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Category: 楽器

バンド遊び

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今年中学2年生になった息子に、2年位前からドラムを習わせている。
って言うと、ロック好きのお父さんが(半ば無理やり)自分の趣味を子供に押し付けてるんじゃないの~、とか良く思われるのが心外なので初めに言い訳しておくと、息子にドラムを習わせようと提案し、習える場所を一生懸命探したり(田舎はそういう場所がなかなか少ない)積極的に動いたのは実は妻なのだ。

息子は、僕に似て運動が苦手だ。しかも僕に良く似て激しく苦手だ。まあ運動が出来てカッコいいのってせいぜい高校生までで、それ以降は全然どうでも良くなるのは僕自身身を持って経験しているんだけど、その高校を卒業するまでの期間が大問題なのも僕は身を持って経験している。
すごくざっくり言ってしまうと、運動が出来て活発なコがモテるのだ、子供の頃は。まあ大人になってしまえばそういうの殆ど関係なくなるし、余裕も出てくるから「別にそんなに無暗にモテなくってもいいじゃんね」なんて思えたりもするんだけど、子供にとってはそれはちょっとしたコンプレックスになりかねない位大ごとなのは僕も良く分かる。すごく良く分かる。

だから、妻が「何か運動に代わる特技を身に付けさせたい」と、音感やリズム感はなかなかいいものを持っている息子にドラムを習わせたいと言ってきた時は無条件で賛成した。ロックやバンド活動なんて思いっきり僕の得意分野だから、積極的に協力できるとも思ったしね(というかこういう部分じゃないと役に立たない)。
だし、バンドを始めるキッカケが「女の子にモテたかったから」というのは大昔から脈々と受け継がれてきた伝統なのである。The Whoのピート・タウンゼントは鼻が大きいのがコンプレックスでギターを始めたって聞いたし、ピンクフロイドのデイブ・ギルモアも、あんな高尚な音楽やってるけど、バンドを始めたきっかけはやはり女の子にモテたかったかららしい。だからドラムを始めるには十分過ぎるほどの大義はあるのだ。のんびり屋さんの息子は未だに多分、というか絶対、ドラム叩いてりゃオレもモテる!なんて考えてはいないだろうけど。

そんな訳で月2回、(かなり立派な)先生にご指導を頂いているんだけど、ドラムという楽器の特質上、やっぱり教室でしこしこ叩いていているだけじゃ面白くない。スタジオで他の楽器とバンド編成でバーン!と大きな音を出してこそのドラムである。なので、友達のM氏にベースを頼み、練習曲を決めてたまにスタジオに入っている。ちなみに僕はギターヴォーカル。

これがなかなか面白い。僕もバンド演るのなんて20年振り位だし、ヴォーカル取るのは初めてだから、僕は僕で息子の事そっちのけでそれなりに真剣だ。友達のM氏は、数年前に転勤でこの街に引っ越して来るまでは20年以上関東でバリバリ演ってた手練れのバンドマンで、3人の中では密かに一番張り切っている。
練習のある日は愛車のクラウンワゴンに、20年来の相棒のフェンダー・ストラトキャスターを積んで、息子と女子マネージャー(娘ね)を乗せて近所に住むM氏を拾ってスタジオに向かう。息子のドラムは、曲を通して叩く、という観点からはまだまだで、基本のリズムにオカズを入れたりする所でモタモタするけど、叩けば叩くほど上達していくのが分かる。M氏は新曲をさっぱり聴いて来ないんだけど、何回か演奏していくうちにその場で曲を覚え、逆に僕に「その、EからAに移るトコは食うの?ヨコチン毎回違うよ」等とツッコミを入れてくる。僕の左手の動きを見る目がむっさ真剣。流石手練れだ。僕はといえば初めてのギターヴォーカルであたふたしながら息子の事も見てやんなきゃならないし歌詞覚えられないしでもう大変。でも相棒をマーシャルの大音量で鳴らすのは気持ちいい。音に酔ってる余裕はこれっぽっちもないけれど。

そんな感じで3者3様に「バンド遊び」を楽しんでいる。人前でプレイする事とか全然考えてない、ホントただの遊びのバンドだけど、僕は密かにこのバンドに「Theリラックス」なる名前を付けてこっそり楽しんでいる。息子の学業や部活の合間を縫って練習のスケジュール組まなきゃだからなかなか大変だけど、次の練習は月末かなぁ~。まあぼちぼちやってます。

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生前贈与

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GWに実家に帰った時、親父に、お前の使ってないあのギター、要るのか?要らないなら捨てるぞ?と言われて存在を思い出した、高校生の頃初めて買ったギター。実家の納戸に何年もほっぽられていたんだけど、見れば埃で汚れているだけでまだ使えそう。居合わせた息子に「お前、弾く?」と聞いてみたら、弾くって言うから家に持って帰って来た。

スクワイヤの’62年モデル。安物だけど、ヘッドにはMade in Japanって書いてある。20年位前に酔った勢いでフロントのピックアップをハムに交換して、たまにブラックサバスとか弾いてたんだった。懐かしい。

埃を綺麗に落として、干からびてた指板にレモンオイルを浸して、弦を張り替えてアンプに繋いでみたらちゃんと音が出たので息子に譲り渡した。

息子もそんなに大はしゃぎ、って感じじゃなかったけど少し嬉しそうだった。最近ようやく自分で好きな曲見つけてきて聴く習慣が出来てきたんだよね。そう、自分で、ってトコが重要。趣味なんて大概そうだけど、ことロックなんて親に聴け、って言われて聴きだすもんじゃないからね、それはオレの信念で、だから今まであれ聴けこれ聴け、って息子に話した事なかった。

で、息子に「何弾きたい?」って聞いたところ、自分で持ってきたのがこの曲。何でも息子の好きな銀魂ってアニメの挿入歌なんだそうな。

アニソン?と聞いて少し身構えたけど、聴いてみたらまあ普通のロック。しかもギターはソロもアルペジオもないパワーコードオンリー。自分が初めてコピーした Sex Pistolsを思い出す。そう、まさに息子に譲り渡したこのギターで一生懸命練習したんだよなぁ、15歳のオレ。懐かしい。#レコーディングではリードギター入ってないトリオでの演奏なんだよね。

で もこのDOESってバンド、最近のバンドにしちゃなかなかロックしてる。演奏にスピード感もあるし、スリルもある。そして適度にださい、汗くさい。うん、ロックバンドに必要な最低限の要素は満たしてる。こういう儚げなスリル感をカッコいいって思うのはいいセンスだぜ、息子よ。調べてみたら福岡の出身みたい。なるほどね、サラブレッドの素質はあるんだな、結成は2000年だそうで、下積み時代もそれなりに経験していそう。軽く音取ってみたら、使ってるコードはDm、B♭、C、Fの四つだけ。博多の大先輩、サンハウスの「風よ吹け」のサビと一緒だ。いいねー。

暇を見つけてまずはFの押さえ方でも教えてやりましょうかね。って、これが初心者には難関なんだよな、果たして奴は難関を乗り越えられるのか。楽しみです、くっくっく。

さて、オレは生きてるうちにあと何を子供達に残せるんだろうね。きっとさっぱり金にならない事ばかりだね。ま、それでいいか。自分に必要なものだけ切り取って行きなよ、お前らそれを判断する自由と力はもう持ってるみたいだから。

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