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Month: 3月 2018

春はいいなあ / Drop’sと芸術

 

盛岡の天気は先週あたりから急激に春めいてきて、朝晩はまだまだ冷えるものの日中は10度を越える日も増えてきた。
道ばたに寄せられて固まっていた除雪された雪の塊も日に日に溶けていき、彼岸までにはなくなっちゃうんじゃないの?という雰囲気。

今年の冬は長くて寒かったから、暖かくなるのは本当に嬉しい。柔らかい日の光を浴びていると気分がほっこりとしていくのが実感できる。
本っ当に寒かったからね、今シーズンは。出勤するAM7時頃は気温が-10度を下回る日が続き、なんか今日は暖かいなあ、と思ったら-7度だったって事があった。-7度を暖かいと思うとか色々終わってるよね〜。

 

という訳で、冬の間に出来なかった事を色々再開する時期ですな。手始めにベスパを路上復帰させた。
丸々一冬寝かせたから始めはエンジンの掛かりが悪かったんだけど、10回くらいのキックで無事始動。一度しっかりエンジンを暖めたら絶好調で、相変わらずの人馬一体感でちょっと離れたところにあるラーメン屋までショートツーリング。

ここ、この街に越してきて割とすぐの頃から贔屓にしていた店で、カウンターのみの小さな店だったんだけど、人気もあったからか去年大きな店舗に移転オープンして。
なんかクルマで行くのが癪で、暖かくなったらバイクで行く、と決めてたのを実行出来た。相変わらず美味しかったなあ。

 

とりあえずは走る分には何の不具合もないベスパなんだけど、道中ヘッドライトの球が切れた。で、連動してテールのフェストン球もお亡くなりに。
ベスパみたいな原始的な乗り物は、ヘッド、テールの球のどちらかが切れるともう片方に過電流が流れて両方ダメになってしまうケースが多い。バッテリーも無いバイクだし、発電系統にレギュレーターが付いてないのかな。やたらバツバツと球が切れる車体もあるようで、切れ防止用にとワッテージの高いテール球が売られていたりもする。それこそ全てがコンピューター制御の現代ではおおよそ考えられない原始的な対策だけど、そんな適当さが愛おしいぜセニョリータ。
でもこのペアは随分持った方だな、何年も換えた記憶がない。
手持ちのスペアと交換したけど、長い間使ってただけあって両方ともすっかり焼けているね。こりゃヘッドライトも暗い訳だ。

燃料コックがOFFにならなかったり、インマニの不具合の恐れがあったり(心当たりアリ)、そういや前後のショックはSIPから輸入したっきり付けてなかったりでそれなりに楽しめる箇所もあるんでおいおい手をかけていこうかな。でもまあ取りあえず次の休みはSRをいじろう。

ああ、やっぱり春はいいなあ。やりたい事が次々に頭に浮かぶ。

 

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Drop’s、ってバンドがエラくカッコいいという話は聞いていたんだけど、20代の女の子のバンドでしょ?とか軽くナメてて、でもいざ聴いてみたら本当にカッコ良くってぶったまげた。
高校の同級生で作ったバンドで、去年変わったドラム以外は当時のメンバーで現在24歳なんだそうだ。そのメンバーで、この通りの滅茶苦茶腰の据わったブルースロックをブチかましてくれる。YouTubeでは他にも何曲か聴けるのだけど、この曲が一番良かった。新曲なのかな、まだCD等では入手出来ないみたい。1日20回は再生して聴いている。
バンドのアンサンブルはしっかりしているしギターの音は最高だし、褒める所は枚挙にいとまがないんだけど、中でもヴォーカルの中野ミホさんの存在感は別格。表情(特に眼)と歌声にはこの歳にして既に本物の風格がある。

 

僕は芸術に関しては自分で「杭理論」と呼んでいるある視座を持っている。

子供の頃、大きな川のそばの家に住んでいた。夏に台風が来てその川が増水すると、高い堤防の上から普段友達と遊んでいる河川敷を覆い尽くす勢いで流れる濁流を眺めた。その流れの勢いは本当に凄くて、こんなのに流されたら自分なんてひとたまりもないんだろうなあ、と子供心に「畏れ」に近いものを感じた。
台風一過で晴れた翌日、水のすっかり引いた河川敷に降りると、地面にしっかりと刺さった杭に木の枝やら何やら色んなものが引っかかっている。あのもの凄い勢いで流れる川の流れに流されずに地面に刺さったままの杭を眺めながら、君は凄いよ、と思ったのをはっきりと覚えている。

後年、音楽や文学など様々な芸術に触れた時に、形や方法は違ってもそれらにある共通点があるのに気付いた。子供の頃に嵐の後の河川敷で見たあの杭に似ているのだ。
世の流れというもの、常識、と言い換えてもいいかもしれない、は、時に子供の頃堤防の上から眺めた川の濁流のように激しく流れる。それに持っていかれないようにするのは言うほど生易しいものではない事は47年間身をもって経験してきた。というか、僕自身そんな流れに翻弄され続けてきたように思う。

そんな中、立っている位置を変えずにずうっとそこにあるもの、それが僕にとっての芸術なのだ。
右に左に方向を変えながら流れ続ける世の流れに自分の居る場所を見失い、時に溺れそうになりながら必死に掴まるしっかりと大地に根を張った杭こそが芸術と呼ぶに値するものなのだ、僕にとっては。
そしてその杭に引っかかっている漂流物が僕(ら)なんだと思う。そんな杭のお陰で僕はこのあまりに価値観が多様化し過ぎた世界で、かろうじて自分を見失わずに生きていられる。

 

Drop’sのヴォーカル、中野ミホさんの佇まいにはそんな杭になれる風格が漂っている。僕が彼女の事を「本物」と評するのはそういう意味だ。素敵な人だな、と思う。

 

まあちょっと我ながら褒めすぎかな、とも思うけど、久々にぐっときた若手のアーティストでした。この曲がCDになったら絶対買うし、取りあえずこの曲のギターはフルコピーだな。
こういうの聴くとまたバンドやりたくなるね。

 

 

 

【重要】2018年5月23日追記
当文章中に、筆者の未熟さに由来する誤った表現がありましたのでここに訂正します。

誤・Drop’sのヴォーカル、中野ミホさんの佇まいにはそんな杭になれる風格が漂っている。
正・Drop’sのヴォーカル、中野ミホさんの佇まいにはそんな杭の様な作品を作る事ができる風格が漂っている。

経緯はこちらの記事に書いてあります。よろしければご覧になっていって下さい。

 

 

 

 

SRとキューブの車検

 

気付いたらこのblogもすっかり月イチ更新のペースになってしまった。
言い訳カッコ悪いけど、仕事が本っっっ当〜に忙しく。今年の冬は滅茶苦茶寒くて雪も多かったからだと思うんだけど、暖冬だった去年一昨年とは比較にならないくらいの仕事量で。昼食を摂る時間がなかった日も何日かあった程。そんな中お袋の引越しの手伝いで地元の仙台に帰ったり。大変だったんです。
まあ気分は悪くないけどね、一生懸命動くっていうのも悪くないモンです。2月も無事に何事もなく過ごせたしね。何より何より。
つか、この雪の山見てよ。これ全部我が家の玄関先に積もった雪だからね。この山一人で積み上げたと思うと感慨深くて思わず記念撮影。

 

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そんな毎日の中、書こうと思えば記事に出来る出来事も幾つかあって。
まずはSRの車検。いつもの通り主治医にお願いしたんだけど、雪国では冬季間ってバイクに乗れないじゃない?だから雪国のバイク屋さんは冬の間の仕事をキープするのが大変らしく。で、主治医の店でも冬季車検(乗れない期間に車検取っちゃいましょう)というサービスをやっていて。引き取り納車を市内近郊だと無料でやってくれるんだよね。
店もユーザーも得をするというこのサービス、頼まない手はないので僕も前回の車検からお願いしていて。

今回はマフラーまで純正に戻して預けたので(純正マフラーのルックスもなかなかオツなモンですな)お値段もリーズナブル、バッチリ整備して、主治医曰く「状態は完璧」だそう。いつもありがとうございます。ちなみにその時の記事がこちら
早く雪無くならないかなぁ。SRにもベスパにも乗りたいよマジ。

 

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妻のキューブの車検も先月だった。持ち込む予約をした日の数日前に軽く各部をチェックしたら、去年苦労して交換したマフラーのフランジ部からの排気漏れを発見。げ!マジか。
さてどうしよう、と作戦を練る。このままクルマ屋さんに預けたら純正マフラー35000円交換工賃5000円計40000円の追加出費だ。地味にでかい。
ネットで探すと前回に比べ中古マフラーは数は出ており値段もこなれているものの、数千円出してまた半年で穴が空いてしまうのはどうよ?と今ひとつ気分が乗らず。
で、前回見つけられなかった社外純正相当品を発見する事が出来て。ナット、ガスケット付属で18000円と値段もお安い。これ買っちゃおうかな〜と思ったんだけど、空いている穴は本当に小さなピンホールで、その他の溶接部分はまだしっかりしてるんだよね。よし、コレ一丁修理してやろうじゃねえか、と久々にDIY精神が芽生え。

 

使ったのはJBウエルドという2液性の耐熱エポキシ接着剤。コレね、滅茶苦茶優秀な接着剤で。耐熱性ももちろんなんだけど、硬化した後の硬度が半端ないの。そんなに応力が掛からない部位にならタップも立てられるくらい硬度が出るのね。昔ワーゲンいじってた時に愛用していたのを思い出して。マフラーの穴塞ぎに関してはガンガムなんかよりよっぽど高性能。だし、一家に一本あって悪いものじゃないので買っちゃいました。値段も高くないしね。
正直、穴が空いたマフラーなんて交換しちゃうのが一番なんだけど、JBウエルドの実力を久々に試してみたくて。コレ、耐久性等々定期的に経過観察します。

 

その他、去年作業した時に気付かなかったんだけど、マフラーが折れた時に排気が当たって溶けたんだろうね、サイドブレーキのワイヤーを保護するゴムのチューブが痛んでいたので自己融着テープで補修。
このテープは親父の遺品のひとつ。パッケージが滅茶苦茶昭和でしょ?自己融着テープって、テンション掛けて巻くとそれ自体がゴム化してこういった部位を養生するにはもってこいのテープなの。親父は弱電扱う仕事してたから、若い頃はこういうもので家電の修理を良くしてた人だった。

 

そんな感じで各部を点検の上必要な場所には手を入れて近所の工場に持ち込んだんだけど、何処も悪い所無いって事でこちらも大変お安く継続車検無事取得。おっしゃ。

というのも、このblogには書かなかったんだけど、このキューブ、去年の秋に一度この工場に入れてるんだよね。走行距離が10万kmを超えたのでプラグ交換(イリジウムタフ)とファンベルト交換を依頼して。
で、その際にスロットルボディのバタフライの動きが悪くなってるって指摘を受けて。ついでなんで直しちゃって下さい、という事でその時に作業してもらっていたのだ。
この記事に書いた事を自分で実践した訳なんだけど、やっぱり金銭的にも精神的にも楽だね。改めて実感しました。

 

 

いや、それにしても身体から疲れが全然抜けなくて参ります。こういう日はこんな軽めのエレポップでも聴きながら一杯やって、いい感じに酔っ払ったらサッと寝ちゃうのがいいね。
という訳でおやすみなさい。

 

 

 

 

 

 

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