…なのである。ここ数年。γ-GTPの数値が。安倍内閣の不支持率と同じように、少しづつ、しかし着実に。
7月に会社の健康診断があり、年に一度の採血検査をした。先日出たその結果によると、γ-GTPの数値が遂に参考正常値の上限79を超えて、自己最高の95をマークした、みたい。
みたい、なんて他人事の様だけど、会社の事務から診断結果の個人票を受け取った時はホントに半分他人事だった。おおーオレも遂にK点超えたわーなかなかいいジャンプっしょ?と票を渡してきた事務員に軽口を飛ばし(ちなみにあまりウケなかった)、「酒も煙草も女もやらず百まで生きた馬鹿がいる」という、江戸前の落語の名台詞を、煙草をふかしながら口ずさみ会社を後にして帰宅の途についたのだった。酒飲みの勲章、位にしか考えていなかった。
ところが帰宅後、状況は一変した。その数値を見た妻(現役の臨床検査技師)が警鐘を鳴らしたのだ。
曰く、「アンタさあ、年々数値上がってるでしょ?マズイよこれ。このまま飲み続けて数値上がり続けたら死ぬよ、ちょっと考えた方がいいんじゃない?」
え!でもさあ、まだ3桁行ってないし、そんなたいした事ないん…
「年々確実に数値上がってるでしょ?いい加減歳も歳だし運動不足だし代謝も落ちてんのよ、何か変えないと悪くなっていく一方でしょ、死なないまでも疲れが取れにくかったり色々悪影響あるんだからこのままじゃダメだと思うよ」
…_| ̄|○
自身も酒好きな妻にド正論を吐かれて返す言葉がなかった。二の句を継げないとは正にこの事。でも・デモ・DEMO、大好きな酒を断つのは辛すぎる。それこそ生きている意味の2/3位がなくなってしまう。
…確かに最近、酒量が増えている自覚はあった。飲むのは芋焼酎、大好きな紙パックの黒霧島。乾杯はビールで、なんて洒落た事はしない。一杯目から黒霧島のロック。しかもそれを空きっ腹に流し込むのだから考えてみれば身体にいい筈がない。しかもそれを年365日毎日、休肝日無しでぐでんと酔っ払うまで飲み続けるのだから数値が上がるのもさもありなんなのである。
散々悩んだ結果、僕は苦渋の決断をし、肝臓ぶっ壊して一滴も飲めない身体になる前に対策を取る事にした。細く長く飲み続ける道を選んだのである。まず試したのは、1日の酒量を減らすやり方。毎晩大きめのロックグラスで3〜4杯飲んでいたのを(こう書くと別に大した量じゃないよなぁ?)半分の1,5杯にするのだ。
でもね、飲み始めるとダメなんですよ、ただでさえ脆弱な自制心を酔いが気持ち良く回った頭で保つのは至難の技だった。こっそりと台所にグラスにおかわりを注ぎに立つ僕を見る妻の目が、ロックグラスを持つ指先よりも冷たい。この方法は敢えなく失敗に終わった。
で、今は一日置きに飲む、という方法を試している。これならシラフの頭で我慢出来るし、理屈では酒量も半分になる、休肝日も出来る。で、やはり妻の言う通り、飲まなかった翌日は体調がいい。睡眠の質もいい気がする。起き抜けが辛くない。この方法、なかなかいいかも。#体調がいいのはいいね、やっぱり肝臓には負担かけてたのね。
なんか何かに負けた気がして少し悔しいが、まあ酒やめる訳でも無いしね、そして何も死に急ぐ必要も無い訳で。死ぬのが怖いとかそういうんじゃないけど、今はゆる〜くそれなりに幸せに暮らせているから。そう、何も急ぐ事は無い。ほっといてもお迎えはそのうち勝手に向こうからやって来るのだから。わざわざこっちから歩み寄る必要は無いわな。今はそんな気分です。
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