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2019夏休みpt.2

8月14日
旅の疲れが抜けず一日静養、というかダラダラ。ひっさしぶりにモスバーガー食ったら超絶旨かった。




8月15日 終戦記念日
前々から観たかったアニメ映画を満を持して観る。この作品、その筋からの評価がすごく高くて、ずっと観たかったんだけど、2時間集中してモニタに向かう時間と気力がなかなか取れず、長らく棚上げになっていた。

観た感想は「ものすごく良かった」。この映画を観たことが今回の夏休みのハイライトだったんじゃないかってくらい。本当にいい作品で、観終えたあとは余韻がすごくてしばらくテンションが変だった。
あらすじを書くような野暮はしないけど、物語の舞台は、太平洋戦争中の広島、呉。戦争の描写は当然あるけど、でもそれはあくまで背景のひとつで、主題は別のところにある。

どの時代にも人の暮らしや営みがあって、それを繰り返して人の歴史って続いてきたんだなってのがモニタを通して僕の中に直接入って来るような体験だった。
この映画の舞台の時代は「幸せな時代」というものからは程遠いものだったのだろう。かと言って今が手放しで幸せなのか?と言われれば、それはそれで難儀な時代なんだとも思う。不幸せ、が分かりづらいから苦しい、と言えばいいのか。じわじわ締め付けられている感覚ははっきり自覚していなくとも皆感じてるんじゃないのかなあ?じゃなきゃこんなにSNSなんかで幸せ自慢に興じないよね。そしてそんな僕らの行動がSNS事業者の儲けになっているという構図は相当歪んでいると僕の目には映る。付き合い方を間違えると道踏み外すなアレ。

ちょっと話ズレたけど、この映画の主人公すずさんは、いたずらに現実に刃向かう事をせず、常に自分を保ちながら楚々としている。アニメ映画の主人公だけど、素敵な人だなあ、と思った。僕もあんな感じに世の中と対峙したいなあ。

いずれ大切なのは、過ごしている時代がどんなものであろうと「その世界の片隅に」しっかりと足を付けて根を張って日々を暮らしていく事なのだろうね。そんな事を教えてくれる映画でした。






8月16日
新しい相棒と初仕事で大船渡まで走る。仕事の少ない時期なんだけど、先輩が回してくれた。ありがたいねえ。
仕事の日は朝が早いので昼食はほぼ外食で、そのせいなのかあれだけ好きだったラーメンを食べる気力が最近めっきりない。そもそも夏バテなのか食欲もあまりないし。
そんな日の大船渡での昼食は百樹屋のカレー南蛮一択。これめっちゃ旨い。何度も食べたけど毎回スープまで完飲してしまう旨さ。何人かに勧めたけど、そのうちの一人は「これ盛岡から食いに来てもいい旨さですよね?」とか言ってた。ホントそのくらい旨い。




新しい相棒のセカンドシートは画像のようなキャプテンシート。クルマを買ったと言うよりこのシートを買ったと言っても過言ではない。リクライニングとオットマンは電動。
あ、全然フォーマルじゃないよ、そういう意味ではクラウン(S21ね)のリアシートの方が何枚も上手だし、お客さんの立場で乗るにしても僕ならクラウンを選ぶと思う。先輩のに何度も乗ったけど、あのクルマのリアシートは良く出来ている。クラウンはボディのデッドニングもしっかりしているし。
でもまあ言っても客商売なのでね。僕たちが乗せるお客さんにとっては僕らのクルマは単なる移動手段だし、そういう意味での顧客満足度はやはりミニバンタイプの方があるのかなあ。この日乗せた方にも「やっぱりいいですねえ」というお褒めの言葉を頂いた。
というかもう買っちゃったからね、あと5年は僕はこれで行きます。








8月17日
なんか花巻って密かに蕎麦処なんだという事を最近知って、まあ1時間くらいで行ける距離だし、そういや盆の休みに一度も乗ってなかったなって事でパイセンにまたがって昼食ラン。

先日ステーター周りを見直したパイセンは絶好調で、僕の許に来るまでに過ごしたであろう冬眠期間からは完全に目覚めた感触。いい感じでビンビン走る。あとは足回りだなあ、取りあえず当時モノのタイヤとチューブを交換しよう。あ、あとリアショックか。




宮沢賢治記念館の真向かいにあるこのお店。さてお味はどんなもんでしょう?




うん、とっても旨かったです。満足。
花巻には他にも有名な蕎麦屋がいくつかあるらしく。今シーズン中にあと何件回れるかなあ。




天候が安定しない日で、晴れたと思えば結構強い雨が降ったりを繰り返す空模様。でもこの時期の雨とか屁でもないんでTシャツ一枚でトコトコ走る。ザッと雨に当たって濡れて、それが日差しと風で乾いていく感触が気持ちいい。やっぱり僕は夏が好きだなあ。




8月18日
明日の仕事の予約が入ったので、ガソリンを満タンにして洗車し、お出しする飲み物を冷蔵庫に入れ、準備をする。
さて、長かった休みも今日で終わり。またいつもの日常が始まる。過ごしてしまえばあっという間だったけど少し飽きてもいたので、そんな日常に戻るのもちょっと楽しみだったりも。
忙しくなるかなあ。忙しくなればいいなあ。僕たちの仕事は身体を動かした分しか収入にならないし、そもそも僕はこの仕事が好きなのだ。
頑張って働こうっと。




P200Eも復活 / Teardrops「気をつけろ」

熊本のベローチェ・スクーターズさんに修理を依頼していたPパイセンのステーターが修理を終えて戻ってきた。忙しそうな中、迅速に対応して頂いて感謝なのです。




修理の依頼内容は、ボロボロだった配線の引き直しと、予防整備でピックアップ、エキサイター(チャージ)各コイルの交換。コイル類は機能していても交換をお願いした。せっかく遠方に送るのだからね。
配線は国産のものを使い綺麗に引き直されている。




ベローチェさん曰く、エキサイターは大丈夫だったけどピックアップは怪しかった、との事。しかしこのイタリア製の配線のボロい事…。ET-3もそうだったけど、旧いイタリア製のスクーターを手に入れたらこの辺にしっかり手を入れなければならないという事なんだろうな。
ベローチェさんもインスタで修理の様子をアップしてくれてたんだけど、僕も組み付ける前に一応各配線間の抵抗値をチェック。バッチリOK。よーし。

で、サクッと組み付け、緊張のキック。余裕のキック一発始動。おー、すげえ。

が、ギアを入れて走り出すとエンジンが吹けない。ボボボと失火してしまう。ん?点火時期ズレてるのか??確認してみっか。




という事でマグネットスタンドにダイヤルメーターをセットし、上死点を出し…





円周分度器でBTDCの位置をマーキング。P200Eの場合、BTDCは23度。BTDCの位置の線が変に太いのは見逃してください。

が、タイミングライトを当ててみると点火時期はバッチリ出ている。んー?どういう事??
蒸し暑い中、しばし腕を組んで考えてみたがさっぱり分からない。始動性は良好、空吹かしで吹ける感じもいいんだがある一定の回転数から上が上がらない。

仕方ないのでベローチェさんに問い合わせてみると、色んな要因は考えられるけど、症状はピックアップ不良のそれだから、ちょっと交換してみてもらえます?との事。了解ですありがとうございます、と手持ちのピックアップの中で一番抵抗値がマトモだった奴を組んでみると…吹けるようになった。うぇーい。


ピックアップはピアジオ純正品を組んでくれたみたいなんだけど、それの初期不良だったんだね。抵抗値が正常でもちゃんと動作しない事もあるんだな。
車体に付けての動作確認も出来ないステーター単体での修理を依頼して、数値的には正常な値が出ていたのだからこれは仕方ない。逆にこういう方法で修理を依頼するのであればこちらの方でもこの程度のエラーに対応出来なければならないよね。問い合わせにも丁寧に応対して頂いたし、大満足の修理でした。




雲行きが怪しかったが試走に出掛ける。僕は雨には当たらなかったが途中から道路が濡れてて、家から30分くらいのところにあるダム湖周辺は結構降ったみたいだった。湿ったむっとした風の中に感じる夏の匂い。今年も僕が大好きな季節がやってきた。

吹け上がりは以前と比べると全然良くなった。半分千切れかかった配線を引き直してもらったんだから当然だけど、めっちゃ気持ちよく走れる。
交通量の少ない田舎道を、制限速度プラスαくらいのスピードで流すのはやっぱりとても気持ちいい。ディスクバルブの2ストローク、という前時代的なエンジン形式だけど、排気量もそこそこあるので流れに乗れないという事はなく、その気になればそれをリード出来るくらいにはスピードも出るし、何よりも走るのが面白い。今年の盆はがっつり休む予定なので隣県辺りまで走りに行こう。

やっぱりベスパは楽しいなあ。あと2台くらい欲しくなっちゃうね、フルチューンの50sと、ガチの旧車とか。あーヤバい。




これで先月から我が家のバイク達を襲った怒涛の電装系トラブルは全て解決した。助力頂いた方々には最大限の感謝をしたいと思います。ありがとうございました。




なんか変な大人になっちゃったよなー、なんでこんなになっちゃったんだろう?なんてたまに自分で思うけど、高校3年生の時に買った一枚の7inchシングルレコードが大きな原因のひとつだった事に数年前に気付いた。当時はそんな意識なかったんだけどね。

山口冨士夫さん率いるTeardrops「気をつけろ」。

山口冨士夫さん。イギリス人(確か軍人)の父親と日本人の母を持つ混血のギタリスト。孤児院育ちの本物の不良。そんな氏が’89年にティアドロップス名義でリリースした曲。

今聴くと楽曲としてはそんな大した曲じゃないよなあとも思うけど、何故かこれを初めて聴いた18歳の僕の心に深く深く刺さったんだね。この曲と冨士夫さんの人となりによって、僕の中に「心優しいロクデナシ」が一番カッコいいという価値観、というか美意識だね、が、がっつりと刻まれた。そしてその棘は今だに抜けていない。この曲の事は初めて聴いた時からずうっと好きだった。今も大好き。

人に優しく出来るくらい強くなれたのなんてそれからずっとずっと先の事だったけどね。


冨士夫さんがロクデナシだった所以は、ドラッグ癖。しかもヘロインだったんだよね、史上最悪とも言われるハードドラッグ。それこそ僕が高校生の頃、仲間のスタイリストなんかと一緒にパクられてもいるはずだ。新聞で、逮捕された時の記事読んだの覚えてる。
数年前に冨士夫さんが亡くなった時を境にYouTubeで氏関連の動画がかなりの数削除されてしまい、いい動画もたくさん観られなくなったんだけど、どっぷりストーンしている状態でギター弾いてる動画のまあ何と多かった事か。大麻ごときで大騒ぎしている現代じゃ考えられないね。

確かにロクでもない癖を持った人だったけど。でもね、「法律を犯さない狭量な人間」よりもこういう人の方がよっぽど人肌があって好き。極端な二元論だって分かって書いてるけど、僕は絶対にそう。


この7inch、失くしちゃったんだよなあ。大切にしてたのに。買い直そうと思えば出来るんだろうけどレコードプレイヤーも持っていない。僕はCDで音源持ってるけど、前述の通り冨士夫さん関連の動画って結構な確率で削除されるし、このチャンネル中古レコード屋のチャンネルだから売れたらUP主が削除するかも。
聴きたい方は今のうちにどうぞ。






レギュレーション

時間が作れたので、P200Eのステーター摘出をやってしまう事に。
未知の作業って、取り掛かるまでにものすごくエネルギーを使う。あれこれ仕組みを想像してみたりネットで事前に調べてみたりはするんだけど、最終的には出たとこ勝負になっちゃうからね。始めてみないと自分の手に負えるのかどうかもわからない訳で。

今回の作業も、ラージのフライホイール外すのとか初めてだし、夕方から仕事の予約が入っているし、今日やっちゃっていいかなーと少し躊躇したんだけど、何とかなるだろーと腹を括ってツナギに着替えてバラシを開始。




サイドカバーを外し、フライホイールカバーを外し(この年式は雰囲気のあるマイナスビスで留めてあった)、センターナットをインパクトでがーっと緩め、SSTを使いフライホイールを外すとこの状態。やってみたら10分くらいで出来ちゃった。おー。




スモールには無い、ステーターの位置合わせ印があった。何故かズレてるね。この位置で正常な点火時期が出るのかな?まあ後日上死点を出してタイミングライトで確認してみてもいいね。
取りあえずは現状の位置をマーキングしてこの通り組み直そう。




で、配線を外してステーターAssyが完全フリーになるまで20分くらい。今回は首尾よく行きました。
やってみると、CDIが車体右側、エンジン後部にマウントされているせいか、スモールよりも作業し易かった。案ずるより産むが易し。



ステーターは、ピアジオマーク入りのDUCATI製。ほぼ間違いなく当時の純正品。これを熊本のヴェローチェ・スクーターズさんに送って配線の引き直しをしてもらう予定。ついでに予防整備でピックアップコイルとエキサイターも交換してもらうつもりで、只今受けてくれるかどうかをメールで問い合わせ中。

我が家にある2台のベスパのこと、誰も面倒見てくれないからね。乗り続けたいんだったら自分で手を汚してこの程度の作業はしなければならない。
正直、楽しい事ばかりでもない。今回みたいにすんなり作業が進めばいいけど、そうじゃない時も多いし、仕事が忙しくていつも疲れているし、何か問題を抱えていて考え事をしたい時なんかに修理しなきゃならない事態に陥る時なんかはぶっちゃけかなり面倒くさい。毛布にくるまってソファに寝転んで本を読んでいたい時もあるさ。
でも不動状態が長く続けば続くほど復活へのハードルも高くなる事を経験上知っているから、そんな日でもツナギに着替えて工具を握る。

だし、結局僕ってそのくらいしかやる事ないからね。一生懸命仕事して、飯作って食って、酒を少し飲みすぎて寝て、たまの休みにはバイクに乗ってここではない何処かにふらっと出掛けて、そんなバイクが壊れたら修理して、そんな日々を文字に起こして。それしかする事ないんだよな、気分がいい日もそうじゃない日も。


でもそのお陰で、受肉化された文章は書けるようになったかな、という自覚と自負はある。自分で手を汚した結果を上手く文字にできるようになったというか。
観念的な文章は自分でもすっかり読まなくなってしまった。いくらいい事が書いてあっても面白くないんだよなあ。







「趣味にはレギュレーションがあった方が面白い」という名言を吐いたのはSteel Scootersさんだったと記憶しているけど(記憶違いだったらごめんなさい)、これは実に至言で。
ここでレギュレーションという言葉は多分「制限」とか「制約」という意味で使われているんだけど、まあ具体的には、予算に限りがあったりとか、なかなか修理にかまける時間が取れない、といった事ね。
お金も時間も無尽蔵に趣味に使えたら、それはそれで面白くないよなあって思うのは僕が凡人だからかも知れないけど、僕は本当にそう思う。
今年のボーナスであの部品を入れよう、とか、どうしてもあそこいじりたいから節約しよう、とか。工夫、なんていうのも制限や制約があって初めて生まれるものだとも思うしね。
そういうものがあった方が、少なくとも凡人にとっての趣味は絶対に楽しくなる。これは本当にその通りだと思う。

近くにベスパを修理できるプロが居ない、という事も、僕にとっては大事なレギュレーションのひとつなんだと思っている。時々めんどくっせーな、と思いながらも結局自分で修理するしかないから頭も使えば手も汚す。
誰も診てくれないというレギュレーション(制約)があるから、乗れば壊れるベスパに乗り続けるという事が大事な趣味として成り立っていると言い換えればもっと分かりやすいか。

ここで大事なのは「めんどくさいから乗らない」という選択肢は無い、という事。そんな人生はきっと面白くない。悩みや苦しみが全くない人生があったとして、その味気なさを想像するだけで僕は軽く鳥肌が立つ。
いや、めんどくさいから乗りたい、という訳ではないんだけどね。






やっぱりポール・ウェスターバーグもいいなぁ。この曲大好き。





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