アニメ「スーパーカブ」

先週は本っっ当にひどい一週間だった。近しい人たちに起きた揉め事に巻き込まれた形なんだけど、その揉め事の内容が半端なくヤバくて、自分にも火の粉が飛んで来かねない状況。一応情報を収集して状況を整理するも、最悪の最悪の展開になった場合、失職も考えなければならないな、という判断。

良く政治家、特に官房長官が記者会見で「仮定の質問には答えられない」という返答をするけど、そんな馬鹿な話はなくて。プランAがポシャった時の為のプランB、最悪な状況になった時のプランCくらいは考えておかないと、僕ぐらいの零細個人事業主でも世間の荒波は乗り越えられない。
あの人たち、答弁したくないからそう答えてるんじゃなくて本当にプランがないんだろうなあってのが透けて見える時があるのが辛くて、という話は長くなるのでやめておく。

当事者たちは火の車の様相、僕は自分の身を守るために色々策を練る。目の前で燃え尽きそうな当事者の姿を目の当たりにしながらも何とか考えて行動しなきゃならなかったのは本当にしんどかったな、一番辛い時は息をするのもキツかった。
信頼出来そうな知人友人を頼って様々な意見を聞き自分の考えを聞いてもらい、また揉め事の進行状況も変化し、ようやく昨日あたりに道が見えた感じ。
しかし望んではないとは言え、安穏な生活は程遠いな。一難が去ると次の難がやってくる。脇を締めて生きるしかないね。




そんな感じだったので今週末はとてもじゃないが何かをする気力が起きず、バイクもスケボーもお休み。こういうメンタルの時に特にバイクは危ないからね、前々から気になっていたアニメを観る事に。
ちょっと前に変な形でニュースになったから知っている人も多いんじゃないだろうか。スーパーカブ、という作品だ。

このblogで書いたことはなかったかな、僕が高校生の頃初めて手にした愛車はスーパーカブだった。このアニメの主人公が乗っているのと同じ型。その後当時でも旧車だった行燈カブに乗り換え、散々乗り回し手も入れた。後輩の兄貴から譲ってもらったDAX70のエンジンに自分で載せ替え(今で言うミニ4のハシリだね)、テントを積んで泊まりのツーリングにも出かけた。懐かしい。
大学に進学してからは念願だったC100という初期型のOHVエンジンのカブを手に入れ、その車体はまだ後輩が持っていてくれているはずだ。
という感じで、僕自身かなりのカブヲタなんですよ実は。ベスパにかまけるようになって意識して距離を置いているけど、今でもカブは大好き。だから余計このアニメ作品は気になっていた。

ネタバレしない程度に内容を書くと、訳あって一人暮らししている風の、内気でちょっとコミュ障の女子高生の主人公、小熊さんがスーパーカブを手に入れ、カブを自分のものにしていくと共に社会性を身につけていく、というもの。

これは、初期衝動と成長の物語だね。本当に素晴らしい作品だ。人が成長していく事やオートバイの本質を見事に現している。
聞いた話、やはりこの作品は今相当人気があるらしく。そうだと思う。これだけめんどくさい世の中だ、こういうプリミティブな衝動を描いた物語(しかもファンタジーじゃないからね)は人の共感を呼ぶだろう。僕だってそうだ、揉め事で張り詰め切った神経はほっこりと緩み、知らず知らずのうちに物語に引き込まれていた。だいぶ前、けいおん!というアニメの影響で楽器がバカ売れしたって話を聞いた事があるが(身近にもいたなあギター買った奴)、この作品の影響でバイクに乗り始める人も少なからずいるかも知れないね。




細かい描写や設定がまたヲタ心をくすぐる。カブのディティールは完璧だし、友達の礼子の愛車はフルチューンのMD90(通称郵政カブ)、ふたりに憧れるカフェの娘の椎が乗っている自転車は英国製のアレックス・モールトンだ。
アニメが好きな息子にも観せようかなって思ってる。奴はようやく最近「何か」を掴もうという気になっているようだし。求めなければそれは身体には入ってこないけど、今の奴にはすっと入っていくんじゃないかなあ。






アニメは現在進行形なのかな、僕はAmazon Primeで観てるけど、作品はYouTubeでも観ることが出来るみたい。ここでシェアしているのは公式のPV。公開分は全部観たので続きが楽しみです。







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