Joyride

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レギュレーション

時間が作れたので、P200Eのステーター摘出をやってしまう事に。
未知の作業って、取り掛かるまでにものすごくエネルギーを使う。あれこれ仕組みを想像してみたりネットで事前に調べてみたりはするんだけど、最終的には出たとこ勝負になっちゃうからね。始めてみないと自分の手に負えるのかどうかもわからない訳で。

今回の作業も、ラージのフライホイール外すのとか初めてだし、夕方から仕事の予約が入っているし、今日やっちゃっていいかなーと少し躊躇したんだけど、何とかなるだろーと腹を括ってツナギに着替えてバラシを開始。




サイドカバーを外し、フライホイールカバーを外し(この年式は雰囲気のあるマイナスビスで留めてあった)、センターナットをインパクトでがーっと緩め、SSTを使いフライホイールを外すとこの状態。やってみたら10分くらいで出来ちゃった。おー。




スモールには無い、ステーターの位置合わせ印があった。何故かズレてるね。この位置で正常な点火時期が出るのかな?まあ後日上死点を出してタイミングライトで確認してみてもいいね。
取りあえずは現状の位置をマーキングしてこの通り組み直そう。




で、配線を外してステーターAssyが完全フリーになるまで20分くらい。今回は首尾よく行きました。
やってみると、CDIが車体右側、エンジン後部にマウントされているせいか、スモールよりも作業し易かった。案ずるより産むが易し。



ステーターは、ピアジオマーク入りのDUCATI製。ほぼ間違いなく当時の純正品。これを熊本のヴェローチェ・スクーターズさんに送って配線の引き直しをしてもらう予定。ついでに予防整備でピックアップコイルとエキサイターも交換してもらうつもりで、只今受けてくれるかどうかをメールで問い合わせ中。

我が家にある2台のベスパのこと、誰も面倒見てくれないからね。乗り続けたいんだったら自分で手を汚してこの程度の作業はしなければならない。
正直、楽しい事ばかりでもない。今回みたいにすんなり作業が進めばいいけど、そうじゃない時も多いし、仕事が忙しくていつも疲れているし、何か問題を抱えていて考え事をしたい時なんかに修理しなきゃならない事態に陥る時なんかはぶっちゃけかなり面倒くさい。毛布にくるまってソファに寝転んで本を読んでいたい時もあるさ。
でも不動状態が長く続けば続くほど復活へのハードルも高くなる事を経験上知っているから、そんな日でもツナギに着替えて工具を握る。

だし、結局僕ってそのくらいしかやる事ないからね。一生懸命仕事して、飯作って食って、酒を少し飲みすぎて寝て、たまの休みにはバイクに乗ってここではない何処かにふらっと出掛けて、そんなバイクが壊れたら修理して、そんな日々を文字に起こして。それしかする事ないんだよな、気分がいい日もそうじゃない日も。


でもそのお陰で、受肉化された文章は書けるようになったかな、という自覚と自負はある。自分で手を汚した結果を上手く文字にできるようになったというか。
観念的な文章は自分でもすっかり読まなくなってしまった。いくらいい事が書いてあっても面白くないんだよなあ。







「趣味にはレギュレーションがあった方が面白い」という名言を吐いたのはSteel Scootersさんだったと記憶しているけど(記憶違いだったらごめんなさい)、これは実に至言で。
ここでレギュレーションという言葉は多分「制限」とか「制約」という意味で使われているんだけど、まあ具体的には、予算に限りがあったりとか、なかなか修理にかまける時間が取れない、といった事ね。
お金も時間も無尽蔵に趣味に使えたら、それはそれで面白くないよなあって思うのは僕が凡人だからかも知れないけど、僕は本当にそう思う。
今年のボーナスであの部品を入れよう、とか、どうしてもあそこいじりたいから節約しよう、とか。工夫、なんていうのも制限や制約があって初めて生まれるものだとも思うしね。
そういうものがあった方が、少なくとも凡人にとっての趣味は絶対に楽しくなる。これは本当にその通りだと思う。

近くにベスパを修理できるプロが居ない、という事も、僕にとっては大事なレギュレーションのひとつなんだと思っている。時々めんどくっせーな、と思いながらも結局自分で修理するしかないから頭も使えば手も汚す。
誰も診てくれないというレギュレーション(制約)があるから、乗れば壊れるベスパに乗り続けるという事が大事な趣味として成り立っていると言い換えればもっと分かりやすいか。

ここで大事なのは「めんどくさいから乗らない」という選択肢は無い、という事。そんな人生はきっと面白くない。悩みや苦しみが全くない人生があったとして、その味気なさを想像するだけで僕は軽く鳥肌が立つ。
いや、めんどくさいから乗りたい、という訳ではないんだけどね。






やっぱりポール・ウェスターバーグもいいなぁ。この曲大好き。





SRのジェネレーター修理

日曜に主治医から連絡があり、先月のショップツーリング中にジェネレーター(チャージコイル、ACマグネトー)が逝って入院していたSRの修理が終わったとのこと。で、今日は仕事が休みだったので取りに行ってきた。丸々ひと月ぶりにマイSR(Loser号、と名付ける事にした)が修理から戻ってきた。嬉しい。




主治医にはいい機会なので気になるトコ整備お願いします、って伝えてて、で、前々から計画していた左右クランクケースカバーのウェットブラスト加工もやってもらい(それに伴いオイル交換も)前よりもグッドルッキンで、何より絶好調になって戻ってきた。
合計でなんだかんだ10万オーバーの出費は正直楽じゃなかったけど、結果払えたしこうやってまた調子良く乗れる様になったのだから全然オッケー。いや、お金って大事だけど、それは重々知っているけど、金で片付く事ならばその程度の事だ。本当の悩みや苦しみってきっとお金で片付かない種類のものだと思うのは僕が甘ちゃんなんだろうか。でも僕は本当にそう思う。




ウェットブラスト加工、こんな感じになります。
サンドブラストと違って表面は梨地にはならず、表面は滑らか。このまま研磨剤で磨けば光るらしいんだけど僕はとりあえずこのまま乗ろうと思っている。ちょっと写真が下手で質感伝わらないかもだけど、主治医のWebで詳しく見られるので興味がある方はどうぞ。ブラストマシンに入るサイズのものならSR以外のパーツにも施工してくれます。空冷ポルシェのシリンダーヘッドに施工した事もあるとか言ってたなあ。


まだ梅雨は明けてないと思うんだけど、今日は絶好のバイク日和で。おっしゃーこのまま何処か走りに行くか、とも思ったけど、昨日ちょっと飲み過ぎて胃腸の調子が良くなくて(最近休前日の酒量が半端なく増えちゃってて… 自分でもまずいなあと思っているんだけど)、バイク仲間が働いているスタンドに給油しに行き、そこから割と近くにある(っても20kmくらいの距離だった)胃に優しく美味しい蕎麦屋を教えてもらいそこまで昼食ランをする事に。




雫石の山の奥の奥にひっそりと佇むお店でした。





とっても美味しかった。天ぷらはちょっとやばいかなあと思ったんだけど、違うテーブルの人が食べているのがあまりに美味しそうだったのでついつい。無事完食しましたよ。

食ったら少し元気になったので、快適な雫石/小岩井方面のカントリーロードをマン島TTレーサー気取りで安全運転でひた走り先ほど帰宅。Tシャツ一枚はちょっと涼しかったけど気持ち良かった。
軽装で走るのは危ないか否かって話になった時に、断然薄着派の僕は、あ、僕、転ぶ想定してないんだなって気付いたり。バイクに乗る時はもちろん、普段生活している時もね。自分でなるほどなーって思った。実生活でなんて何度も転んで痛い思いもしているはずなんだけど、こればっかりは性格なんだろうね。



で、肝心のジェネレーター(チャージコイル、ACマグネトー、しつこい書き方だけど検索用です)の修理。
これ、’93年までのSRの弱点で、しかも’93年式はヘッドライトが常時点灯になる為余計負荷がかかる様で(Loser号はまさに’93年式)良く壊れるんだとか。ちなみに’94年式からジェネレーターが強化品に変更になり壊れる事はなくなった由。
聞けば主治医は中古車の仕入れの時、この年式を絶対に避けるくらいの弱点らしく、だから僕は主治医と付き合い始めた当初からずーっとその事を言われ続けていた。

で、前回も書いたけど、ジェネレーターって新品をメーカーから取ると10万円以上するのね、部品代だけで。だからSR専門店たる主治医は生きているジェネレーターを中古でストックしてて、壊れた車両があればストックと交換して対応してたらしいんだけど、割と最近僕がジェネレーターの巻き直しをしてくれる業者を見つけたんですよ。何処で見つけたのかは忘れちゃったけど。

そこは櫻井電機工業という仙台にある工場で、まあSRに限らず部品が出なかったり、出ても値段が高かったりするバイクの電装パーツの修理を請け負っているらしく。
今回のトラブルの修理方法を主治医と相談している時に、せっかくだから頼んでみようぜ、という事になり、今回はここでジェネレーターの巻き直しをしてもらった。






工場との応対も含め全部主治医にお任せしたんだけど、SRのジェネレーター巻き直しは値段は38.000円+消費税、と決まっているみたい(2019年7月現在)。そして直せない状態のものもあるようで、それは物を見てみないと分からない、と言われたとの事。納期は約3週間で、僕のは幸い修理可能だったらしく無事に巻き直してもらって戻ってきた。主治医曰く、すごく綺麗に巻き直してありましたよ、との事。


これさー、’93年までのSRには重要なTipsだよねー。主治医はSR専門でやっているから予備の中古パーツ持ってるけど、普通のバイク屋さんにはそんなん無いもんね。
値段も新品の半額以下、仕事も確実となれば心強いよね、だから少しでも検索エンジンに拾って欲しくて珍しくSEO対策的にワード入れたんだけど。



誰か困ってる人の役に立てばいいなー。





今年の夏はポール・ウェスターバーグよりもジョナサン・リッチマンが気分。何処か頼りなさげで優しくて切なくてちょっと情けなくて、最近は気付くとこのアルバムばかり聴いている。

The Modern Lovers時代の曲に”Girlfriend”という1970年に書かれた超名曲があるんだけど(G_I_R_L_F_R_I_E_N、という有名なリフレインのあの曲、日本人ミュージシャンもたくさん影響受けてるよね)、なんかその頃からこの人なーんも変わってないなー、って。
モダンラヴァーズのTシャツ買おう。で、それ着てLoser号に乗るんだ。ん?バンドTeeって歳じゃねーだろ、って?いーじゃん、こないだヒロトが着てたの見たよ、モダンラヴァーズのTシャツ。




僕は多少不器用でも一生懸命、自分のカラーを変えずに変えられずに、そんな自分と正面から向き合って真面目に生きている人が好きだ。自分自身も結局そういう人間だしね。そんな事を改めて思い起こさせてくれる曲。大好き。







ET-3復活

家に1台も動くバイクが無いというのも、自家用車を持っていない立場としては滅茶苦茶不便なので(僕の営業車には名前が入っていて「こないだあそこ走ってなかった?」みたいな事をよく言われる、結構やなモンです)、時間を作ってまずはET-3の修理をやっつけてしまう。

ピックアップコイルの交換はそんなに難しい作業じゃない。フライホイールカバーを外し、フライホイールを外せばステーターにアクセス出来るので、あとはプラスビスで留まっているピックアップコイルを外し、赤と緑の配線をはんだ付けしてやるだけ。




久々にステーターとご対面。数年前に国産のハーネスを使ってヴェローチェさんに引き直してもらった配線は当然のごとく全然綺麗。安心安心。




この黒くて四角い部品がピックアップコイル。こいつを交換して、また組み戻す。

各部のネジ類に締め忘れがない事、組み忘れた部品がない事を確認し、キック。いつも通り2発で始動。うおっしゃー。
試運転すると、なんだか以前より調子良くなっている気がするのはきっとプラシーボ効果だけど、アイドリングが安定したのは気のせいじゃないと思うんだよなあ。2次エアを吸っているような感じで安定しなかったアイドリングがピタッと安定してするようになった。逝く前兆だったのかな?よく分からないけど。
このピックアップコイルは、以前不動になった時に新品に替えた奴だから、3年、距離にして3000kmくらいかなあ?で壊れたという事になる。それが長いのか短いのかはよく分からないけど、まあそういう事もあるでしょう。
近くにベスパを修理出来るショップがない土地に住んでいる人はこの程度の整備、修理は自分で出来ないと維持出来ないんだろうなー。やはり結構ハードル高いかも。




今日も用足しのため市内を走り回りました。Tシャツ一枚でバイクに乗れるこの季節は大変気持ちがよろしい。無事直って良かったよ、次はPパイセンに手を掛けてあげよう。




【追伸・私信】
結構込み入った話なんですよ。じゃなきゃ僕もいつもの様に放っておいたと思います。
でもまあ、僕はどこに行っても、どんな状況に置かれても、今までやってきた通りの僕でいる事しか出来なさそうです。ご安心ください。





最近時間があるとマン島TTレースの動画をよく観る。
マン島TTとはイギリスにあるマン島で行われる公道レースで、レースとしては世界最古の歴史があるのだという。
どんなレースかということは動画を観てもらえば分かると思うんだけど…ひと言で言えばクレイジーだ。まさに命がけ、というか、100年余の歴史の中で250人以上の人が亡くなっているというのだから、命がけという言葉ですら開催者や参加者の心持ちを表すには軽過ぎる。
バイクもタイヤも性能が上がり、直線での最高速度は200mphに達するのだという。時速でいうと320km/hだ。セイフティゾーンもクラッシュパッドも満足にないコースをそのスピードで走る事って…

公道だから路面も荒れているしうねりもある。クリッピングポイントに大きなうねりのあるコーナーがあって、そのコーナーをジャンプしながら、恐らく200km/h以上のスピードでパスしていくのだ。これをクレイジーと言わずに何と言えばいいのか。動画のタイトルはまんまの”Insane Race”、直訳すればキチガイレース、だ。

流石に近年は将来が危ぶまれているらしいんだけど、それでも許される限り運営は開催し続けるのだろうし、ライダーは走り続けるんだと思う。もっと他の生き方あるんじゃないの?なんて思うのは野暮なんだろうな。もちろん程度の差こそあれ、乗らない人から見たら僕たちも同類なんだろうしね。乗らない人には何で暑くて寒くて危ない乗り物に好き好んで乗るのか、意味わからないと思うもん。


あー早くSR戻ってこないかな。ちゃんとしたバイクに乗りたくなってきた。流石にこんなには飛ばさないけど。





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