日々 2019年3月

更新サボってました。
仕事の繁忙期だったのもあってちょっとオーバーワーク気味。定期便の仕事は時期によってどうとかはあまり無いんだけど、3月って送別会のシーズンだから流しの仕事が忙しくって。昨日ほぼひと月ぶりに丸一日休んだんだけど、身体の疲れが全然抜けなくて。ヤバイね。
でも先輩たちもみんな話すんだけど、開業してしばらくはみんなそうなんだって。取りあえずクルマに乗ってりゃ幾ばくかの稼ぎになるから、休むのが難しいの。初めはみんなぶち当たる壁みたい。これは自営で働いた人しか分からない感覚だろうなぁ〜。

でもそんなんじゃ長い目で見て続く訳がないのでね。年度明けからは少しペースは落とす予定。独立して仕事内容が大きく変わった訳じゃないからこれは意識の問題なんだろうけど、仕事だけの人生とか僕はごめんなんで。「足るを知る」を意識しなきゃね。



定期便の仕事では初めて泊まりも経験した。別にホテル代とか何処かから出る訳じゃないんだけど、せっかくなのでホテル泊。
夜は暇なので大船渡時代の友達を呼び出して飲んだ。津波に流された地区に新しく出来つつある盛り場でだったんだけど、楽しかった反面、土地にとっては8年前の出来事が一つの、ものすごく大きな区切りだったんだなあというのを痛烈に肌で感じたり。それでも地元を離れなかった人たちは日々をたくましく生きてるんだよね。
たかだか100kmしか離れていないところに住んでいても普段は感じられない感覚。忘れないようにしないとね。



定期便の仕事には随分慣れたかな。一区切り2時間の運転は板についてきた(初めはこれが結構辛かった)。
昼飯が楽しみでね、行くのは沿岸だから魚が旨いんだ。この焼き秋刀魚定食はご飯、わかめ、昆布は食べ放題で500円。安いでしょ?
今の時期だから秋刀魚は冷凍ものだけど、これ秋に食ったらもっと旨いんだろうな〜

先輩と食べに行く時はもうちょっといい店に連れて行かれる。悠々自適で稼いでる先輩方は昼間から寿司屋に行ったりするんだよね、まあそんなべらぼうに高い訳じゃないけど(日替わり定食が750円とか)。
道中や目的地で姿を見られると電話が掛かってくるんだよね。「お前今どこにいんの?」「は、〇〇の道の駅にいます!」「オレら飯食いに行くんだけど、お前も行くか?」「はい、行きます!」なんてやり取りの後、程なくして、何処からどう見ても堅気には見えない男達(失礼)を満載した黒塗りのクラウンがすーっと迎えに来る。うひゃーオレこれに乗るのか、と超緊張しながら助手席で小さくなっている。

Fさん、という大先輩が面倒見良くて、タイミングが合うと良く誘ってくださる。Fさんは見る場所で見れば筋の人にしか見えないって位の大貫禄で、それはどの位かというとお調子者の僕が緊張のあまり上手く話せなくなる位。話しを振られての返事も上手く出来なくって、いつも後になって「あの時こういう返しすれば良かった」と後悔する。
でも別に怖い訳じゃなくてむしろ親切で、仕事の事とかを丁寧に教えてくれたり。お客さんもたくさん持っていて実際に稼ぎもいい(んだと思う)。本当にカッコいい先輩で、僕もこんな風になりたい、とずっと思っている。

まあ僕がFさんの様になれるかは分からないけど、目標になる先輩が身近に居るってだけでも幸せだよね。日々精進精進。



あ、そう言えば路上で動けなくなったのも今月の事だった。
赤信号でシフトレバーをパーキングに入れて、青になったからDレンジに動かそうと思ったらレバー動かず。はぁ?なんだこれ??
シフトロック解除ボタンを押してもダメで、街のど真ん中、片側2車線の右側で深夜にお不動様に。仕方ないからロードサービス呼んだけど、危険なのでクルマから離れて110番して下さい、と言われ。パトカーは飛んでくるし目立って恥ずかしいし寒いしでひどい目に遭った。



結局けん引されてお世話になっているディーラーに。翌日診てもらったら、ブレーキを踏んだ事をシフトのロックボタンに伝えるアクチュエータという部品の周りにゴミが詰まっていた、との事。アクチュエータ自体には不具合はなくすぐに修理は済んだんだけど、まあ色々ラッキーだったな、と思った。

具体的には
・空車で、帰庫するために回送している最中だった
・ディーラーから2kmしか離れていない場所だった
・修理はすぐ済んで、定期便の仕事に穴を空けなくて済んだ
などなど。

つか、定期便運んでいる最中だったら詰んでたからな〜








どうしても仕事の話が多くなってしまうのは仕方ないけど、一応遊んでもいる。
先月のモーターサイクルフェスタの打ち上げと称して、お世話になっているバイク屋の店主と友達Fくん、Oくんの4人で飲んだ。
僕だけ知らなかったんだけど、Oくんは最近再婚が決まったみたいで。絶好の酒の肴。
「写メとかないの?」
「ヨコチン、見たら絶対悔しがるよ、めっちゃ美人だもん」
「あほ、オレが人様の許嫁見て嫉妬する様な人間に見えるか、いいから早く見せて」

確かに聡明そうな美人さんだった、とあくまで余裕の僕なんだけど、この後更に話を聞き進めたら驚きのあまり一瞬がっつりフリーズした事は正直に告白しておきます。
まあ文字にしちゃうと野暮な話なんで詳しくは書かないけどね。

Oくんは、早くに奥さまを亡くし、40過ぎまで男手一つで娘さんを育ててきた、飾らなくて実直ないい男。この日も変に嬉しさを隠さずに、幸せそうに飲んで食っていた。そんなん見たらふたりの幸せを願わずにいられないよね。これは真面目な話。
ホント、人生何が起きるか分からない。



Fくんと僕はこれとは別口でちょくちょくふたりで飲んでいる。
Fくんは、僕がこの街でやっっっっと見つけた大事な友達。バイク屋店主の幼馴染で、去年の忘年会の3次回で初めてふたりで飲んだ時、絶対にこいつとは合う、合わない訳がない、と確信して、極めて珍しく僕から積極的にアプローチして友達になった。
いちから説明しなくても通じる言葉のやり取りの気持ちよさはありつつも、謎のベールに包まれた部分も当然あって、飲むたびにそんなベールを日めくりカレンダーみたいに一枚一枚めくっている。

お互いに、なんでこの歳までそんな少年性を後生大事に抱えて生きてきたのか。そんなもの持っていた方が生きにくかっただろうに。そんなものさっさと捨ててしまった方がずっと楽に生きられただろうに。
そんな思いで、僕は僕で手持ちのカードを一枚ずつ開いていく。全部開き終えたらシャッフルしてまた初めからゲーム始めりゃいいじゃんね。

最後の一杯をお互い名残惜しそうにちびちびと飲み、店を出た後は繁華街の外れまでふたりで歩いてからタクシーを捕まえる。面倒は嫌なのでお互いに性癖はストレートなのは確認済み。
なんとも美しい50絡みのおっさんふたりの友情です。来週また飲みに行こ。






ゆらゆら帝国、Fくんが好きなんだって。僕ちゃんと聴いたことがなくて、いい機会だから聴いてみた。

ひとことで評すると「滅茶苦茶気持ち悪い(褒めてます)」。

君、眉毛剃って真っ赤なパンタロン履いてステップ踏みながらギター弾ける?前髪ぱっつんって切ってステージに立てる?出来ないでしょう?そういう事。
周りの世界はともかく、自分を貫き通して初めて生まれる魅力って絶対にあるんだ。そういうやり方でしか出せない輝きって絶対にあるんだ。

それが「グルーヴ」なんだよ。






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