリングに出かける。初めは60km/h巡行、徐々にスピードを上げていく。
北上でラーメン食って帰ってくる予定だったんだけど予想以上に調子が良く、壊れる様子がないので山越えする事に。国道107号の旧道を走って遠野に出て、そこから国道396号を走る。徐々に巡航速度は上げていき、70km/hでも抱き付きは起こらない事を確認。これはもう直ったろ。
家まであと20kmくらいのところでオイルの残量警告灯が点いたので一旦家に帰りオイルを補給、各部をチェックする。ヘッドからクーラントがほんの少し滲んでいるな、ヘッド全周に渡って同じくらいの量が滲んできているので、多分社外のヘッドガスケットが原因だと思う。純正がまだ出るのでこれは純正に交換しよう。
あと、燃料コックがイマイチで、オフにしても吐出が完全に止まらない。コックはもう新品が出ないんだけど、ヤフオクでOHキットが売られていて(要加工)、それ組めば多分直る。PE24キャブもちょっとオーバーフロー気味だから一度外してニードルバルブ替えてやるか。プラグはよく焼けているけど、ジェットセットも買っておこう。完調まではもうちょっと手を掛けなければいけないみたい。
オイルはいい物を入れたので(広島高潤製)、全開テストをする為にさらに走る。場所を選んで6速で全開にしてみるがエンジンは絶好調。この日はなんだかんだで200km以上走った。流石に少しケツが痛くなったが全くストレスなく走り切った。
オフ車に久しぶりに乗ってみてしみじみ思うが、峠道も攻められる、ツーリングもこなす、もちろんオフロード走行も楽しめるで素晴らしい万能選手だ。諸事情でバイクを一台にしなければならなくなったら多分セローの2型を買うと思う。それで街乗りからツーリング、エンデューロまで楽しめる。
しかしCRM80はヤバいバイクだ。街乗り車最強って昔は言われていたけれど、その理由がよく分かった。ベスパ達も完調にしてやらないと乗らなくなっちゃうな。
だし、CRMは整備が一通り済んだらさっさとモトクロスタイヤを履かせよう。そしてステップワゴンに積んでコースや林道で練習をするアタックマシンにする。そうでもしないとCRMにばっかり乗っちゃう気がする。そのくらい軽くて乗りやすくて速い。雨の週末は引き続きCRMの整備の続きをしようと思う。
そんな、小排気量車に力を入れている最近です。ジャストオンch.でもやってたけど、原付面白いですよ、自分で手軽にいじれるし部品が安い。最近2スト流行りだし、カワサキのKSR2なんて楽しいんじゃないかと思います。
オフ車にまた乗り始めたのは、少しでも上手くなりたいから。別に上手くなくたってバイクには乗れるけど、これは何事もそうだと思うけど、上手い方がより運転を楽しめると思うんだよね。楽しく走りたいから練習する、もっと自由に走りたいから練習する。40年乗り続けてきて、今からどのくらい伸び代があるのか分からないけど。
この白バイの警官、めっちゃ上手い、しかも女性!ハンドルめっちゃ切ってるし、クリッピング越える直前までフロントのブレーキを握っている(フォークがガッツリダイブしているから分かる)。フロントタイヤのグリップは目一杯使っているね。
見える範囲ではクラッチは切っていないから、スロットルの開け方も閉め方も丁寧なんだと思う。すげえなあ、こんなに自由自在に運転出来たら楽しいんだろうなあ。
最近私の頭の中の欲しい物リストが見えているように、次々に欲しいバイクを買われますね。笑
小排気量のバイク、面白いですよね。リッターバイクとは違う楽しみは、もっとみんなやって見ればいいと思います。
こちらもカブのチューニングされたコンプリートエンジンはしばらく前に買ってあるのですが、キャブとかカムなどもう少しお手軽なところからいじっていきたい所です。
多分だけど、僕らは面白そうだと思うツボが似ているんだと思うよ。笑
4ミニも面白そうだよね、金に糸目をつけず全部タケガワのパーツで一機組んでみたいな。
ヨシムラも一時期ホンダの横型エンジンの部品出してたんだよね、再販しないかなー。
タケガワvsヨシムラとかやってみたいね、88cc縛りで。
CRMはもうちょっと手を入れれば完調になるので、そうしたら点火系と排気系を少しいじろうかなと。
部品の調達や加工の目星は付けてあります!