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Month: 10月 2017

秋のSRツーリング

 

年に2回行われる、いつもお世話になっているSR専門ショップNew Gate主催の秋のツーリングに参加してきた。

昨日は仕事だったので帰宅したのはAM2:00。軽く夜食食べたり風呂入ったりしているうちにAM3:00を過ぎ、慌てて布団に入るもなかなか寝付けず(遠足前の子供かよ)、眠りに落ちたのは恐らくAM4:00過ぎ。3時間くらいしか眠れなかった。
んでAM8:00に起床、まだ半分眠っている頭でバタバタ準備する(僕は血圧が低いので朝が滅茶苦茶苦手)。今年は秋が早く、ツーリングのルートも県北の山中だったので一応前もって考えていたウェアを着込む。上着はMIZUNOのブレスサーモにTeeシャツを重ねて、コットンのパーカー、その上に60/40クロスのコーチジャケット。下は同じくブレスサーモのタイツを履くか悩んだんだけど、寝ぼけた僕の頭が朝から全身タイツ人間みたくなるのを拒んだのでジーパンのみを着用。
暖気を済ませて集合地点の岩洞湖レストハウス駐車場を目指す。

 

岩洞湖は盛岡市の東側に位置する湖で、真冬はガッツリ厚い氷が張ってワカサギ釣りとかできちゃうような場所。そこへ向かう坂を上り始めた時から気温がぐんぐん下がるのが感じられた。途中のコンビニでRedBull飲んで再出発した辺りからジーパンの下にタイツを履いて来なかった事を後悔した。いや確かに寒い場所なんだけどこんなか?こんな寒かったか?しかも進めど進めどレストハウスは現れない。岩洞湖こんな遠かったか?つか岩手県どんだけ広いのよ?
ようやくレストハウスにたどり着いた時には頭は軽く痺れていて危うく通り過ぎるところだった。

 

半年ぶりに逢う面子におはよーございます、と挨拶しがてら皆の服装をチェック。このショップの常連はバブアーのコットンジャケット着用率が高い。が、その下にウィンドブレーカー的なオーバーパンツを履いている人もいる。マジか。
おお、でもロッカーズのY君はいつものパッツパツのダブルのライダースじゃないか。しかし聞けばパンツの下はタイツを履いているとの事。ぐぬぬ。

今日のオレの敗因はこれだ。つかオレは何かと闘っているのか??などと訳分からない問答を、寝不足と寒さで痺れた頭で繰り返しつつ目的地の平庭高原に向けて出発した。

 

最近はこの年2回のツーリングも参加者数が安定していて、今回も24台のSRが集まった。
年齢層的には僕は年長の部類で、20代30代が中心なのかな、今回初参加のS君は21歳、彼の父君は何と僕の年下だという。ぐえー。それ聞いた時はさすがにのけぞった。

バイクもその年式もウェアも皆思い思いのスタイルなんだけど、回を繰り返すごとに環境や仲間にいい意味でブラッシュアップされていくんだろうね、元来よそ者の僕から見ると、そこにはやはり岩手カントリースタイルと言うべき筋が太く一本通っているように見える。
まあそんなバイク達を作ってメンテナンスしているのはこのツーリング主催のNew Gate店主(今回は以下『大将』と略する)ひとりなのだから、ある種のカラーが付くのは当たり前なのかも。

そういう僕のバイクだって大将の影響は間違いなく受けている。春にTMR-MJNを装着したのも大将にお世話になっているからだったと思う。
キャブレターは交換して本当に良かった。走るのが格段に楽しくなった。去年あれだけ執心したベスパにあまりかまけなくなった位今年はSRに触れた。
その位楽しかったのだ。それは大将に感謝しなければならないな。

 

紅葉が真っ盛りの山道を2時間程走って、目的地の平庭高原に到着。途中晴れ間も覗いたんだけど、着いた時はご覧の様な曇天。もう慣れたけど相変わらず寒い。

 

レストハウスで食べ放題のジンギスカン鍋を頬張る(美味しかったが画像撮り忘れ)。で、前回に引き続きここでも何故かマッチが。これも岩手カントリースタイルなのか。

 

今回、僕は初期型のナロータンクをブッ込んでの参加。

 

通称「髭タンク」と呼ぶらしいね、大将が言ってた。
以前から地味目のタンクのカラー変更は画策していたんだけどなかなかいいアイディアが浮かばず。そしたら網を張っていたオークションに出物が出品されてポチった次第。
小傷はあるものの凹み無し。タンク内錆無し。約40年前の物と考えたら上モノだった。次はブレーキだな。

 

これだけの集団で走ると隊列の後ろにいた方が楽しいので、戻りはほぼ最後尾で皆の走りを眺めながら。道の先までずっとSRが綺麗な千鳥ラインで走っているのはいい風景だった。ライディングポジションが綺麗な人の走りは見ていても気分がいい。これ僕の哲学なんだけど、バイクはライポジ八割。言い過ぎか。
先頭を走るのはいつも大将と付き合いの長い常連のS君で、彼のペース取りが上手いんだろう、郊外の道を何十台で連なって走っていても周囲に威圧感は必要以上には与えていない、と思う。
音は多少やかましいが基本ペースは速くないし、街道沿いの集落に差し掛かればきちんと徐行する。右左折もスムーズだし、信号等で隊列が割れた時の復旧も上手い。何よりも無理しないのがいい。ベテランが「インカム使ってるみてぇな走りだったなぁ」と呟いていたのが印象的だった。

割と躾にはうるさい大将もこれには満足だったようで、解散場所に着いた時「ヨコチンさん、皆の走り見たでしょう?いやー素晴らしい走りだった!」と上気した様子で話しかけられた。いや確かに立派な走り方だったと僕も思う。
これはNew Gateスタイル、と言ってもいいのかな。

 

 

解散してからの渋滞はちょっと堪えたけど、無事に家に着き風呂に入り寒さからも解放された。
次は来春か、その時はまたよろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

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ロバート・クワイン

 

今年の秋は例年より寒くなるのが早い気がする。晴れた日は相変わらずベスパで通勤しているのだけど、朝晩の冷え込みが半端ない。先日特に冷えた朝があって、その時などはグローブ無しじゃ辛い位だった(僕はベスパに乗る時は防寒目的以外ではグローブは着用しない)。
寒い日のバイクも気持ちいいっちゃあ気持ちいいんだけど、やはり乗る前に心構えが必要なのは少し憂鬱だ。今月半ばにあるSRのショップツーリングはブレスサーモ着用かなぁ。

来月、クラウンワゴンの車検なんだけど、今回はユーザーで通すことにした。前回の車検から1万kmくらいしか走ってないし、特に悪い所もないし。少しづつ準備はしているんだけど、それ以外に最近はこれといったネタもないので今日は以前から暖めていた音楽ネタを書いてみようと思う。

 

ロバート・クワイン。僕が好んで聴く音楽に思い出した様に参加しているロックギタリスト。聴くたびに、ああ、いいプレイだなぁって思うのだけど、何故か彼のギターを中心に串刺して聴いた事が今までなかった。で、少し前にロバートが参加している手持ちのアルバムを何枚かまとめて聴いてみた。

きっかけは、好きで良く読んでいる絲山秋子さんの小説。彼女の小説の一冊に、主人公がロバート・クワイン(女史はロバート・クインと表記)の幻のソロアルバムを探し求めるのが軸になっているものがあって。その小説を読みながら、そういや今までロバート・クワインのギターだけにフォーカスを当てて聴いた事無かったなぁ、と気付いて。何故だったんだろう。
ちなみにその小説は女史の小説には珍しく僕にはピンとこなかったのでここでは紹介しない。
でも改めて聴いてみると、ロバートは素晴らしいギタリストだったんだなぁって事を再認識出来た。まあたまにはこんな記事もいいでしょ。

 

 

ロバートは、若い頃はヴェルヴェット・アンダーグラウンドの大ファンだったらしい。ライブに何度も足を運び、カセットテープに録音したヴェルヴェッツのライブ音源は後に正式にリリースされているのだとか(僕は未聴)。
大学で法律を学び、弁護士の資格を取ったのちNYに移住したロバートは、リチャード・ヘル&ザ・ヴォイドイズに参加した事でメジャーなフィールドでの音楽活動を始めた。
実は僕、NY勢はあまり得意じゃなく、若い頃に殆ど聴いて来なかった。NYパンクの美味しいところ、ストゥージズもテレビジョンもニューヨーク・ドールズもマトモに聴いた事がない。リチャード・ヘルもこの文章を起こすに当たってほぼ初めて聴いたのだけど、びっくりしたのがロバートが生涯に渡って貫いたスタイルがこの時期にもう確立されていたという事。
エッジの効いたサウンドは勿論、使っているギター(フェンダー・ストラトキャスター)、パンクロックに似つかわしくないファッション、サングラス、そしてヘア・スタイル。自己規範に忠実な人だったんだろうな。
士業の資格を持っているというエピソードもそうだけど、ロバート・クワインは型通りのロックンロール・ギタリストでは断じてない。ギタープレイだってペンタトニックスケールをなぞるだけ、なんてつまらないプレイじゃ全然無いし。その佇まいは時に異物感に近いものを感じる程だ。

 

 

ロックファン的な視点から見た時、最も輝かしいロバートのキャリアはNYロックシーンの大御所、ルー・リードとのセッションだったかも知れない。
前述のとおりロバートはヴェルヴェッツの大ファンであったので、ルーと一緒にプレイ出来る事はロバート自身にも大変嬉しい事だったんじゃなかろうかと想像する。
この曲は、ルー・リードの名盤「The Blue Mask」に収録されているんだけど、このアルバム、ルーのヴォーカルが今までと、そしてそれ以降と全然違うんだよね。鼻にかかった声で囁くように歌うのがルーのスタイルだと僕は思っているんだけど、この曲なんかは思いっきりシャウトしてるよね。ここまで力んで歌うルー・リードは氏のキャリアを通しても異例なのではないか。

不安の波が夜襲う
嫌悪感の波–見たくもない光景
おれの心は破裂しそうだ
胸は締めつけられ 息が詰まりそう
不安の波 不安の波

Waves of Fear 作詞・作曲 ルー・リード 梅沢葉子訳

歌詞も重い。ストレートにネガティブな感情を歌っている。これも彼のキャリアの中では異質な事だ。
個性の塊みたいなルー・リードをここまで変節させたのは、作品を作る上でロバートと散らしたのであろう火花の賜物なのではないかと僕は思っているんだけど、だとしたら聴き手としてはロバートはバンドのメンバーとして、ギタリストとして素晴らしい仕事をした事になる。このライブ映像ではロバートのトレードマークである「痙攣ギター」もたっぷり堪能できる。必見の名演。
ルーとロバートはこの作品を含めて3枚のアルバム(一枚はライブ盤)を作りパートナーシップを解消する。その理由はルー・リード曰く「彼にはとてもクレイジーな所があったからね」。
一般常識からすれば変人ばかりが集うロック界の中でもとびきりの変わり者(しかもかつて大ファンだった人物)からクレイジーだと言われ、関係をそでにされたロバートはその後も自分のスタイルを一切変えることなく音楽活動を続ける。

 

 

 

ロバート・クワインのキャリアの中で僕的に一番馴染みが深いのがマシュー・スウィートとのセッション。一番音楽を熱心に聴いていた頃に何度も繰り返し聴き込んだ人だから。
この時期のマシューの作品はロバートの他に元テレビジョンのリチャード・ロイドもギタリストとして参加していてギター弾きとしても非常に聴き応えがあるんだけど、この曲が入っている「Girlfriend」と「100% Fun」はポップロックの佳作。発表後20年は経っているけれど未だによく聴く。日本人アーティストでも民生なんかはかなり影響を受けているんじゃないだろうか。確かCDの帯に推薦文を書いてた覚えがある。
こんなポップな曲でギターを弾いてもロバート・クワイン節は健在、というか、どこからどう聴いてもロバートそのものなんだよな。
ステージ上でも一人だけ異質、というか、ロバートの周りだけ異空間であるかのような空気が漂っている。あのファッション、あのヘアスタイル、そしてあの尖ったギターサウンド…。
僕はこの曲に関してはスタジオテイクの方が好きなんだけど、若い頃ギターで音を取ろうとしたけれど全然弾けなかった記憶がある。真似も出来なかった。
ロバートはきっと彼である事しか出来なかったんだと思う。そして誰も彼の様にはギターを弾けなかった。

 

 

僕と同年代の普通の?洋楽ファンに馴染み深いのはこの曲かも知れない。トム・ウェイツ、ダウンタウン・トレイン。
諸説はあるんだけど、この曲のソロを弾いているのがロバートなのだ。
諸説、というのも、この曲のレコーディングにはG.E.スミスとロバート・クワインの二人(一説によると三人)のギタリストが参加していて、どちらがソロを取っているか判然としないらしいのだ。
だけど、僕が尊敬するミュージシャンが「あのソロはロバートが弾いている」と断言している事もあって(氏はギタリストとしては超一流)、僕はロバートが弾いていると思って聴くと決めている。
そう、あのギターを弾いた人なんだ、ロバート・クワインは。
手触りは石ころの様にごつごつしているのだけど何処となく優しい。その手触りが、トム・ウェイツという、これまたロック界きっての個性といたずらにぶつかる事無く素晴らしい作品として昇華している。
僕は文字通り一晩中この曲をリピートして聴き続けた事がある。割と最近の話だ。
唯一無二である事がこんなにも人を勇気づける力になる事もあるんだな。

 

 

ロバートは故人である。死因は、ヘロインのオーバードーズ。何とも彼らしくない極めていにしえのロックスター的な死に方だけど、一説によると死の前年にこの世を去った最愛の妻の後を追っての自殺だとも言われている。
伝聞の話だから本当の事は分からない。でも、もしかしたらロバートにとって妻の存在はあんなに愛した音楽よりも大切なものだったのだろうか。そうなのだとしたらそれは美しくも哀しい物語だ。
人の死を美化するつもりは毛頭ないのだけれどね。

 

 

 

 

 

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