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Month: 7月 2018

P200Eの整備 その2

 

時間がある時にコツコツと進めていたP200Eの整備。まずはキャブをバラしてみないことには、という事で作業する。

 

と言っても、僕はベスパのラージボディを手にかけるのは初めてで分からない事だらけ。キャブの外し方からそもそも分からない。バラす前に燃料のホースだと思っていたホースがオイルのホースだったり。まあ僕の知識やスキルなんてそのレベルなので、情報収集も並行して行う。

キャブレターは、マニから生えている二本のスタッドにナットで留まっている様。ふむふむ、このナットだな、と目星をつけて緩め、アクセル、チョークのワイヤーを外し、燃料ホースを外せばキャブはフリーになる。

 

が、燃料ホースを外すと、コックをオフにしているにも関わらずガソリンが出てくる。げーマジか、と思いつつ丁度いい太さのドライバーを突っ込み止血。
燃料コックNGかー。でもこれで今回の修理目的、冷間時の始動性の悪さの原因に早くも行き当たった気がする。

試しにキャブを外した状態でキックしてみると、ポートからガソリンが吹き出してくる。やっぱり。オーバーフローしたガソリンがクランクケース内に溜まっているのだ。原因(のひとつ)はオーバーフローに間違いない。

 

 

キャブをバラす。中は思ったより全然綺麗だったけど、キャブクリーナーとエアで各流路を清掃。さて、疑っていたフロートニードルの状態は…

 

やはりダメダメですな。すっかり段付きが出来ている。

 

ここで必要な部品をウガガさんに発注。中1日で到着した部品を組み付ける。
燃料コックを外すにはタンクを外さなければならない。まあこの辺はET-3の整備で培った知識を応用して…

 

コックとボディの間に付いているグロメットを…

 

外す。で、シートを外し、タンクを留めているボルトを外せばタンクは外れる。
こういう事もあろうかと事前に入手していた、コック外しのSSTを使ってコックを外し、新品のコックを組み付ける。

 

コックはEU製の社外品。値段は1000円くらい。ベスパは消耗品の値段が安くて助かる。外した逆の手順で組み付ける。

 

カチカチに硬化していた燃料ホースも交換。中間にフィルターを噛ませる。
ラージはタンクとキャブの高低差が余り無いから、フューエルラインに余分なたるみを作らない様に長さを調整しつつ組み付ける。

 

キャブもデロルト純正のOHキットを使って組み付ける。もちろんフロートニードルも新品に。

 

で、組み上げ完了。欠品していたキャブケースの縁ゴムも新調。

 

オイルラインのエア抜きは、ちょっと作業してみなければ分からないな、と想像していたんだけど、オイルタンクにオイルを満たして定位置にセットすれば特にあれこれやらなくても自然と抜けてきた。燃料タンクにガソリンを入れる前に、プラグを外して20回くらい空キックをして少しでもラインにオイルを入れる。

 

ちなみにオイルは僕はヤマハのオートルーブを愛用している。値段と性能のバランスが取れている印象。
ET-3で高価なオイルも使った事あるけど、確かに微振動が少なくなったり吹けが軽くなったり、性能はいいんだけど如何せん値段が高いので、ボアアップしたりエグい形状の掃気ポートのシリンダー使ってガンガン回すんでなければこれで十分かな、という判断。
広島高潤のオイルとか、確かに良かったんだけどね〜。

 

その後、緊張のキック。10回くらいで無事始動。暖気後ちょっとアイドリングが低かったので調整。エアスクリュー2回転戻し、パイロットは1と1/2回転戻しで様子見。まあ調子はいい。吹けもいいし、アイドリングも安定している。

肝心の冷間時の始動性はというと、色々な状態を作って試してみたんだけど、そもそもどういう状態が正常なのか分からないから検証にちょっと手間取った。チョークを引いてキックするも、あれ?掛からないぞ、という時にチョークを戻したら一発で掛かったり。気温によってチョーク要る要らないもあるんだろうし。

で、ハイオクを満タンにした後、コックOFFで4日放置、気温が30度を越えていた昨日の夕方にテストしてみたら、チョークを引かない状態でキック一発で始動。おーこりゃ治ったろ、うっしゃー。

 

これで大きな部分の修理は終わり。後は細かい部分の手直しですな。燃料系はバッチリなはずだから、ステーター周りやる?ピックアップコイルとエキサイター(チャージコイル)を予防整備で交換してやれば長距離を走るのに不安もなくなるんだけど、まあ後でいいか、冬前に外して配線引き直しと共にまたヴェローチェさんにお願いしてもいいし。
梅雨も明けたし、ちょっと遠出してみようかな。

 

 

 

 

 

日々 2018年7月

 

月一回、日々の雑感みたいなものをまとめて書こうかな、と思い立ったのが先月。新たに記事を起こさないまでも書きたい事って結構あって、で、そういう事を例えば半年後に自分で読み返したりするのって結構面白くて。フラットに自分が歩んできた道を振り返られるのがいい。まあblog書きの特権というか醍醐味というか。半分は自分の為に書いているblogなのでね。
今後も月一回、このタイトルで書こうと思ってます。

 

6月も何事も無く過ごす事が出来、7月に入ってもう1/3が過ぎた。
もう今年も半分終わりかよ、と思うと、毎度の事ながら季節の過ぎ去るのは早いなあという思いしか出てこないんだけど、そこはそこ、半分はしめしめという気分。今年ばかりはこのまま何事も無くさっさと過ぎ去って欲しい。

 

 

P200Eの整備は時間がある時に少しづつ進めていて、目下の課題だった冷間時の始動性の悪さについての整備を終え、ただ今検証中。
全くのコールドスタートというのも試せる時が限られているので、ちょっと検証には時間がかかるけど、多分治ったな。今の所絶好調で走れている。
これは来週にでも別記事で書きます。不良個所の推理と修理がバッチリ噛み合った感があって今はとてもいい気分。むふふ。

 

 

太った。

それこそ過去ログを見ると、去年のお盆にET-3でコケて右膝を痛めて、それから運動らしい運動をしていなかったんだよねぇ。
まして冬は雪が多くとても寒かったせいで、仕事してるか眠ってるかという状態で、慢性的な運動不足に拍車がかかっていた。

 

で、それにダメを押したのが吸っているタバコ。
僕は、アメリカンスピリットのターコイズというタバコを愛飲している。このタバコ、元々無添加が売りの銘柄だったんだけど(タバコには様々な添加物が含まれているのが通常)、それに加えて、数ヶ月前から100%オーガニックリーフを使う様になったそうで。
少し味も変わったんだけど、何よりも腹が減るようになったんだよねぇ。

タバコを吸った事のある人なら分かると思うけど、タバコを吸っているとあまり腹が減らない。食欲がなくなると言った方が正確かも知れないけど。
だから、人は禁煙をすると太る、というのは定説で。これどこかにちゃんとした統計あると思うんだけど。

で、アメスピが添加物フリーに加え100%オーガニックリーフを使う事で身体にいいタバコ(それは言い過ぎ)に変わった事により、タバコを吸っているのに少しだけ食べる量が増えて。

 

流石にヤバいというのは薄々気付いていて、春に恐る恐る体重計に乗ってみたら、去年膝を痛めた時よりも5kg、体重が増えていた。げぇ。

 

取りあえずすぐにランニングを始めて、今では二日に一日5kmの距離を走っているんだけど、少し腹回りは締まったものの6月末時点では体重にはさほど変化なし。それでは、という事で、7月に入ってから食べ物に気を遣う事にした。
気を遣うと言っても、僕は元々間食を殆どしないし酒を飲む時もツマミは食べない。食事の量も決して多い訳でもないので、質を変える事に。

出来るだけ炭水化物を控えて野菜を多めに、好きなジャンクフードは極力食べない飲まない。大好きなラーメンも週一回以上は絶対に食べない。プラス毎日のストレッチと二日にいっぺんのランニング。まあ基本的な事だけど。
これで10日程過ごしたら、今朝ようやく体重が68㎏を切った。しばらくはこれでやってみようと思っている。

 

例えば、リンゴだけ食べるダイエットみたいな無茶やったって絶対に続く訳ないからね、短期的には痩せるかも知れないけど、長い目で見たらそういうやり方は必ずリバウンドする。必ずだ。というかむしろ、仮に3ヶ月で5㎏それで痩せたとしても、その成功体験はむしろマイナスになると言っても言い過ぎじゃないと思う。
なまじ成功すると「オレはやれば出来るんだ」という変な自信だけが残るからだ。ただ短期間無茶な我慢しただけなのにね。そんなのはただの無茶だし、無駄だ。

だから、僕は地道にこのメニューを続けてみるつもりだ。だって米もラーメンも大好きだから、絶つなんてとても出来ないもん。後は食事と運動の量の調整かな、多分主たる原因はラーメンなので、例えばそれを2週間にいっぺんにするとかさ。目標は、冬までに5㎏減らす事だけど、それでダメならそれが定めと諦めるさ。

 

 

 

2月に買ったヨーグルトメーカー。これいいっすよ、牛乳パック1ℓ分のヨーグルトを簡単に自宅で作れる。家族4人でヨーグルト食いまくってます。

 

値段も別に高くないので、家族が何人かいる家庭だったらすぐに元も取れると思う。実際の使い方はネットで検索してみて下さい。

 

この量のグラノーラ入りヨーグルトとバナナ一本が僕の朝食。
僕は腸が弱かったんだけど、毎日この量を食べる様になってそれが劇的に調子良くなった。ただ、これは毎日食べ続けないとダメで、あれ今日はお腹の調子良くないなあと思うと食べるのを忘れていたりする。
あと、これは妻に指摘されて気付いたんだけど、風邪を引かなくなった。これも劇的に。毎年GWの辺りに体調を崩すんだけど、それも無かった。乳酸菌パワー恐るべし。

 

 

まあ何でも続ける事なんだろうね。体重管理に限らず、ね。このblogもそうだし、例えばバイクなんかの趣味もそう。僕は基本意志が弱い怠け者だけど、自分の人生に残された時間は無限じゃない。その意識を持っていれば自ずとやるべき事は見えてくる。無理、無茶しないでね。
「滾らせ、生き抜け」と歌ったのはeastern youthだったか、今ふと思い出したけど、あの曲いい曲だよなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

読了「ルポ川崎」

 

僕は、東北地方を出て住んだ事がない。子供の頃から引っ越しが多い暮らしだったんだけど(小学校だけで都合4校に通った)、それも子供の頃に住んだのは各県の県庁所在地だけで、あちこちで暮らした割にはあまりこの国の他の地域の事を知らない。

20年前に岩手に越して来てからは、10年くらい地方都市にも住んだ。特に沿岸の街で暮らした数年間は、僕の今までの人生の中でも一番楽しかった時期だった。
都会に住んでいる人には想像出来ないかも知れないけど、陸前高田にあった妻の実家のすぐ脇に用水路が流れていて、そんな所にも秋になれば産卵の為にシャケが遡上してきた。住田町にある本家に行けば、本当に綺麗な小川を挟んで牛舎があったりね。その本家のトイレはつい最近まで家の外にあった。そういうのが普通なの。
大船渡、陸前高田、住田町、宮城県の気仙沼まで含むのだろうか、は「気仙地区」と呼ばれていて、そこに暮らしている人は気質が明るい人が多く、いい意味で田舎ならではの人情味もあって。人と人との間にいいヴァイブスが循環して再生産されているというか。本当に居心地が良い土地だった。

 

まあ僕はそんな感じの人なんです。経験知的にもメンタリティ的にも根っからの田舎住みのそれで、たまに東京なんかに行くと、あり得ない程の人の多さと延々と続く市街地に圧倒され疲れちゃって、二日も居れば家に帰りたくなる。そこに過ぎている時間の速さも人々のテンションも、40数年間培ってきた僕の常識とはあまりに違い過ぎて。

 

でもそんな僕も、いやそんな僕だからなのか、狭い日本の中にも更に僕が全く知らない世界、想像もし得ない暮らしがあるみたいだという事に、数年前くらいからかな、薄々気付いていて。主に関東の、首都圏の周辺都市での事らしいんだけど。
だから、TwitterのTLにこの本の存在が流れてきた時に「ああ、これは読まなければいけないなあ」と思い、購入した次第です。

 

「ここは、地獄か?」というサブタイトルが付いた本書は、神奈川県川崎区在住のHip Hopクルー、BAD HOPのメンバーとの関わりを軸に、川崎区という土地とそこに住む人々について書かれたルポルタージュだ。
これからこの国が抱えて行くのであろう様々な問題が凝縮された内容で、とても読みごたえがあった。

 

 

内容は、例えばAmazonの書評を読むと賛否両論、悪い面だけを取り上げ過ぎているという意見も見られる。読めば確かに極端な部分だけ切り取っているのかなあと思えるところもあるのだが、例えば、川崎区には、治安の悪さから親が子供に「あの地区には絶対に行ってはいけません」と諌める場所があるのは事実の様だ。
今まで僕が暮らした複数の街には「行ってはいけない地区」なんて一ヶ所も無かったし、そんな地区にだって当たり前の様に人は暮しているのだ。たいして広い訳でもない、同じ国の中にね。

本の詳しい内容についてはここでは触れないけど、この本についての著者のインタビューを貼っておく。ちょっとでも気になる人は是非一読をお勧めします。

 

 

この本を読んだ後では「カッコいい」という言葉を安易に使う事にためらいを覚える位、ヒリヒリとした緊張感が伝わってくるトラック。今年の4月に公開された動画だから、恐らく本の出版を受けて、満を持して作ったトラックなのだろう。
僕が初めてこの動画を再生したのが発表からちょうどひと月後だったんだけど、その時点での再生回数は既に170万を超えていた。彼らは配給もプロモーションもインディペンデントなんだけど、数字の話をすれば正直言ってその辺とは桁が全く違う。
僕はヒップホップに関してはまるっきり素人なので、ラップのテクニック的な事については言及出来ない。けど、初めて聴いた時は物凄い衝撃を受けた。それはしばらく他の音楽を受け入れる事が丸っきり出来なくなる位の衝撃だった。

過激なリリックは全部実話、なんだと思う。そしてBAD HOPのクルーにとってHip Hopという音楽は目的じゃなくて、川崎という土地で今日を生き抜く為の手段なのだろう。

 

また誰かがつぶやく
この街から出れない
欲望が街渦巻く
出どころなら池上
Gang bitch 横目ふかすweedにアクセル
ネズミのようにチェダー追う
KIDSたちの夢になる
火を噴くNinja KAWASAKI

 

2分過ぎから始まるBarkのバースが一番好き。赤いパーカー着て脇腹に大きく044(川崎の市外局番らしい)のタトゥーを入れてるクルーね。
ここは勇気を出して「カッコいい」と言うべきなのだろう。滅茶苦茶カッコいいよBAD HOP。男にとってカッコいいは一番の褒め言葉だ。今も昔も。

ちなみに彼らは、今までHip Hopを毛嫌いしていた僕に、ちゃんと向き合って聴くきっかけを与えてくれた存在でもある。感謝しています。

 

 

VICE Japanが撮ったインタビュー動画も観たけど、このYZERRのインタビュー動画が彼らが置かれていた状況を目と耳で知るのには早いかな。出来れば本を読んで欲しいけど。

彼の地では、少年たちは公園に集まり、スマートフォンで流すビートに合わせてフリースタイルのラップを練習しているのだそうだ。なるほどなあ、楽器を持っていなくても、スタジオに入らなくても音楽は出来る。仲間内で誰かひとりスマートフォンを持っていればいいのだから。
もちろんBAD HOPの成功の影響も大きいんだろうけど、川崎の不良少年たちの間ではこういうスタイルがリアルなんだろう。

それにしても…。「ゲットーを抜け出すには、バスケットボールの選手になるかラッパーになるかしかなかった」みたいなロジックって、遠いアメリカでの話だと思っていたけど…。まさかこういう形でこの音楽が日本に根付くとは全く想像もしていなかった。
正直、一連の情報を体内に入れた後は、僕は根っからの田舎住みで良かったなあというのが一番の感想だったんだけど、今の世の流れを見るに、あまり他人事だとも思っていられないんだろうね、きっと。

 

 

 

 

 

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