読了「竜馬がゆく」

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全8巻。僕にとっては読了というか読破と言った方がいい文字量。読んだ読んだいっぱい読んだ。仕事の合間に読み進めて3ヶ月以上かかった。でも本当に面白かった。

言うまでもなく幕末の志士、坂本龍馬を題材にした小説。龍馬が竜馬なのは作者の司馬遼太郎さんの想像が多分に含まれているからなのか。いずれ立ち位置的には「真実を題材にした小説」なんだろな。このタイトルからも司馬さんの誠実さみたいなものが感じられる。

いくら小説だからとは言え、龍馬がとんでもなくスケールの大きな人だったんだろうなって事は至る所からひしひしと伝わってくる。もっと若い頃に読んだら僕の人生ももうちょっとマトモだったのかも、なんて思う位、この歳になって少し恥ずかしいけど、感銘を受けた。
まあ昔から大した読書家ではなかったけど、若い当時は当時で面白い長編を読んだっちゃあ読んだんだけど。今思い返せば。青春の門とか深夜特急とか。若い頃の人格形成には随分影響したんだろうな、今考えると。お陰で変な大人になっちゃったけど。

この本によると、龍馬は次のような言葉を人生訓にして幕末の乱世を生き抜いたらしい。
「われ死する時は命を天にかえし、高き官にのぼると思いさだめて死をおそるるなかれ」
龍馬は手帳に書き留め携帯し、自戒の言葉としていたとか。
要は、生きる意義は事を為すにあり、という意味で、実際あの時代をその言葉の通りに生きた。遂にそういう視点で自分の周りの世界を見ることが出来なかった僕には少し眩しい言葉だった。ホント、この言葉だけでも多感な若い頃に読みたかったな、と思った。

今、自分にとって「事」とは何ぞや?と考えてみても、子育ての事くらいしか思いつかんもんな。それだってもう随分片付いてる、というか、そんなに親の頭を悩ませるような子供達じゃないから命がけって感じじゃないしね。
ホントよく出来た子供達です。むしろ早くも子供達から教えてもらう事もある位。

 

さて、次は何読もうかな。この本読んでた間に読みたい本結構たまってたんだよな。

 

追記:今年は司馬先生没後20年なんだそうです。この機会に皆さんも是非。僕も飛ぶが如くとか読みたいけど、全10巻は読み始めるのに勇気が要ります。

 

 

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