ものすごい久しぶりに新譜のCDを買った。The I don’t Cares / Wild Stab。元リプレイスメンツ(もうこの冠いらないかな)のポール・ウェスターバーグとジュリアナ・ハットフィールドのユニット。
僕が好きなミュージシャンが自身のblogで紹介してて、一聴して一発で気に入った。
もう最近は新譜のCDなんて滅多に買わなくなったんだけど、たまにあるんだよね、一年に一度くらい。こりゃ買わなきゃならねぇべ、って聴いた瞬間に感じる音楽との出会いが。
今回は、その衝動も相当なものだった。もう速攻Amazonでワンクリックで購入。だいたい中二日くらいで届くのが通例なので、毎日Amazonからの発送完了メールが届くのを、好きな女の子からのメールの返事を待つティーンエイジャーみたいにドキドキしながら待っていた。
ところが、待てど暮らせど彼女はメールを送ってくれない。5日が過ぎた頃、これはおかしい、と思い、注文履歴を見ると、なんとこのCDは「お取り寄せ商品」で、発送までに3週間くらいかかるとの事。がーんとショックを受けた僕は注文を速攻でキャンセル(この時少し酔っ払っていた)。
で、他のWebストアを探したんだけど、驚くことに、タワーレコードでもHMVでも在庫なし。ディスクユニオンに至っては取り扱い自体が無いようだった。要は、このCDは日本に輸入されてきていないという事だ。マジ?ポール・ウェスターバーグの新譜だよ?
愕然としたが、そういう時代なんだな、これでもまだ日本はCDというフォーマットで音楽を買う割合が世界でも図抜けて高い国だという統計をどこかで見た事があるけど、そんな国にもポールのこのCDは輸入されていない。数年前なら考えられなかった事だ。
仕方なくタワーレコードのWebストアで注文し、大人しく届くのを待つ事に。#ちなみに後日、iTunesストアを見てみたらしっかりそこではダウンロード出来るみたいです。時代だなぁ。
こんな二人のユニットです。もじゃもじゃ髪のおっさんと、若干トウが立ったR&R姐御といった風情。僕はこの画像だけでもうたまらん。
で、先日ようやくCDが届き、毎日何度も聴いているんだけど、いいわぁこの二人。CDを手にするまでに紆余曲折があったから余計に感じる。色恋は障害が大きければ大きいほど燃え上がるのだ。恋の相手は冴えないルックスのおっさんだけど。
だいたいユニット名がカッコいい。ジ・アイ・ドント・ケアズ、直訳すると、俺は気にしないぜズ、って感じだろうか。名前がイカすバンドは音もいいというのは通り相場なんだけど、今回もそれを証明した形。Wild Stabってタイトルもいいね。
初めて聴いたのはこの曲なんだけど、アルバムを通して聴くとこういう腰ダメのストレートなロックンロールチューンはメインじゃない。でもこの曲たまらんよね、もう何回聴いたか分からない。
このアルバムで一番好きな曲。穏やかなリズム、ブリッジの部分とそれに続くギターソロがたまらん。ソロ、たった8小節だからね、ギターの音ぶひぶひいってるし。でもそれがいい。多様性に立脚した、唯一無二の個性。
この曲のサビで、声を張り上げないポールが大好きだ。何ものにも属さず、権威的じゃなく、全然強そうじゃないんだけどしっかり自分の足で立っている。そして確固とした魅力がある。僕もポールみたいになりたい。こんなノーホエア・マンになりたい。
このアルバムは、僕と同世代の、未だにロックンロールなんてモンから離れられない変な大人に是非聴いて欲しい。音や在り方を血肉化するくらい何度も聴いて欲しい。このアルバムにはその価値がある。僕の中ではすでに2016年のベストアルバムの地位を確立している。あ、リリースは去年だったか。細かいことは気にするな。ベストだよ、これが(今も少し酔っ払っている)。#リリースは2016年1月22日だったようです。お前、酔っ払って文章書くのやめれ。
裏ジャケもいいね。ハンズ・トゥギャザー。ダウンロードもいいんだろうけど、やっぱり僕は気に入った音楽はCDで欲しいなあ。だって、ダウンロードじゃこの素敵な裏ジャケ、見られないんだぜ?
いやぁ良いね。
1番上の動画は好みど真ん中ですよ。
CD気に入ったのは買う派です、LPの頃からレンタルじゃなく買う派でぢた(笑)
良いのをアップしてくれてサンキュです!
おお、ほんごうさん、ご無沙汰してました。
いいでしょ~このオッサン達。もう毎日聴きまくってますよ、オレ。
今Amazon見たら在庫有りになってたんで、すぐ手元に来ると思いますよ~
在庫のうちの一枚は、きっとオレがキャンセルした奴だと思います。笑
ジャケットも素敵なんで、これはCDで欲しい一枚ですね。
Amazonで久々にCDポチッと行ってしまいましたよ(笑)
で、聴きました、これは良いね、イイっすわー
改めてup有難う!
いいですよね〜このアルバム。なんか、2枚目とか3枚目とかいうんじゃなく、とにかく唯一無二なんですよねポールって。
そういう意味じゃ、在り方みたいなトコはハルと似ているのかも知れませんね、ミュージシャンとしてのタイプは全然違いますけど。冴えないのが逆にカッコいい、みたいな。うまく言えないですけど。