東北の短い夏も終わり、季節はすっかり秋めいてきた。朝晩と日中の気温差が激しいせいか、9月頭から仕事のシフトが変わって生活リズムがガラッと変わったせいか分からないけど、先週末からガッツリ風邪を引いて往生した。
病院にも早めに行って薬を貰ってきたんだけど、延べ4日、熱に悩まされて。ただでさえ試験勉強に時間を裂かなければならないというのにこれは参った。ベスパにも1週間乗れてないからねー。せっかくいい季節なのに。
稲穂も随分垂れてきたね、月末辺りから刈り取りなんだろうか。
自分で触る事が殆どなくなったせいであまりこのblogには登場しないけど、SRは先シーズンから大きく仕様が変わっている。
これは風邪を引く前に雫石、網張方面に走りに行った時の画像。なんだかものすごいサーチ能力がある友達にはここに書く前に気付かれていたみたいだけど。
あ、シートの後ろの赤いのは袋に入った荷物です。
フロントブレーキをディスクにしました。
ブレンボキャリパー、サンスターローター、サポート、スペーサーの類はボアエース。ハブ付きホイール(RH01J用)は中古@ヤフオク、という仕様。
主治医があまりディスクブレーキが好きじゃないらしく、何年もかけて説得してようやく組んでもらった。予算の関係もあったけど、構想から足掛け3年以上かかったと思う。あの店でドラムブレーキをディスクに換装したのって僕が初めてかも。
相変わらず事故違反は絶対にNGな身分なのでSRには正直全っ然乗ってないんだけど、効きはもちろん(普段は中指一本掛けで十分)タッチもやっぱり僕はディスクの方が好みだなぁ。
マスターは予算の関係でRH01J用の純正なんだけど、ラジアルマスター要るか?という程効きもタッチも申し分ない。まだそれなりの場所でワイドオープン→フルブレーキ→フルバンク、という走りは試せていないんだけど、街乗りレベルでも運転は全然楽になった。入力に対しての効きがリニアなんだな。赤信号でブレーキをかける時でも毎回精神的に気楽にレバーを握れるのが身体で感じられる。
反面効きすぎ?て、まだ扱い切れていないのも正直なところなんだけど、まあそれは今後の課題という事で。
で、その作業と合わせて前後のタイヤを交換した。前はダンロップTT100のF3.50-18、R4.00-18という組み合わせだったのを、同じTT100の、F90/100-18、R110/90-18に変更。こっちの方が純正メッツラーのサイズ感に近い。
外径も小さくなり太さも随分細くなった。主治医によると重さも全然違うらしく、新しいセットアップの方がかなり軽いらしい。
そのせいか、サスのセッティングも見直す必要が出てきた。少しリアが跳ね気味なんだよね。僕は割とサスセッティングに関しては寛容な方なんだけど(バイクなりに乗っちゃう)、それでも少し気になる。減衰を弱めるか、スプリングのプリロードを下げるか。ま、もう少し走ってみます。ご覧の通りまだタイヤの皮むきも終わっていないような状態なので。本格的に手を付けるのは来シーズンかな。
しかし、気候がいいのに走れないというのはかなり歯がゆい。バイク仲間がSNSでバンバン走り回っている様子をアップしているのを見ると本気で羨ましい、というか、正直すこし悔しい。僕も走りたい…
まあ仕方ないっすね。我慢我慢。はー。
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そんな思いで悶々としていたら、昨日かな、去年生産中止になったSR400が再発されるというニュースが(YAMAHAのプレスリリースのページに飛びます)。
どんな風に変わったんだろ?と半ば恐る恐るページを開いてみたら、げ!ぱっと見ほとんど生産中止の時の仕様と変わって無いじゃん、つーかエンジン空冷のまんまだぞ??すげぇなYAMAHA、と驚愕した。
というのも、昨年の生産中止は、年々強化される排気ガス規制に流石に対応出来なくなったからだ、という話を聞いていたから。
基本設計は40年以上前のエンジン、しかも空冷のビッグシングル。気温も交通環境も当時とはまるで違う。自分で乗ってても思うけど、冷却が厳しいんだよね。気温が高い日の渋滞とかてきめんに油温が上がる。
だから、混合気もなかなかリーンに出来ない。多少濃い目の混合気でバルブを冷やしてやらなければならない。すると規制に対応するのが難しくなる、という悪循環。
SRもキャブをインジェクションにしたりして規制に対処していたようだったけど、流石に限界だったのかな、と感じていた。
再発は正直無いと思っていた。あっても水冷エンジンにしたフルモデルチェンジだろうなあとも。
ところが、ふたを開けてみれば再発SRはエンジンは大まかな部分は40年前のままだ。これなら一度生産中止にする必要なかったんじゃない?と思うほど。外見だけ見るとエンジン前部に今まで見たことない装置が付いているようだけど、これが排気ガスをきれいにする装置なのだろうか。想像だけど、燃調のマッピングなんかも相当入念にやり直したんだろうな。
これが今回の復活についてのYAMAHAのオフィシャル・ムービーなんだけど、メーカーの意気込みがひしひしと伝わってくる。びっくりしたのが、排気音を入念に解析してテイストを保っているところ。
確かにYAMAHAは楽器や音響機器のメーカーでもあるけど、その装置で排気音をチューニングしたなんて話は初めて聞いた。その様子はまるでミュージシャンが作った音源をマスタリングしているみたいだ。
実際に聞こえてくるのは、僕らユーザーが慣れ親しんだSRの「あの」排気音だ。こりゃすごい。素直に感嘆した。
ぼちぼち製廃の部品も出てきているSRだけど、今回の復活が、少しでも長くSRを楽しめる為の一助になればいいな、なんて思った出来事でした。