SRのタンク凹み修理

先日ちょっと書いたんだけど、Loser号の凹んだタンクを修理に出していて、先週それが仕上がってきた。で、今日取り付けたんだけど、いい機会なので顛末を記事にしようと思う。




これが修理前の状態。右膝で押してしまってベッコリと凹んでいる。
幸いな事に角が立って塗装が割れてはいないので、これは再塗装しなくても修理出来るなと踏んでいた。このタンク、オリジナルペイントのナロータンクだったから塗り直したくなかったのよね。で、夏の間に修理を受けてくれそうな業者を探していた。
デントリペアという板金修理の方法があって、それでならいけるんじゃないかな、と。

デントリペアとは、裏側から様々な形の治具を入れ、てこの原理で凹みを押し出し、不必要な再塗装をしないで修理するリペア方法。30年くらい前に日本に入ってきたのかな、自分が利用することは想定していなかったけど名前だけは覚えていたのだ。


作業は、千葉にあるT-Styleさんという工房に依頼することに。まずは電話で修理を受けて頂けるか確認する。
応対してくれたのは、電話口からも寡黙な職人さんっぽい雰囲気が伝わってくる代表の方。まず聞かれたのは、タンクのどの位置に凹みがあるかという事。前述のとおりデントリペアは裏側から鉄板を押して板金する修理方法。給油口から治具を入れるので、治具が届かない位置の凹みは修理が出来ないらしい。なるほどそりゃそうだな。
Loser号の場合、凹みは給油口の真下だったのでその旨を伝えると、それでは画像を送って下さい、という事になりメールで何枚かの画像を送った。




このようにかなり広い面積が凹んでいるが、デントリペアで修理出来るんじゃないかとの返事を頂いたのでお願いした訳です。
ちなみにこのくらいの大きさの凹みはデントリペアで修理するにはかなり大きなものだった様で、今になってみれば修理を受けてくれて良かったなあと思っている。




で、戻ってきたのがこの状態。本当に綺麗に凹みが修理してある。



Before…




After!!
何の痕跡もなく直っていて僕は感激した。すげえ、これぞ職人技だ。

前述のとおり面積が大きな凹みだったから修理価格は応相談だったんだけど、凹みの場所もあったのかな、税込みで33.000円という値段でした。当然値切ったりはしてないけど、想像だけど結構頑張ってくれた値段なんじゃないかと思っている。大満足の修理依頼でした。




タンクとの感激の対面をインスタに#デントリペアのハッシュタグを付けて投稿したら、職人さんがそのハッシュタグ経由で僕の投稿にコメントをくれた。職人さんのアカウントを見てみたら、氏も僕のタンクの修理の事を投稿してくれていて。こういう繋がりは今の時代ならではだねー。




で、本日タンクを取り付けたんだけど、せっかくタンクもシートも外してある状態なので少し綺麗にしてやる事に。SR磨きの3種の神器、ネバダルとホワイトダイヤモンド、バリアスコートを準備する。




ミラー等面積の小さい部品はネバダル、フェンダー等大きな部品はホワイトダイヤモンドで磨く。あ、磨く前にフクピカで汚れを落としてからです(僕は基本バイクは水なし洗車で綺麗にします)。
シーズンに入っちゃうとこういう細かいところまで磨かないからね僕。




ピカピカっす。
で、磨き終えたら全体にバリアスコートを掛けて曇りを防ぐ。研磨剤で磨くのは僕は年一回くらい。シーズン中はフクピカで拭き上げてたまにバリアスコート、って感じです。磨いてる時間があればその分乗りたいのでね。




で、修理に出すために外していたタンクキャップやコックを取り付け、抜いていたガソリンも入れて作業完了。タイヤの空気圧も調整していつでも走り出せる状態になった。本格的なシーズンインが待ち遠しい。




まだ時間はあったし、今日やたら暖かかったのでET3で今年初乗りする事に。家の前の道路は画像の状態なのでLoser号はおあずけ。この路面でコケてまたタンク凹ましたら洒落にならないので。




気温も約10度と高かったんだけど、ウエストライドの防寒パンツで完全武装していったのでほぼ寒さ知らず。久しぶりの2輪は少し緊張したけど気持ちいい事この上ない。
幹線道路はほぼドライだったから他のバイクも多かったな、みんな考える事一緒なんだね。




ガソリンが心許なかったので家に引き返すか、とも思ったんだけど、ここでタンクを覗いてみたらぐるっと一回りして行きつけのスタンドに行けるくらいは入っているのでラン続行。
結局盛岡市を縦断して紫波町から滝沢市までぐるぐるっと。70kmくらい走っちゃった。あー気持ちよかった。スノーボードもいいけどやっぱりバイクはいいなあ。

で、帰ったら鍵を持ってなかったことに気付き家の中に入れず、ネカフェでこの記事書いてます。慣れないWindowsとJISキーボードは苦行でしかなかったな。あとブラウザがめっちゃ使い辛くて、なんだこれ?と思ったらIEで、動作はカクカクだしインスタにもログイン出来ないしウンコにも程がある、と怒りに震えながらキーボードを叩いてたんだけど、今ふと気付いて見てみたら普段使っているFireFoxが入ってたからそれに切り替えたらまあ快適。今までのストレスは何だったんだ。

でもIDとPassさえあればどこでもこの程度の作業は出来るんだね、多少の快適さの差はあるにしても。YouTube動画もAmazonPrimeの映画も観られるし、試してないけどAppleMusicにもログイン出来るかも知れない。ある意味家より快適だなこりゃ。これも時代だなあ。







昔より音楽に注ぐ情熱の量は減った、というか、新しいジャンルや初めて聴くミュージシャンに入り込むのに労力が必要になったというか。
受け取り手(僕)の許容範囲、というか包容力が大きくなったのも逆に一人のミュージシャンやひとつのバンドを深く掘り下げる事の妨げになっている気すらする、最近。

AppleMusicを使ってるのも良くないのかな、いつでも聴けると思うといつまでも聴かない。それでもふとした時に、あ、この人聴いてみたい、と思い立ったらすぐに部屋の中で聴けてしまうのはやっぱり便利だけどね。

で、久しぶりに気合を入れて掘るか、と思っているバンド、Phish。10年前はあまり良さが分らなかったけど今聴けば好みドンピシャ。この曲はキャッチーな方だけど、もっとジャムってる曲も多くてカッコいい。
でもこの人たち、リリースされたアルバムの枚数多いんだよな、、それにちょっと気圧されてますがー。








2 comments on “SRのタンク凹み修理

  1. Turn-X

    東北の方では大きな地震があったようですが、大丈夫だったでしょうか?
    しばらくは余震があるかもしれませんのでお気を付けてお過ごしください。
    デントリペア、名前は私も聞いた事があったのですが、きれいに直るものですね。
    オリジナルペイントを再塗装したくないという気持ちは私もよくわかります。
    そういう場合はかなり有効な手段になりそうですね。
    SRもいよいよ生産中止のようなので、やってみたいと思う人も増えるのではないでしょうか。

    • ヨコチン Post author

      久しぶり。心配かけたが盛岡は震度4とかで大丈夫だったよ。
      言うて地震大国日本、思えば阪神淡路の大震災があった時は同じ寮に暮らしていた頃だったよね。
      件の疫病もそうだけど、我々の日常はものすごく脆いものの上に成り立っているんだなって痛感する事しきりです。
      オリジナルペイント、通称オリペン、は旧いバイクにおいては重要視されるところだからね、大型のバイクではノンレストアなどと評されることも多いけど。
      鉄スクーターやカブの部類だとオレはオリペンの個体にしか興味ないよ、ラビットやカブも身近に置いておける環境を目指してるけど、買うならボロでも絶対にオリペンにはこだわりたいな。
      まあLoser号はタンク載せ替えなんで、こだわりにあまり意味ないんだろうけどねw

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