レコードプレイヤー買った

いや、以前から気になってはいたんです。
この通り活発に動けない暮らしなので、暇を持て余してヤフオクをパトロールしている時にふと「そういや幾らくらいするものなんだろ??」と思い調べてみた。すると意外な程安いのね、2〜3万も出せば実働品が十分買える。ええ、マジか。流石に往年の名機は今でもそれなりの値段だけど、普及機だとそんなもん。
俄然買う気が出てきて調べまくる。

1.メーカーは問わず
2.実働品
3.MMカートリッジが付いているもの(昇圧トランス持ってないので)
4.何となく丈夫そうなダイレクトドライブのもの

そんな条件でしばらく出物を探してみる。
僕くらいになると2〜3日も調べれば大体の相場は分かってくる。物が物だけに多い動作未確認のジャンク品の山の中から見つけたのがこれ。整備済みの完動品との事で、値段も安めだったのでポチ。テクニクスのSL-1600というフルオートのモデル。一応はちゃんとしたオーディオの造りでカートリッジの交換も出来る。出品者も誠実そうな感じだったしボロ摑まされる事はないだろう、と。値段は送料含めて1.6万。これでちゃんと動けばかなりお買い得だぞ。



で、それが昨日無事に届いたのです。早速梱包を解いて動作チェックするとちゃんと動く。いえー。
でも出力がやけに小さい。そして音がかなりトレブリー、というか、低音が聴こえない。考えてみればPHONO入力の無いアンプにプレイヤーを繋ぐのは初めてで、もしかしたらこれがいけないのか。
CDを再生するのと同じ音量を出そうと思うとヴォリュームの目盛は倍くらい音が大きくなる方向に回さなきゃならないし、低音の出なさ具合はカートリッジの特性とかハイファイとかローファイ云々以前のレベルで、むむむという感じだ。

調べると、やはりアンプのPHONO入力というものは他のライン入力とは異なっていて、音量やRIAA(レコードはそもそも低音が削られて溝が彫られているらしくその規格の事、詳しく知りたい方は調べてみて下さい)に補正をかける回路が内蔵されているとの事。だから僕のように普通のライン入力にプレイヤーを繋いだらこういう音になるのは必然なんだな。僕知らなかったよ。
で、どうやらPHONO入力が無いアンプにレコードプレイヤーを繋ぐ為に「フォノイコライザー」という機器が作られている様。音量とRIAA補正をしてくれる機械で、ちゃんとしたオーディオメーカー製のものでも5000円くらいから買えるのでレコードクリーナーの類と一緒にポチりました。月曜に届く様です。


とまあ、知識の無さと機器の時差を埋める作業に半日費やしたんだけど楽しかったな、早くちゃんとした音でレコード聴きたい、とワクワクしております。










プレイヤーを買う前に、自分がどんなレコードを持っているのか確認してみた。音源としてレコードに代わってCDが出てきたのが僕が高校生の頃で、CDが主流になったのは僕が高校3年生辺りだったと記憶している。家にCDプレイヤーが来たのもその頃で、音楽に夢中になり始めた中学生から5年ちょっとが僕がレコードを買っていた時期。そんなにお金も無かったから大したレコード持ってなかったんだろうな、と思いながら棚を漁ってみたら、なかなかどうしていいレコードが結構あって。

一枚一枚眺めていると、少ない小遣いを貯めて苦労して買ったんだろうなーというのが思い出されてきて懐かしかった。昔はレコードも高かったからね、邦盤だと3000円とかしたから。今の感覚でも高いよね。
そんな苦労して買ったレコードだから一生懸命聴くよね。一聴してピンとこなくても何度も繰り返し聴いた記憶がある。




ビートルズ、通称「ホワイトアルバム」。これが出てきた時にプレイヤーを買うことを決めた。持ってた記憶無かったんだけど、A面B面C面D面の区切りアリで聴いてみたかった。




ツェッペリン「聖なる館」。小学生の頃初めて聴いたのかな、それ以来聴き続けている唯一のバンド。何故かファーストは持ってなかったみたいだけど他はほぼコンプリートで持ってた。
僕はこのアルバムが一番好き。




僕はマニアじゃないので、ラモーンズはフィル・スペクタープロデュースのこのアルバムが一番好き。もちろん苦労して小遣い貯めて買って聴いたという補正もかかっているのだろうけど。
A面3曲目の「ダニー・セッズ」が好きで好きでたまらない。




この辺が僕のルーツ。’60年代の白人がプレイするR&B。そういうのストーンズが一番上手く演ってたから好きだった。
古い友達には、僕はストーンズ好きだと思われていたりするけど意外とそうでもなくて、好きなアルバムは数枚、「メインストリートのならず者」以降はほとんど聴かない。いやもちろん嫌いじゃないけどさ。




ストーンズ「べガーズ・バンケット」。これ確かジャケットが2種類あって、これは見開きの内部にイカれた写真が描かれている奴。呼び名もあったんだけど忘れてしまった。




こんな感じね。こういうのはレコードならではだよなあ。
自分でも意外だったのは、ストーンズで一番好きな「レット・イット・ブリード」を持ってなかったって事。無くしちゃったのかなあ?絶対に買った記憶があるヴェルヴェッツのファーストも見つからなかったしその可能性もあるなー。




逆に自分でも意外だったのはこのザ・バンドの「南十字星」をレコードで持ってた事。
もちろん好きなアルバムなんだけど、好きになったのは結構大人になってからで、10代の頃は良さが分からなかった筈なんだけど。
ジャケットの痛み具合からして僕が新品で買ったものではないな、多分フリーマーケットとかで安く手に入れたんじゃないかと推測。




CSN&Y「デジャヴ」。まあこの辺は基本ですね。




わー、これもいい盤。ハニードリッパーズ。ジミーペイジが何処でギター弾いてるのか全然分からないのはご愛嬌。




これも買った記憶がないんだけど何故か持ってた。YMOのファースト、名盤ですな。




メタリカのEP。これカヴァーが5曲入ってるんだけど実にロックしていて好きな盤なんです。
EPなもんで廃盤になってからCD音源になるまでの間がかなりあって、その期間は相当なプレミアが付いたんだよな。金無い時期に売らなくて良かった。




あとはドアーズやらTレックスやらのクラシックロックが数枚、あとはパンクだね。若き日の僕、意外といいレコードを買ってたね。
とりあえず手持ちのレコードを聴こうと思ってます。明日、フォノイコライザーが到着するのが楽しみです。




Submit comment

Allowed HTML tags: <a href="http://google.com">google</a> <strong>bold</strong> <em>emphasized</em> <code>code</code> <blockquote>
quote
</blockquote>

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください