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Month: 6月 2015 (page 1 of 2)

初期衝動

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6月も終わろうとするタイミングでようやく梅雨入り宣言が出た盛岡には、宣言が出た途端にカラッとした晴れた空が広がった。この稼業、こういう天気の日が一番暇なんだよな、参るよな、なんて呟きながらiPhone片手にWebを徘徊していたら、巡り巡ってギターウルフのセイジのblogに辿り着いたのが昨日の話。

ギターウルフ、日本のガレージ・ロックの雄だ。小難しい理屈とか全然関係ない、気合一発のみのラウドでジャンクなR&Rを演奏するバンド。そのサウンドは日本のみならず海外でも評価が高い。ジョン・スペンサーだったかソニックユースだったか忘れたけど、海外の有名なラウドロックのバンドが来日公演のオープニングアクトを依頼したところ「あぁ、◯◯?知らねぇなぁ〜」と断られたという嘘だか本当だか分からない噂話も聞いた事がある、サウンド同様普段の言動もちょっとイカれたところがあるバンドだ。

ちなみにこんなバンドです。久しぶりに観たけどカッコイイね。

ギターウルフ/環七フィーバー

そのギターウルフのフロントマンで、楽曲も全部書いているというセイジがどんなの書くんだろう、真面目にライブの宣伝とかしてたらちょっと可笑しいな、なんて思いながら最新の文章へのリンクをタップすると、iPhoneの画面に一瞬の間を置いて表示されたのは、ギターウルフのバンドサウンドとは似ても似つかないものだった。

Guitar Wolf SEIJI OFFICIAL BLOG「フジヤマシャウト」

へぇ〜、こういうの書くんだ。まるで純文学作家が書いたエッセイの様な、独特のリズムと行間に気持ちのいい空白がある淡々とした文章。最近夢中になって読んでいる絲山秋子女史の文章にも通じる、凛としていながらも押し付けがましくなく、読み手の心に想像力が働く余地を残す文体。一読していっぺんに好きになった。

…僕は自分の持っていない、しかも自分の欲しいものを持っている人や、その人が為す表現に触れた時に、激しく憧れの感情を抱く。自分もそういう人になりたい、そういう表現をしてみたい。いつの間にか45年も生きてしまった僕だけど、そんな、まるで中学二年生の様な衝動は未だ心の中に息づいている。そんな初期衝動を直撃で刺激された文章だった。45歳にもなって初期衝動もねぇだろ、って思ったりもするが、それが僕なんだから仕方ない。

聞いた話なんだけど、人が文筆家を目指す時、他人が書いた文章を書き写す作業をする事もあるんだってね。ギターで好きなフレーズをコピーするみたいな感じなのだろうか。正直文章の事は良く分からないけど、過去に他人のフレーズをコピーしてみなかったギタリストなんていないだろうしね、そういう作業で練習を重ねていってやがて指も動く様になり、そこから他人とは違うオリジナリティを作れた人がギタリストとして大成するんだろうか。そう考えればなんとなく分かる気がする話だ。僕は文章で食っていこうなんて流石に思ってはいないのでそこまではしないけど、セイジのblogは時間がある時に過去ログ読み返してみよう。

そんな、高校生の頃ラモーンズ聴いて「ああ、ロックバンドってカッコいい!オレも演りたい!」って単純に思った様な気持ちを思い出させてくれたいい文章だった。少し恥ずかしいけど、勢いで告白してしまおう。正直、僕もこんな文章書いてみたいです。ハイ。あー恥ずかしい。

そういえばセイジもラモーンズ好きなんじゃなかったっけかな。

Theピーズ ワンマン「Mr.真空管半世紀記念」5/4 仙台 LIVE HOUSE enn 2nd

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ひと月以上前の話だけど、行ってきました、我が最愛のバンドTheピーズのLIVE。日程的にはGWまっただ中という微妙~な時期だったけど、なんかこの機会を逃したら二度と観られない気がしたんだよね。メジャー抜けてから盛岡には来なくなっちゃってたしね。それに、ぱっとしない日常に刺激も欲しかったしね。だから色々少しだけ無理して日程調整して。まあ最高でした。行って良かった、ホント。この記事書きたくてblog再開したと言っても過言じゃない位イカすLIVEだった。

18:30に会場になり、コンビニで買った缶ビール片手に、入るのはお初のenn 2ndにご入場。会場には控えめな音量でストーンズの「12×5」が流れている。用意したのはハコなのかバンド側なのか分からないけど、ワカッテル選曲にテンションが静かに上がる。500mlの缶ビールを早々に飲み干し、入場の際に購入したドリンクチケットをビールに交換する。enn 2ndのキャパってどの位なんだろう?300人位?気付けばほぼ満員になっている。

客層がね、ロックバンドのライブとは思えない位のんびりしてたのが印象的だった。みんな人の良さそうなフツーの人なの。革ジャンなんて一人もいなかったんじゃないかなあ?墨なんて入れて粋がっているのもオレだけ…しょうがないよね、長袖じゃ暑いしさ、てかオレも話せば人の良いフツーの人だし。…いや、フツーではないか、人はいいけどね(←割と真面目に思ってる)。

開始時間の19:00ピッタリにLIVEは始まった。生の演奏を観るのは実に25年振り位だったんだけど、うん、オレの知ってる、ちっとも強がったりイキがったりしない、ちっともカッコ良くないのが滅茶苦茶カッコいい、オレの大好きなピーズだ。演奏はタイト。流石もうすぐ30年選手。トリオ編成で叩き出す、渾身のシンプルなロックンロール。5年位の活動休止期間はあったけど、これをずっと演り続けてきたんだなあ、ピーズは。デビューの頃から本質は何も変わってない。それって凄い事なんじゃね?凄いよなあ、その実苔なんてちっとも生してないしね、転がり続けている様には見えず、どっちかってと堂々巡りを繰り返している様にも見えるハルだけど、そう思えば会場の熱気で暑い筈なのに軽く鳥肌も立つ。

セットリストは冒頭の画像の通り(画像はオフィシャルblogより拝借)。1st.アルバムの「グレイテストヒッツVol.1、2」から最新作の「アルキネマ」まで万遍なく。でもやっぱり盛り上がるのは昔の曲だった。これは仕方ない、これだけキャリアが長ければキラーチューンの数も多いから。で、そういう曲をたくさん演ってくれたのはまあ素直に嬉しかった。聴きたかった曲は殆ど聴けたからね、大好きな「日が暮れても彼女と歩いてた」だけは聴けなかったけど(今回のツアーで演ったステージもあったみたい)、まあそれは今後の楽しみという事で。と言うか、1st.アルバムの曲と最新作を並べて聴いても何の違和感も感じさせないのはやはり凄い。繰り返すが、そしてその演奏には苔は生してないのだ。最高の演奏、最高のステージだった。ホントにさ。

…2時間キッチリ演奏してLIVEは終わった。オーディエンスが会場の出口に向かう中、ギターのアビさんの機材が見たくて、みんなの進行方向とは直角の向きにステージに向かって進む。ああ、アンプが自作なのは有名だけどエフェクターも自作なのね、見ても何も分からねぇや、帰ろ、と出口に向かって歩き始めた時、ステージ袖からハルが出てきた。喉を労わる為かマスクをして、いつものステージ衣装、Tシャツとあのカーゴパンツ、のまんまで出てきた。そして、ステージに残していった自分のベースを真剣な顔で、丹念にウェスで拭き始めた。手を伸ばせば届きそうな、それこそ目と鼻の距離だ。敬愛するハルに、サインとは言わないけど握手でもお願いすれば良かったんだろうか。でもそういう雰囲気じゃなかったんだよね。CDやLIVEのステージでは見られない、28年もの間ロックンロール・セットを続けてきた、そしてこれからも続けて行く事の重みがふっと伝わって来たんだよね。

その時に、絶対次も来よう、って思った。オレはピーズと一緒に歳取っていくから。ピーズ聴きながらぱっとしない日々過ごしていくから。酒飲みながら聴くよ、そんでたまに楽しい事あったら笑って悲しい事あったら泣くよ。いいLIVEホントにありがとう、って、その時思った。

生前贈与

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GWに実家に帰った時、親父に、お前の使ってないあのギター、要るのか?要らないなら捨てるぞ?と言われて存在を思い出した、高校生の頃初めて買ったギター。実家の納戸に何年もほっぽられていたんだけど、見れば埃で汚れているだけでまだ使えそう。居合わせた息子に「お前、弾く?」と聞いてみたら、弾くって言うから家に持って帰って来た。

スクワイヤの’62年モデル。安物だけど、ヘッドにはMade in Japanって書いてある。20年位前に酔った勢いでフロントのピックアップをハムに交換して、たまにブラックサバスとか弾いてたんだった。懐かしい。

埃を綺麗に落として、干からびてた指板にレモンオイルを浸して、弦を張り替えてアンプに繋いでみたらちゃんと音が出たので息子に譲り渡した。

息子もそんなに大はしゃぎ、って感じじゃなかったけど少し嬉しそうだった。最近ようやく自分で好きな曲見つけてきて聴く習慣が出来てきたんだよね。そう、自分で、ってトコが重要。趣味なんて大概そうだけど、ことロックなんて親に聴け、って言われて聴きだすもんじゃないからね、それはオレの信念で、だから今まであれ聴けこれ聴け、って息子に話した事なかった。

で、息子に「何弾きたい?」って聞いたところ、自分で持ってきたのがこの曲。何でも息子の好きな銀魂ってアニメの挿入歌なんだそうな。

アニソン?と聞いて少し身構えたけど、聴いてみたらまあ普通のロック。しかもギターはソロもアルペジオもないパワーコードオンリー。自分が初めてコピーした Sex Pistolsを思い出す。そう、まさに息子に譲り渡したこのギターで一生懸命練習したんだよなぁ、15歳のオレ。懐かしい。#レコーディングではリードギター入ってないトリオでの演奏なんだよね。

で もこのDOESってバンド、最近のバンドにしちゃなかなかロックしてる。演奏にスピード感もあるし、スリルもある。そして適度にださい、汗くさい。うん、ロックバンドに必要な最低限の要素は満たしてる。こういう儚げなスリル感をカッコいいって思うのはいいセンスだぜ、息子よ。調べてみたら福岡の出身みたい。なるほどね、サラブレッドの素質はあるんだな、結成は2000年だそうで、下積み時代もそれなりに経験していそう。軽く音取ってみたら、使ってるコードはDm、B♭、C、Fの四つだけ。博多の大先輩、サンハウスの「風よ吹け」のサビと一緒だ。いいねー。

暇を見つけてまずはFの押さえ方でも教えてやりましょうかね。って、これが初心者には難関なんだよな、果たして奴は難関を乗り越えられるのか。楽しみです、くっくっく。

さて、オレは生きてるうちにあと何を子供達に残せるんだろうね。きっとさっぱり金にならない事ばかりだね。ま、それでいいか。自分に必要なものだけ切り取って行きなよ、お前らそれを判断する自由と力はもう持ってるみたいだから。

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