ラビット公道デビュー

今日のエントリは表題の通りなんだが、この季節の土曜日は毎週朝イチでゲレンデに行くのがルーティンなのでまずはそこから。
今季のウィンターシーズンも残り少なくなってきてもはやカウントダウン状態。寒い冬だったけど流石に最近は日中の気温が上がる日が増えてきて、さすがの下倉スキー場も下の方はガリってた。日中緩んだ雪が夜の間に固くなった感じなんだろうね。
僕はほぼ毎週リフトが動き始めるのと同時に滑り出すので、まずはカリカリのコーデュロイを滑る事になる。その後第2、第3リフトを乗り継いで頂上まで上がったのがトップの画像。雪面はなんと柔らかい。この時期にこの雪質で滑れるのかー、最高だな下倉。

早い時間は雪面も荒れていないので本当に快適。天気も快晴だったしね、気持ちのいい午前中でした。




結局杞憂だったんだけど、そろそろブッシュが出てきてもおかしくない時期なのでボードは古いのを持っていった。久々にこれに乗ったけど、滑りは軽快。8年くらい前のサロモンのフリースタイル用の板なんだけど一応はちゃんとしたメーカーの物だしね、造りはちゃんとしているのだろう。
でも、なんだろう?まだ乗り味を云々出来るほど上手くないけど、P-Phatの方が乗っていて面白いなあ。言葉にするのは難しいけど、ただフリーライドしていても楽しいのはP-Phatの方。サロモンは乗るのが楽だけど、なんというか深みがない。
この感覚をちゃんと言語化するまでにはまだまだ練習が必要だけど、やっぱりいいものはいいんだろうな、多分。

今シーズンも目一杯滑って来シーズンに繋ごうと思います。




Green Clothingのインスタから。今期も地味にトライしていたんだけど、来シーズン以降の目標はこんな感じのフリーライドが出来る様になる事。僕的にはあまりバックカントリーには憧れがなくて、でも地形で遊ぶのはめっちゃ興味がある。
動画はライダーの中村ヨーコさん。この人の滑りカッコいいんだよなあ。カッコいい滑り、憧れます。カッコよければ全て良し。




さて本題です。ラビット公道デビューしました。
実はナンバーは去年のうちに取得していて、でもその週末にドバッと雪が降ったもんで乗れずにいたんだよね。でも流石に市内の路上からは雪が消え、今日はとても暖かかったのでゲレンデからの帰り道にたくさんバイクとすれ違った。こりゃー乗れるでしょ、って事で帰宅後速攻でナンバーを取り付け走り出した訳です。




このラビットを譲ってもらったK君からは譲渡証明書をもらっていたんだけど、盛岡市の場合譲渡証明書で新規のナンバーを取るのは少しめんどくさかった。市役所の市民税課に出向いてその方法を聞いたところ必要な提出物はこんな感じだった。

・車体全体が写っている写真
・車名(メーカー名)が写っている写真
・フレームナンバーの写真
・エンジンナンバーの写真
・フレームナンバーの石刷り

逆にいうとそれさえあれば古物商の免許がなくとも譲渡証明書だけでナンバーを取得出来る。




ラビットのフレームナンバーは車体左側のカバーを開けるとアクセス出来る。




エンジンナンバーも同じくエンジンの左側。
この作業をしていて分かったのは、僕のラビットはフレームナンバーとエンジンナンバーが近い、いわゆるナンバーズマッチ(エンジン積み替え履歴無し)の車体だという事。

正直どんなトラブルが出るか分からないので自賠責は一年だけ入った。長期に渡って不動になる事も考えられるから。




エンジンはセルにて難なく始動、でもやはり少しづつコックからガソリンが漏れているようでまずは近所のガソリンスタンドで給油。この年代のガソリンは有鉛なのでハイオクを入れる。
ガソスタの店員さんに「ラビット、珍しいですねー」って話し掛けられた。そうなんですよ、去年買って今日が初ライドなんです、コックからガソリン漏れるみたいなんで3Lだけお願いします、って返した。

さて、ドキドキのファーストライド、スタート。




まずは家から10分くらいのところにあるいつものショップに行き、来季用のGreenのウールレイヤーを注文する。それが僕のラビットに課した初めてのミッション。
距離にして5kmくらいなんだけどチョー緊張。途中で止まったらどうしよう?つか、オレちゃんと乗れるのか?

ラビットはベスパと左手の変速の向きが逆なんだよね、すっかりベスパの癖が付いているから、シフトの度に確認しながら操作する。
ブレーキも操作感がベスパとは違う。若干カックンブレーキ気味だな、これは一度ドラムを開けて状態を確認しなきゃだな。

とりあえず無事にショップには辿り着き、ウールレイヤーの注文も終えた。ファーストミッション・コンプリート。さてこの後どうする?このまま家に戻るか、それとも更にテストライドするか。
時間もあったし暖かかったので、おっかなかったけどもう少し走ってみることにした。




目標は家から10kmほど離れたところにあるコンビニ。そこでタバコ吸ってこよう。
まとまった距離を生まれて初めてラビットで走ったけど、動力性能はなかなかだね、巡航速度で言うと70km/hも余裕。怖くて試せなかったけど最高速は80km/hくらいは出そうな気配。これは素直にすごい。
全てのワイヤー類の調整が甘いね、スロットルもシフトも、リアのブレーキも遊びが大きい。逆にクラッチは遊びが少ない。これは要調整。そのほかは、アイドリングも低めでビシッと安定しているし吹けもいい。前後のサスがふにゃふにゃなので気持ちのいい速度域は60km/hと少しかな、例えばET3みたいにビンビン回して走って楽しいスクーターではないね、のんびりと景色を眺めながら走るのが合っている。車格は意外と大きいので、そういう走り方はラージボディのベスパ並みに楽しかったな。
手元にある3台のスクーター全てがそれぞれの個性を持っているという。そしてその個性がどれも輝いているという。とても素晴らしい。手に入れて良かったよラビット。




目的地のコンビニでタバコを一服しながらコーヒーを飲む。少し遠くに停めてあるラビットを眺めながらこれからやらなければいけない整備を頭の中に書き出す。結構たくさんある。当分退屈しなくて済みそうだ。




そうそう、この機会に新しいメットも手に入れたんだ。’60年代製のヒロタケアライのショーティ。ラビットと同じくらいの年代の、初めてのビンテージヘルメット。目深加工してあって、内装も張り替えてあるセミレストア済みのものをヤフオクで入手。しかも割と安かったんだよな、ラビットにはもちろんバッチリ似合ってるし、近い将来頑張って手に入れるつもりでいるチョッパーに乗る時に被ってもいいよね。

ヒロタケアライって、今のAraiの前身ね。Made in Japanが本当に勢いがあった時期のプロダクト。とても50年以上前のものとは思えない作りの良さ。
この頃の日本製品はスピリットあるよ、昔好きだったスーパーカブいじっててもひしひしと感じたな、本物のメカニック魂ね。今の日本はすっかり無くしてしまったものだね。


そんな魂の存在を追体験するのはなかなか楽しいです。








2 comments on “ラビット公道デビュー

  1. jazzgen

    初めまして。
    突然コメントしてすみません。私、熊本のバイク乗りですが、所有バイクが笑っちゃうくらいあまりにも同じなので嬉しくなって書いてます。
    私が現在所有しているバイクが
    SR400 84年式
    ベスパP200E
    ベスパ primavera 125
    (ラビットツーリング84年から06年まで所有)
    と見事なまでに同じバイクに乗ってるんです。
    SRは25年ほど放置してましたが1年前復活させました。P200Eはずっと乗ってますが、手に入れて以来、あまりにも下駄がわりに乗っていたため調子は良いのですが(そうです、ベローチェさんに診てもらってます)サビ、劣化が酷かったので、11月に全バラにして塗装剥いで錆落としてリペイントしたばかりです。以前のひどい容姿はベローチェさんのブログの2012年6月9日〜にあります。かなりひどい姿です。そこから10年経ってますので本当に酷い汚さだったので苦労しましたが毎日コツコツ仕上げました。
    熊本と岩手で随分離れていますがこの世からガソリンが無くなるまで大切に乗っていきましょう。

    • ヨコチン Post author

      jazzgenさん、おはようございます。コメントありがとうございます。
      趣味趣向が似ている人ってたまにいるもんですが、ここまで所有車両がピンポイントで同じ方はそういませんね、しかし笑っちゃうくらい同じだなあ。笑
      ’84年式のSRはいい年式ですね、VMキャブ、フロントディスクブレーキ最終のモデルですかね。僕の主治医に言わせると、SRは’80年代のが一番造りがいいらしいです。熊本からちょっと遠いですが福岡にフランドルさんといういい店があるそうですね、たまに主治医から話を聞きます。
      ベローチェさんといういいショップが近くにあって羨ましいです、東北はヴェスパをいじれるショップがほぼ皆無なんですよ、なので苦労しながら自分で手を掛けています
      ベローチェさんのblogは過去に全読破してますし、インスタも毎日チェックしてるので、jazzgenさんの愛車も見た事があるのかも知れません、blogの方は改めて読んでみますね。
      そうですね、内燃機関の中でも2ストロークはほぼ絶滅危惧種ですが大切に乗っていきましょう。部品に困らないのが救いですかね、我々が愛情さえ失わなければそれこそガソリンがなくなるまで乗れそうです。
      今後もお気軽にコメント下さいね。ありがとうございます。

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