2022年師走

本当に早いもので、今年もあと10日と少し。個人的には激動の年だったけど、何もないならそれはそれでつまらなかったのかな、とも思う。きっと楽しい事ばかりじゃそれに慣れちゃって人生退屈しちゃうから、神様が適度にストレスを与えてくれているんだろう。僕は神様とか信じてないんだけど。
起きてしまった事は全て良い事である、などと達観は出来ないけど、少なくとも現状を把握してそれを認めなければ前には進めない。

別に前に進まない人生だってアリだと思うけど、僕は出来のあまり良くない人間なのでね。少しでも成長していかないと死ぬ時に後悔すると思うんだよね。それは絶対に嫌だ。
失敗なんかしてもいいから死ぬまで変わり続けていきたい。




ありがたいことに、HeadsUpハウスにはたまに人が来てくれる。先週は仕事の仲間たちが、昨日は年下の友達Aが遊びに来てくれた。
Aは家が近いんだ、歩いて20分くらい。自分で飲む酒は持参、僕は簡単なつまみを作って、ささやかな忘年会。Aは僕が揚げた鳥の唐揚げを食べ「お世辞抜きで今まで食った中で一番旨いっす」って言ってくれて嬉しかった。たくさん話してたくさん飲んだよ。楽しかったなあ。




これはいつだったか、忘年会って訳じゃないけど息子から飲みに行かないかと連絡があり、いいねって事でふたりで飲みに出た。
奴と外で飲むのは2回目かな、最近は大学の仲間と飲んだりもしているみたいなんだけど、とにかく酒が強くてびっくりした。1軒目の居酒屋で3杯、2軒目に馴染みのバーに連れて行ったんだけどそこで4杯のジョッキとグラスを空けて顔色ひとつ変えない。頼もしいね。帰り際マスターにその話をしたら「ウチのカクテルは居酒屋の2杯分くらいは強いので実質8杯飲んだみたいなものですよ」と。血筋的には酒飲みのサラブレッドとは言え大したもんだわ。

息子はそんなに要領がいいタイプではないんだけど、少しずつ、奴のペースで成長し続けている。そしてとても優しい。お前、酒強いな、と言葉を投げると、強ければそれに越した事はない、だって飲み潰れた人を介抱出来るじゃん?なんて台詞をさらりと返してよこす。この優しさは誰に似たんだろう、少なくとも僕ではない。
正直異性にモテるタイプでもないんだけど、その事を友達に話したら「異性にモテるんじゃなくて、人間にモテればいいんじゃないかしら?」というこれまたナイスな回答を頂いた。そうかそうだよな、奴ならきっと出来る。親父とは違って丁寧に暮らしていけるかも知れない。


春から県外の大学に通っている娘ともこうやってゆっくり話す機会を作れればなあ、と思っている。伝えたい事、たくさんあるんだよなあ。





バイク達の冬支度もした。バッテリーが付いている車体は端子を外し、ワコーズのフューエル1をタンクに投入して少しアイドリングさせてフューエル1をキャブの中に回す。
FXR用にインチ工具のセットも買っておいたんだけど、バッテリーの端子を外すだけでも結構大変で、国産車の整備性の良さを再認識する事になった。そういやアメリカ製の乗り物をいじるのは経験なかったんだよな、なんて事に気付いたり。
FXRは始動はセルオンリーなのでバッテリーの管理はかなり重要になる。春までにシールドバッテリー用の充電器を手に入れなくては。




ここ最近で一番の嬉しい発見。「図書館は楽しい」。
僕の仕事は、沿岸の病院に外勤に行くドクターを朝乗せて行って診察が終わるのを待ち、帰ってくるというもの。待ち時間がどうしても発生するんですね。長い日だとその待ち時間が8時間以上になる日もあって、時間をつぶすのに苦労していた。
ある日思い立って、現地で図書館に行ってみたらこれが素晴らしい場所で。まず、静かで落ち着く。車内にいるのと違って暑い寒いで苦労する事がない。お金がかからない。そして当たり前だけど本が大量にある。
その環境でしっかりとした作りの椅子とテーブルで読む本は、すっと頭に入ってくる。読書に集中出来るのだ。これはいい。本当にいい。めっちゃ気に入った。

本はオールジャンルで無限にあるので、普段なら自分で買わないような本も手に取ることが出来るのもいい。仲間みんなが嫌がる帰りが遅い仕事が来るのが楽しみにすらなってきている。




ここ最近で一番悲しかった事。左足のふくらはぎの肉離れをやってしまった、、、。
先々週になるのか、天気が良く暖かい日に仕事が早く終わったのでウォーキングに出たんですね、いつものコースを3kmくらい歩いたところで、その地点とHeadsUpハウスの間にある山を越える細い道があるのを発見。いつも同じコースじゃつまらないから歩いてみるか、という事でその脇道にそれる事に。
上りも下りも中々な勾配だったんだけど、身体も暖まっていたし、ちょっと負荷をかけてやれ、と結構なペースで汗をかきながら登り降りをした。その後まだ明るかったので、立ったり座ったりの庭いじり(結構重労働)もして、ああ気分いい、なんて思ってたんだけど。

次の日に左のふくらはぎに筋肉痛のような痛みを感じた。それが数日経っても引かず、これはおかしいぞ、と。この痛みが続くようじゃスノーボードにはとても乗れないから、整形外科に行く事に。で、MRI検査の結果、肉離れとの診断。
山登りもたまにしているのに、という思いもあったんだけど、思い返すとアスファルトの地面を大股でガシガシ下ったよなあ、それが良くなかったみたい。登山道では土の上にゆっくりと足を乗せる感じで下るからね。

ドクターから告げられた時はそんなに大ごとだと思ってなかったんだけど、1ヶ月は安静にして下さいね、と。ほう、1ヶ月ですか。

その後のドクターとのやり取りがなかなか面白かったんで文字起こししてみる。
ド「患者さんの年齢だと治るのに最低ひと月かかります、その間は無理な運動は控えて下さいね」
僕「ひと月」
ド「あの、少し失礼かも知れないけど」
僕「失礼」
ド「患者さん、痛みなくなったらすぐに運動を始めるタイプでしょう、私にはそう見えるからこうしてしつこく話しています」
僕「あー、はあ」
ド「図星でしょ?」
僕「いや、ははは、、、」

このやり取りを3回もされたら流石の僕も考えるし、図星過ぎて最近で一番苦笑してしまった。どこがそう見えたのか、時間があったらじっくり聞きたかったくらい。
でもいいドクターよね、機械的に診察するだけじゃなくてちゃんと患者の事を考えている。市内でも有名な整形外科で、スポーツをやっていそうな中高生からお年寄りまで、いつも患者がたくさん来ているのが分かる気がした。


しかし、軽く死刑宣告だったなあ。最低でも年末年始は滑りに行けない事が確定したのだから。
今年も雪が多いようで、県内のスキー場は続々とオープンしているし、スノーショップからは予約していた商品が入荷したという電話も来る。滑りたくてウズウズしているというのに、、、。
でももしかしたら、身体が「少し休め」というサインを投げてよこしてるのかな、って気もするんだよね、引っ越し以来肉体的にも精神的にも忙しい毎日だったから。そのテンションのまま滑りに行ってもっと怪我をするのを未然に防いでくれているというか。

年末年始は映画でも観てゆっくり過ごして、気持ちをリセットするかー。
発症から1週間と一日、幸いな事に痛みは少しずつ引いてきているし、処方された漢方薬が効いているのか患部のむくみも取れてきている。今は急性期だから行けないけど、痛みが取れて慢性期に入ったら温泉でゆっくり暖まるのもいいね。あ、それこそ市内の図書館に行くのもいい。

グダグダ考えても仕方ない。少しゆっくり休みます。




明日から僕の営業地区のタクシー料金が上がる。メーターを掛けて走ることは今はほぼ無いんだけど、貸切料金も同時に上がるから、個人事業主たる僕の(見かけの)収入は約一割増えることになる。
正直、助かったという感想。僕らが恒常的に支払う支出はガソリン代、エンジンオイル代、タイヤ代などだけど、全て軒並み値上げが続いているからだ。ゴト車のヴェルファイアのサイズになると、スタッドレスタイヤを買おうとするとどんなに安く上げようとしても今は4本で10万はする。消耗品でこの額は中々のパンチだ。

それと、昨日友達Aと飲んだ席でも話題になったんだけど、食料品も値段上がってるからねー。ぜいたく品は買うのを我慢するという事が出来るけど、仕事上の経費や食品に関してはそれが出来ないから。
僕なんてまだ独り者だから楽な方だと思う、自分にもそういう時期があったからよく分かるけど、子育て真っ只中の家族の家計を管理するのとか、今は本当に大変だろうな。




という訳で、blogを書くのを一旦中断して、家からほど近い組合事務所でメーター機の料金設定の変更作業をしてもらってきました。後は暖かい昼間に料金ステッカーを貼り替えてやればOK。


…さっき「見かけの収入」って書いたけど、僕たち個人事業主は、ざくっとした収入は一旦手元に入ってくるけど、そこから各種税金を支払わなければならない。具体的に書くと、所得税、事業税、市県民税、国民健康保険、国民年金。これらは所得に連動しているので、収入が増えれば払わなければならない税金の額も増える。だから増えるのはあくまで「見かけの収入」であって、値上げ分がそのまま懐に入ってくる訳ではないんだな。

確定申告書を見ると、僕の年収はそんなに大したものではない。僕より年収が多いサラリーマンなんてたくさんいると思う。それでも一年に支払う各種税金の額は相当なもので(金額を書くと僕の年収がバレてしまうから書かないけど)、そう考えると、税金を給料天引きで徴収するのってよく考えた方法だと思う。
多額の税金を払っているって実感を持たせず、取りっぱぐれもない。こりゃ選挙にも行かなくなるわな。僕と同じ世代の中堅どころのサラリーマンの方は一年にそこそこの新車を毎年買えるくらいの税金を払っているんですよ。徴収された税金の使い途に関してもっと関心を持った方がいいと僕は思います。

なので、助かったと思う反面、スッキリしないモヤモヤも心の底にたまるし、そろばんも弾かなければならなくなる。具体的には積み立てiDeCoを始めようかな、と。これ、月々積み立てた額が所得から控除になるんだよね。


年末までお金の話かーと少し憂鬱な気分になるが仕方ない。少なくとも僕の子供たちが学業を終えるまではそろばんを弾く日々が続きそうだ。






友達に教えてもらった人。いい歌を歌う。最近家でチルってる時はこの人の曲ばかり聴いている。
色んな国のトラッドから影響を受けているけど、大きいのは日本で古くから歌われてきた唱歌とアイリッシュ・トラッドだろうか、そのメロディと声を聴いていると落ち着くんだよね。
残念ながら、踊ろうマチルダ名義での活動は3年くらい前に休止しているらしいんだけど。
このLIVE会場、隣町の花巻にあったアイリッシュパブらしく、行きたいと思って調べてみたらこれまたちょっと前に閉店してしまったらしい。残念。




いいね〜。
まだ冬が始まったばかりだけど、季節が次に変わったら春だね。次は夏、次は秋。そうやって日々を重ねて、その時がくれば誰もが土に還る。誰もが平等にね。
ただ、生きた様にしか死ねない、というのもまたその通りだと思う。だから僕は道に迷いながらも歩くのをやめない。この歳になっても全然うまく歩けてる気がしないけど。













2 comments on “2022年師走

  1. Turn-X

    息子さんも立派に育っているようですね。
    自分は親と飲んだ経験などないので、羨ましい関係です。
    あと、FXR購入おめでとうございます。
    残念ながらそちらは雪で当分乗れないでしょうが・・・。
    こちらも今日初雪が降りました。
    そちらと比べれば降っているうちに入らないでしょうが、
    ボロ屋なもので暖房も効かず堪えます。
    これから寒さが厳しい時期ですので、体調に気をつけてお過ごしください。

    • ヨコチン Post author

      そうだね、息子とは仲悪くないんだ。いつも感謝してるよ、ふたりの子供には。
      FXR、ありがとう、そうだねもうがっつり真冬だからバイクはとても乗れないな、春が来るのが楽しみだよ。
      ウチも寒いよ〜、でも居間には畳数に合った大きさのエアコン付けておいてよかったよ、少し小さいファンヒーターと2台でそこそこ暖まる。
      早く肉離れを治して健康に過ごします。

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