Joyride

For the people who want to go somewhere, not here!

日々 2019年2月

いやーくっそ忙しいです自営業。仕事以外の事をする気にならんというか、開業して今日でひと月、仕事しかしてないというか。まだまだ日々の暮らしがルーティンにならないから落ち着かないというか。

実際にクルマを転がすのももちろん仕事なんだけど、帳簿類の整理とか出納簿付けたりとか、家に帰ってもやる事がいっぱいあって、なかなかblogにまで頭を回せなかったんだけど毎日元気にやっております。


新しい環境での仕事は、週の半分はハイヤー的な業務で沿岸まで走る。久慈、宮古、釜石、大船渡、陸前高田。往復250kmから300km走るからそこそこハード。高速道路での移動も多くって、しっかり体調管理しておかないと運転中に眠くなるから、休むのも仕事のうち、という状況。お客さんを乗せているから、眠くなったから休憩、という訳にはいかないんだよね。これはなかなかに辛い。

冬の高速や山越えの国道は融雪剤がガッツリと撒かれているから、前の日にピカピカに磨き上げたクルマも往路を終えればすっかりシオシオ。で、復路を終えたらその日のうちに洗車しなければならない。これも今の時期はハードだなぁ、拭き上げしているうちに凍ってくるからね。

開業前は月間4000kmくらい走るのかな、と予想してたけど、ふたを開けてみれば6000kmくらい走っちゃう。文字にしてみるとひゃー、だね。今後のクルマ趣味は距離を走る事にシフトした感じか。


でもそもそもが運転が好きだし、クルマ自体も好きなのであまり苦にならないというか、それはそれで楽しい。
周りの先輩たちも好きモノが多いから、出先で行き合えば、あのクルマはどうだ、いやアレはカッコはいいんだけど後席のルーフが低くてイマイチだぞ、などの雑談になって面白い。

昔はハイヤーと言えばセダン一辺倒だったけど、最近はお客さんが道中シートをリクライニングさせて寝られるミニバンタイプが人気らしく仲間内でも増えてきた。普通車だとエスクワイア、オデッセイ、大型だとエスティマ、ヴェルファイア等。足元もオットマン付きで快適、みたいな。
でもこれは本当に好みで、重心の高いミニバンを好まない方もいらっしゃるようで。先輩たちからは、お前も早く大型に替えろよ、と言われるんだけど、僕が買い換えるんだったらやはりセダンのクラウンかアテンザかなあ。待ち時間に中古車の相場を調べたりして色々妄想が楽しい。

でもやはり海の街はいいね、海が見える風景は本当にいい。眺めていると心が穏やかになるのが分かる。
大船渡にいた頃からの若い友達は、震災を経て立派な店構えのカレー屋の主人になっていた。まだ若いのに大したモンだよ、カレーもとても美味しかった。


大船渡の街を高台から。ん〜随分建物は建ったけどまだまだ更地が目立つ。人口が減っているのか、学校の統廃合が進んでて、と友達が言ってた。うーん。



大船渡での待ちは、リアスホールという施設の駐車場にクルマを停めるんだけど、その際古いナビの表示を見てひとりで笑い転げた。画像じゃちょっと見辛いかな、「リアスホール」の文字が見切れていて「アスホール」になっている。ギャハハハ、ケツの穴かよ。面白過ぎだろお前。
洒落の分かるナイスなナビだったけど、古過ぎて仕事では使い物にならないんで残念だけど新しいのに変えた。




もう重整備はこのクラウンに関しては自分ではやらないけど、オイル交換程度の軽整備は自分で手を掛けているし、日常の始業点検はむしろ仕事の一部だ。
乗り出した頃、なんかタイヤが跳ねるような感触があったので空気圧を測ってみると260kPaも入っていた。前オーナーの好み?僕は速攻で指定の220kPaに戻したけど。

昔は高速道路を走る際には1割くらい空気圧を高めろ、とか言われていたけど、タイヤの性能が上がった今はそんな事する必要ないんだってね、タイヤメーカーでも多少空気圧を高めに入れるのを推奨しているけど、それはタイヤの空気は徐々に抜けていくので、そうやって抜けて指定より低い空気圧で走るよりは、ちょい高めにしておいて抜けた時のマージンを取っておくという意味合いみたいだし。
僕はマメに測るのでね、指定空気圧ドンピシャで問題なし。


先輩たちはみな概ね優しい。というか、親切。それは顧客を仲間内で共有しているという事もあるだろうし、その他足並みをある程度揃える必要があるからなんだと思っている。だから跳ねっ返りの僕なんかにも、というよりは、僕にだからこそ親切にしてくれているのかも知れない。その親切の半分以上は看板や自分たちを守るためなんだろうと思う。
車内の後部座席の空間の作り方や節税の方法まで本当に親切に教えてくれて、僕だって自分だけの力でここに立っているなんて思ってないからそんな親切を謙虚に受け取る。

もちろん合う合わないもあるんだろうけど、僕にとってはこの街に来てから住む一番マトモな世界かも。





空いている日や週末の夜は流しに出る。
月の収入の3/4はハイヤー的な仕事で稼ぐとはいえ、面白さから言えば流し営業の方が100倍面白い。それはおしゃべりな営業マンとのくだらない会話だったりお年寄りに親切にする事だったり、酔っ払いのいなし方だったり。
これはこの稼業をやった事ある人じゃなきゃわかんないだろうけど、人間味に溢れていて、人肌があって、時にスリリングで、滅茶苦茶刺激的なんだよな。
僕ぐらいになるともう車中の空気は自由自在に操れて。酔っ払いの相手とか大変じゃない?とかたまに聞かれるんだけど、それで往生する事は今やほとんどない。絡む気満々で乗って来た酔客に揚げ足をひとつも取られずに家まで送り届けた時に「お兄さん、酔っ払いの扱い上手いなあ!」と心底感心された事もある。お前が言うなよ、って笑っちゃったけど。

僕が大型に乗り換えるのを躊躇している理由は、金銭的な事ももちろんあるけど、流し営業の面白さが心底好きだからなのが大きい。田舎では大型は基本流しは出来ないのよね。
会話も運転作法もブロークンでいいからね、僕の生来のキャラにはショーファー的な仕事よりもこっちの方がずっと合っているのは自覚しているし。

そうは言ってもこれからは子供たちの学費にお金がかかるから、遅くとも来年には乗り換えなきゃな、とは思ってるけど。


そんな感じの日々です。仕事に慣れて、あとは普段の生活にそれを馴染ませて、かな。たまには飲みにも行きたいし、春になったらバイクにも乗りたいし。


毎日、楽しいですよ。


僕のソウルミュージック(心の音楽)は、白人がプレイするR&Bのカヴァーだったりする。初期のビートルズ、ストーンズ、ちょっと後になってスモールフェイセズとか。
10代の僕はその辺から聴き始めて、博多の国内勢がそれのBPMをさらに速くして演っているのを聴いて世界が広くなっていった感じかなあ。ルースターズやサンハウス、山善& Midnight Specialなど。

中でもこのアルバムは何故だか分からないけど本当に大好き。もう理屈じゃないんだと思う。
この頃のストーンズはイギリス盤とアメリカ盤で収録曲が違ったりして結構わかり辛いんだけど、アメリカ盤の4th.作になるのかな。
当時物のLPとか、もう手に入らないんだろうな、レコーディングからマスタリングまでデジタルが一切関わっていない音を聴けるのなら、アナログプレイヤー買ってもいいんだけどな。




路上にて

先週から、ようやく新しい環境で仕事を始める事が出来た。

そう、僕はタクシーの運転手なんです。

で、8年余りにおける法人での修行期間を経て、今般、満を持して独立開業出来た、という訳。
別に転職という訳でもないし、今月半ばに正式に認可状を頂くまでは最後の最後まで開業出来るかどうか分からないという状況だったので、今まで奥歯にものが挟まったような言い方しか出来なかったんだけど。


僕はもともと個人タクシーの運転手になりたくてこの業界に入った。でも、個人タクシーの営業認可とは簡単に手に入れる事が出来るものではなくて。
具体的には、僕の歳であれば、法人でのドライバー経験が10年以上、申請前3年間は無事故無違反が必須。その他色々な条件があって、なかなかにハードルは高い。人の命を乗せてする仕事だから誰彼にやらせる訳にいかない、という事なんだろうけど。

だから、本当に数年来の悲願だった。特に3年前からは好きなバイクも満足に楽しむ事が出来ず、かと言って結局仕事も運転だから、常にそういう意味でのリスクと隣り合わせの日々を過ごしていた。カッコ付けずに正直に言えば、精神的にも肉体的にも辛い修行期間だった。


仕事には三揃いと地味なメガネ、オールバックでビシっとキメていく。馬子にも衣装じゃないけど、着るもの着ると変なオーラがきれいさっぱりと消えるのね、自分でびっくりするくらい。以前の僕を知っている同業者が僕と気付かないくらいの変わり様(僕、チャラい運転手だったからなー)。
フォーマル、ってこういう事なんだろうな、仕事上不必要な個性を消し、貴方と同じ世界に住んでいますよ、同じ言葉が通じますよ、という事を相手に言外に伝えるためのもの。こういう仕事には特に必要だろう。

決して安い仕事じゃないからね、こんなのは苦痛でも何でもない。毎朝仮面ライダーよろしく「へーんしん!」と呟きながら髪を撫でつけています。

オフの日はこんな感じです。新しいオーナーのもとに旅立ったクラウンワゴンと。なんか色々すみません。




それでは無事開業出来た今、毎晩さぞ旨い酒を飲んでいるんじゃないか、と思われるかも知れないけど、開業したらしたでそんな余裕なんて全然無くて。
仕事自体は基本的に今までやってきた事と変わらないんだけど、高速道路を使った長距離がメインになった。だし、如何せんそこは個人事業主、今まで会社の事務方に任せてきた事も全部一人でやらなければならない。当然年金も国民年金だし、保険も国民健康保険だ。支払いは天引きなどではなく自分でやらなければならない。
まずは今までと全く違う生活のリズムに慣れなければならないし、毎日帳簿類を付けなければならないし、領収書も管理しなければならないし、新しい環境での先輩方に行き合えば粗相のないように自己紹介もしなければならないしetc etc…。正月休みが終わった辺りからかな、心も身体も休まる事がない日々だった。今日ようやくキーボードに向かう余裕が出来た。

まあこれも慣れてくればルーティーンになるだろうな、とは思っているけど。

新しい愛車、というか、仕事のバディだね、は、クラウンセダンTSS10H。もう既に2000kmくらい運転したけど、いい事もそうじゃない事も想像通りのクルマ。奴の事は基本気に入っているけどね。
まあこれについてはそのうち別項を起こします。


そうそう、早速故障の洗礼も受けた。エンジンチェックランプが点灯したのだ。とりあえずアイドリングも安定していて吹けも悪くないので???と思ったが、早めの3ヶ月点検を受けた時に工場に診てもらったら、触媒に付くO2センサーと空燃比センサーが壊れているとの事。38万km走っているクルマなので全然仕方ないとも思うけど、修理代金は当然自腹。修理の段取り、日程調整なども全部自分でやらなければならない。当たり前だけど自営というのはそういう事。





…分かる人はものすごくよく分かると思うんだけど、「フリーランス」って全っ然自由なんかじゃないんだよね。しがらみにも縛られるし、誰も守ってくれないから最低限度の保身はしなければ生きてすらいけない。ましてや僕がやっていくのは男の意地やメンツやプライド、何よりもリアルにカネが絡む世界だ。既に何度か洗礼は受けているけど、そのマナーは内側ではフォーマルなものでは全くなく、どちらかというとバックストリートのそれだ。

それも自分で好きで入った世界、不平なんて全くない。むしろ僕みたいな人間には居心地がいい。今まで培ってきた、僕が持つ社会性みたいなものを総動員して凌いでいこうと思っています。

…仕事も路上、趣味も路上。そう、不満なんてある訳がない。思い返せば物心ついた時から路上に恋い焦がれてきたんだ。
スマートフォンで見ている人は分からないかな、このblogには”For the people who want to go somewhere, not here!”というサブタイトルが付いている。「ここではない何処かへ行きたいあなたへ」という意味で、20年前にWeb上に文章を書き始めた時以来気に入って使っているキャッチなんだけど、何処かへ行きたいのは他でもなく自分自身だという事は自覚している。

死ぬまでこのままいくんだろうなー。まだ終わっていないけど、なかなか楽しい人生だったよ。

今やほとんど投稿する事もなくなってしまったFacebookだけど、こういう人生の節目の挨拶は流石にしなきゃな、という事で、開業した旨を知人友人に報告したポストに沢山のリプライを頂きました。
学生の頃からの古い友達が「まだまだこれから二転三転するから。そしてそれが楽しいんだよ」という言葉をくれて。そうだね。全くその通りだ。
そんな最近のBGMはこの曲以外にない。ベタだけど。

ディラン先生の“How does it feel?”との問いには「まずまずかな」と答えておきましょー。




ET-3走り初め / Drop’s “Organ”

今年の冬は雪が少ない。気温も比較的暖かい方なのだろうか、家の前の雪も消えて無くなりはしていないけど何とかそろそろと走れるような状態だったので、昼過ぎにET-3の走り初めをした。

まあ暖かい方、と言っても、昼過ぎの時点での気温はプラスの1度。バイクなんて乗り物は自ら風を切って走るものなのだからして、ライダーが感じる体感気温は余裕のマイナスだろう、小一時間、所用をふたつみっつ片付けたのだけど、家に着く頃には両手両足の指先の感覚はなくなっていた。で、そのままコタツに直行。ひー、さみー。



で、先日組んだcrimaz社製のアンチダイブキット、試してきました。

結論から書くと「やはり効きます」。

60km/h巡行の状態で何一つ不安なくフロントブレーキのみを掛けられる。これはすごい。
ただ、皆さんご存知の通り、スモールボディベスパのフロントブレーキにはブレーキランプのスイッチが付いていない。し、慣れもあるんだろうけど、街乗りではやはりリアブレーキ主体の走りの方が断然走りやすかった。
車体がストップする間際の極低速ではやはり多少ダイブするのと、これは調整で多少良くなるのか、フロントブレーキのタッチもあまりよろしくないので。
なので、僕の使用状況ではやはり今まで通りリアブレーキ主体で走る事にはなりそう。

ただ郊外の山道なんか走る際は積極的にフロントブレーキ使えるだろうね、というか、フロントブレーキの使い方を会得しなければ、という感覚にもなる。とっさの時にしっかり握れるようにしておかなければ。
今まではそれもままならなかったからね。よっぽどの事がない限りフロントブレーキ使わなかったし。だし、パニックブレーキ握った時にも車体の姿勢が乱れて、そっちの方がよっぽど危ないじゃん、って感じだったから。
だからこのキットの存在を知った時にすぐ欲しい、と思ったし、その性能には満足している。



ブレーキングに関しては以上の通り。
デメリット、というか、好みが分かれそうなのは、通常走行時のフロントサスが硬くなった、という事。
これはあらかじめ想定していたんだけど、サスのロワマウントの位置とレバー比が変わる事によりフロントサスの仕事の量も質も変化した結果だと思う。僕、物理がまるで苦手なので論理的に伝えられないのだけど、テコの原理の支点力点作用点が変わったから、と言えばいいのか。画像を見て各位想像してみて下さい。

どのくらい硬くなるか、というと、サスセッティングには大変寛容な僕がちょっと違和感を感じるくらい。
街乗りでは大きめのギャップでフロントが結構跳ねる、というか、突き上げがひどい。今付けているYSS製のサスのプリロードは最弱なのでこれ以上柔らかくは出来ないし、後はフロントタイヤの空気圧の調整で様子を見るしかないかなあとは思っているんだけど、まあメリットばかりがあるキットじゃないという話です。いや、ポン付けして即結果が出るキットじゃない、という書き方の方が正確かな。

春になってタイヤの空気圧を調整しながら走り込んでみないと分からないけど、フロントサスは違うものに交換するかも。プリロードをもっと弱められて、減衰も調整できるもの。具体的にはSIPとかbgmとかになるのかなぁ。意外とcarboneの純正タイプとか合うのかもね。そうでなくともYSSは硬めだからなぁ。
まあちょっと走ってみます。





去年の末に、Drop’sのミニアルバムがリリースされた。
メンバーチェンジがあったり、活動の本拠を東京に移したりした後の、心機一転、新体制での初めてのレコーディングで、僕自身、少し舞い上がってんじゃないの(発売日を2ヶ月間違えて記憶してたり)?というくらい楽しみにしていた。


そのミニアルバムのリード曲(今、シングルカット、とか言う言葉使えないんだね、シングル盤作らないから)がこちら。

また結論から書くと、僕は大好きな曲です。

動画のコメント欄を読むと、色んな意見があるようだ。無理もないと思う、過去数枚リリースされているアルバムに収録されている楽曲とは明らかに趣を異にしている曲だし、僕を始め、このバンドを知ったきっかけが「こわして」というブルースロック・チューンだった人も多いのだろう、このリード曲はあの曲の路線を全く継承していない。

正直に告白すると、僕自身、初めてこの曲を聴いた時は「???」と思った。プロデューサーに無理強いとかされたりしていたら嫌だなあ、とか。でもその後何十回と繰り返してアルバムを聴き、このインタビューも読んで僕なりに気持ちを反芻した結果、最終的には「いいじゃんこの曲!」っていう結論に達した。

インタビューを読んで、なるほどなあと思ったのは、メンバー達が「ライヴにももっと自分たちと同世代や若い世代の人たちに来てほしい」と思っている、という点と、曲の作り方。

「こわして」は、確かにカッコいい曲だ。ヴォーカルのメロディもギターのフレーズもゴリゴリのペンタトニックスケールで、演奏にもものすごいグルーヴがある。あの動画を僕は何回観たか分からない。
でも、あの曲に過度に反応しているのは、主に僕と同世代か、もっと年上の人達なんじゃないかな、というのも感じていて。なんて言うのだろう、マニア向け?

まあそんなマニア達の慰みもの、おっさんホイホイとしてやっていく路線も選択肢としてはもちろんあったのだろうけど、本人達は同世代に聴いて欲しいと願っているのなら(インタビューを読むと、特にVo.の中野ミホさんはその思いが強いようだ)それは違う。老い先短いおっさんだけを相手にしていては今後の広がりもないだろう。

そして、やっぱりな、と思ったのが曲の作り方。このバンド、中野ミホさんがアコギの弾き語りで曲を作るんだそうだ。
どういうことかと言うと、基本的にDrop’sの曲は「歌モノ」なんだな。この事はものすごく腑に落ちた。し、昔の作品を聴いていて心に引っかかっていたものの正体が分かった気がした。
歌モノたる曲を、ワン、ツー、スリー、イエー!というロックンロール的なアレンジと演奏でやる相性の悪さ(と言ったら失礼か)を僕はずっと心の片隅で感じていた。

だから、きっと今回のミニアルバムは、バンドとしての正常進化なんだと僕は思った。自分達の持っている個性や魅力と、やりたい事がいい形で折り合った、というか。


ちなみに僕は件の「こわして」という曲が本当に大好きで、どのくらい好きかというと、ギターの荒谷朋美さんのレスポールの音に憧れて20年以上振りにエフェクターを買ったくらい。
Fuzzペダルね。動画の音を耳に焼き付けて、YouTubeで同じような音が出せるようなFuzzを必死に探して。
そうやって探し当てたのがTORTUGAというメーカーのCRAZY EIGHTというペダルなんだけど、どうやらもう生産していないペダルの様で、焦ってネットで探しまくったら在庫処分の特価品がひとつだけ見つかって。何と定価の1/3くらいの値段で買えてしまったというオチも付いた。またタイミング。






まあそれは余談だけど、年末年始にこのアルバムを聴きながら「個性って何なんだろう」みたいな事はよく考えたなあ。
Drop’sみたいなアーティストはもちろん、市井の民たる僕たちだって個性はそれぞれ持っていて、それが魅力的だったりそうじゃなかったりするから人間関係においてひとの心は良くも悪くも動く。
そんな個性を好いたり好かれたり。でも僕としては、好かれようと恣意的に個性(みたいなもの)を作る、というのはちょっと違うんだよなあ。
まあこれはこの歳になったから言う事が出来る言葉なのかも知れないけど、昔はもちろんの事、今だにそういう文脈で書かれた文章を読む機会があって、その度に複雑な気持ちになる(具体的に書いちゃうと、恋活、的な奴ね)。

だから、そういう意味でもDrop’sのこのミニアルバムは大好きだし、今後も僕はこのバンドの事を応援すると思う。
だし、生まれてこのかたそういう視点では自分を曲げられなかった僕自身の事を考えると、今の僕の周りの人間関係は大事にしなければならないのかな、なんて改めて思ったりも。

そんな訳で、一枚のCDを発端に色んな事を考えた、面白い年末年始でした。


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