迷惑メールと闘ってみた

meiwaku

僕がこの世の中からなくなっても構わないと思っているものの一つに、スパムメールがある。
一説によると、世の中で発信されるメールの約95%はスパムメールなのだそうだ。僕が10年以上使っている、プロバイダから提供されたメルアドに届くスパムメールは、一昔前は出会い系サイトや裏DVD販売サイトへの誘導が多かった記憶がある。
最近は違法B-CASカードやバイアグラ(共に違法、しかも詐欺の可能性も限りなく高い)の販売が主で、まれに出会い系やアフィリエイトといった感じ。

前述の通り、僕が契約しているプロバイダから提供されたメルアドは10年以上使っている。昔、HTMLを書いてFTPでアップロードしていたホームページを運営していた頃は、そのサイトにmailtoリンクを貼っていたし、ヤフオクだって今のような取引連絡なんて便利なツールはなく、出品者と落札者の連絡には電子メールが使われていた。
だからメルアド回収業者なんかは回収し放題だったのだろう、一時期は1日に50通くらいスパムメールが届く日も珍しくなかった。フリーメールなんかと違って、生きているプロバイダメールは業者間でも価値あるものだろうし。
プロバイダメールで使っているメールクライアントはThunderbirdなんだけど、こいつの迷惑メール判別能力はかなり正確で、一旦受信した後「迷惑メールを一括削除」というタスクで一括で全てゴミ箱に送っていたのでまあなんとか長年使ったメルアドを使い続けられたんだけど。

 

一時期、そんなスパムメールが激減した時期があった。急に、半減どころか1/3以下に減った。多分、法整備がなされたんだろうなあとは思っていたんだけど、調べてみたら案の定、平成20年に「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律」が改正されて、罰金が大幅に引き上げられていたようだ。
一年以下の懲役または100万円以下の罰金(法人は3000万円以下の罰金)だから、根性のない業者は芋引くわな。
それでも一部の業者からは10通/日程度のスパムメールが毎日届く状況が続いていた。

日本には、総務省から委託を受けてスパムメールを収集する「迷惑メール相談センター」なる組織が存在し、それを元に総務省が業者に行政処分を課すというシステムがある。
存在を知ってから3カ月くらいかな、毎日僕のもとに届くスパムメールをしこしこと迷惑メール相談センターに転送していた時期があった。どのくらい効果があるのか分からなかったけど、まあ暇つぶしがてらに、酒飲みながらPCの前で作業していたんだけど、ただ転送するだけじゃすぐに効果出ないんだよね、全く減る様子がなかったから、そのうち飽きてその作業もやめてしまった。

 

が、先日から使っているiPadにもスパムメールが届くようになって。iPadのメルアド、設定したばかりで誰も知らないはずだし、明らかに機械的に@以前の文字列を生成して送ってくる業者の仕業なんだろう(そういうソフトが存在するらしいです)。
どうせまだ何にも使っていないメルアドだし、何かあってもアドレス変えればいいや、いい機会だ、と思い、以前から気になっていたスパムメール撃退方法を試してみることにした。

それは、迷惑メール相談センターに転送するメールのCcに、スパムメールの送信元アドレスを入れるというもの。
これは、業者にこのアドレスは生きている、と教えることにもなるので、諸刃の剣なんだよね、だから一応大事に使っているプロバイダメールでは試せてなかったんだけど。iPadのメールはヤバいことになったらアドレス変えてしまえばいいし。

具体的には、以下の文章を添えてスパムメールを迷惑メール相談センターに転送。Ccと文章には迷惑メール業者の送信元のメルアドを。
業者に「このアドレスの主はメンドクセェ奴だぞ」と思わせるのが目的です。

 

受信日時:2016年○月○日
送信者アドレス:(迷惑メールアドレス)

(財)日本データ通信協会 迷惑メール相談センター
ご担当者様

不同意広告宣伝メールのご報告させていただきます。
ご対応のほどよろしくお願いいたします。

 

 

この方法で2週間くらい迷惑メール業者とやりあってみたところ、iPadへのスパムメールは全く来なくなった。喜。
業者の中には、Mailer-Daemonを模した「このアドレスに返信してもダメですよ、こちら(メルアド)に送ってください」というメールを即時に返信してくる奴もいたけど(そういうスクリプト組んでるんだろうね)、それも同じ方法で相談センターに転送。とにかく転送。そうしたらここ10日以上、スパムメールは1通も届いていない。これはこの方法には一定の効果があると考えていいだろう。業者だって3000万の罰金は怖いだろうしね。

 

気を良くした僕は、パソコンのプロバイダメールアカウントに届くメールにも試してみることにした。
これは、残念ながら効果がなかった。
僕のところにスパムを送ってくる業者(3〜4つの業者)は送信元を詐称しているようで、または送ったアドレスをすぐに変えてしまうようで、相手にこちらの「通報したぞコラ」というメッセージを届ける事が出来ないのです。これはお手上げ。

そこでいい機会なので、プロバイダの迷惑メールフィルタを強化してみた。
僕はKDDIのプロバイダを使っているんだけど、今、この手のフィルタも優秀なのね、必要なメールがスパムと判断されたりしたら困るので、数年間、スパムと思しきメールの件名に[meiwaku]というマークを付ける、という設定で運用していたんだけど、ほぼ誤判別はなかった。なので、プロバイダの方でスパムと判断したメール(今まで[meiwaku]マークを付けてくれたメール)を全部破棄する、という設定に変えちゃってもいいかな、と。
これが効果抜群。ほぼスパムメールは届かなくなりました。喜喜。

 

 

スパムメール業者なんてものすごくくだらない仕事だと思うけど、世の中自分が価値あると思ったものだけになることなんてないよね。
逆にそんな世の中怖いしね。
だったらその都度、自分の方で対策を講じていくしかないよね。そんな地味な闘いの記録でした。

 

 

 

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 40代の生き方へ
にほんブログ村

Submit comment

Allowed HTML tags: <a href="http://google.com">google</a> <strong>bold</strong> <em>emphasized</em> <code>code</code> <blockquote>
quote
</blockquote>

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください